冷えひえ!!井戸水クーラー | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

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3匹のお姉ちゃん猫と3匹の弟分猫たちの日常と6匹の猫たちが登場する変な猫マンガ。
そして昔のパソコンあれこれ。

【妙國寺のクーラー】

童子さんの家の妙國寺は、猫山市の小さな山「猫山」のふもとにあり、まわりは緑に囲まれて市街地よりも涼しいのですが、それでも連日続く暑さにはかなわずクーラーを出しました。

 

童子さん  「ムギムギどう?涼しい?」

麦ちゃん  「うん、すごく涼しい!それにしても大きなエアコンねー」

童子さん  「冷やすことしかできないから厳密にはクーラーなの」

みどりちゃん「それにしてもここにはお宝級の電気製品がそろってるわねー」

童子さん  「たしかに井戸水で冷やすクーラーは今では珍しいわね」

 

大きな据置型のクーラーですが、昭和40年頃に製造されたもののようです。

井戸水で空気を冷やす井水クーラーと呼ばれる冷房装置です。

 

 

【ナショナル(現パナソニック)の井水クーラー】

みどりちゃんが持っているのは風向きを変えるルーバーです。

固定された羽根が枠の中に収められていて、風を向けたい方向に枠を回してはめ込むことで風向きを変える仕掛けになっています。

今のエアコンのようなオートルーバーなどという気の利いた機構は当時はまだありませんでした。

 

外された枠の中にアルミ製の熱交換器が見えていて、ポンプで汲み上げた冷たい井戸水をこの中に通すことで空気を冷やしています。

 

井戸水は一年を通して水温が16℃~18℃と安定しているため、夏はとても冷たく、スイカなどを井戸水で冷やしている光景を見た方も多いと思います。

 

 

【省エネ性に優れた水冷式クーラー】

3D-CADのSketchUpで作成した井水クーラー「ナショナル クールファンCF-70」の3Dモデルです。

昔、パーマ屋(←この言い方も古い!!)を営んでいた私の叔母さんの店にこれが置いてあって、暑い夏は涼しい風を浴びによく遊びに行っていました。

井戸水だけで本当に冷たい風が吹いてきて、そばにいると寒いくらいでした。

 

構造が簡単な井水クーラーですが、井戸水中のミネラル分が熱交換器の中に固着して目詰まりを起こしやすく、また、同じ大きさならコンプレッサを使ったエアコンの冷房能力の約半分しか能力がないこと、さらに自治体によっては汲み上げた井戸水も下水道料金に加算されるところもあるため、そのような地域では水道料が高額になってしまうため、今では家庭用の井水クーラーを見かけることはなくなってしまいました。

 

ですが、井水クーラーを運転する電気代はエアコンの10分の1と少なくエコであり、廃熱もほとんど出さないことから、業務用の大型井水クーラーは現在も使われていて、家庭用の小型井水クーラーも再び見直されるようになってきました。

 

ホームタイプ水方式空調機器 リビングマスター…三菱電機の製品紹介ページです

 

古い製品の良いところに現代のハイテクを組み合わせた省エネ製品はこれからも次々と登場すると思われます。

 

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