【謎のカートリッジ】
麦ちゃん「童子ちゃん、また見たことのないパソコンを持ってきたのね」
童子さん「そこの机の上のMZ-80とおんなじで、ディスプレイ内蔵型のパソコンよ」
麦ちゃん「これなに?ハードディスクみたいだけど」
童子さん「記憶装置という意味では一緒だけど、容量は1億分の1しかないわよ」
童子さんが先生から「もしかしたら使えるようにならないかな?」と、学校に保管されていた昔のPCを預けられて、家に持って帰ってきて、ネットで調べながら動かしています。
【カシオの8ビットパソコン[FX-9000P]】
1981年に発売されたカシオの8ビットパソコン[FX-9000P]です。
モノクロ2階調とはいえ、256×128ピクセルのグラフィック表示ができる5.5インチディスプレイを内蔵していました。
ディスプレイの右側にはRAMカートリッジを収めるスロットが4つついているのが特徴で、そこにプログラムやデータを保存することができました。
本体価格は149,800円と当時のパソコンとしては安価でしたが、現在のハードディスクドライブやSSDのような外部記憶装置として使えるバッテリバックアップ機能内蔵のRAMカートリッジが、わずか4KBの容量で23,000円と高価だったため、特定の小規模なプログラムだけを利用するのならそれでもよかったのですが、色々なゲームや実用プログラムを試してみたい一般ユーザーには不向きで、先行していたNEC、シャープ、富士通の牙城に食い込むことはできませんでした。
【現在のノートPCにつながる小型PC】
ディスプレイ、外部記憶装置一体型のオールインワンPCは、シャープのMZシリーズが当時人気を集めていましたが、現在のノートPCのように移動先でも使える小型のオールインワンPCも1980年頃にはいくつか登場していました。
当時は大画面の液晶ディスプレイは存在していなかったので、どれも5インチ程度のブラウン管ディスプレイを内蔵していて消費電力も大きかったため、バッテリー駆動はできなかったのですが、やがて低消費電力の大画面液晶ディスプレイが実現し、現在のノートPCにつながっていきました。
カシオのFX-9000Pはパソコンというよりも画面のついたプログラム電卓という使われ方を想定していたようで、内蔵されたBASIC言語は数値関数が非常に強力なものでした。
ゲームには不向きだったので、当時の私もあまり興味を持てなかった機種でしたが、今にして思うとかなり個性の強い面白そうなPCで、触る機会がなかったのが残念です。
と、今回は例によって趣味に走ったネタで申し訳ないです(;^_^A
よっしゃー!!明日は休みだー(^▽^)