【Metasequoia4の大規模バージョンアップ】
テトラフェイス社製3Dモデリングツール[Metasequoia4]がこのたび大規模なバージョンアップ(Ver4.8.0)がされて、さらに使い勝手が向上しました。
今回のバージョンアップでの目玉は、パストレーシング(拡張レイトレーシング)レンダラーが実装され、手軽に光線追跡法によるリアルなCG画像を得ることができるようになりました。
それまではPixar社のレンダラー[RenderMan(レンダーマン)]をMetasequoia4から呼び出してレンダリングを行うことでリアルなCG画像を生成することができたのですが、RenderManはプロ用のレンダラーで商用として使用できる有償版は高価で、無料で使用できるNCR(ノンコマーシャル)版は商用では使用できないという制約がありました。
また、難しいというわけではないのですが、RenderManを入手するためにアメリカPixar社のサイトにアクセスしていくつかのアンケートに答えた上でダウンロードする必要があり、3ヶ月に一度は利用権の再更新のためにPixarのサイトを訪れて最新版のRenderManをダウンロードする必要があり、それが意外と面倒なのど、何よりも最新版が必ずしも安定したものではなく、現在私が使用している最新版のRenderMan 24.1は、私の使用している環境下ではレンダリング速度が異常なほど遅くなるという不具合に見舞われています。
【Metasequoia4内蔵レンダラーでレンダリング】
今回のバージョンアップで新たに実装されたパストレーシングレンダラーでレンダリングを実行してみました。
光線追跡法によるレンダリングでは、どうしても砂嵐のようなノイズが発生するのですが、それを無くすためには時間をかけてレンダリングを行う、あるいはデノイザー(ノイズ除去)機能のあるレンダラーを使用するというのが一般的です。
Metasequoia4の内蔵レンダラーにはデノイザーが用意されていますが、これが非常に強力で、RenderManのデノイザーよりもきれいにノイズ除去を行うことができ、レンダリング時間の短縮に役立ちます。
【3DCGイラスト制作を始める方には最適なMetasequoia4】
他の3DCGツールよりも簡単に3Dモデリングができることで愛用する方が多いMetasequoiaですが、今までは外部レンダリングツールを利用してレンダリングを行う必要があり、最終出力にまで持っていくのにハードルの高さを感じていた方もいたかと思います。
今回のバージョンアップでパストレーシングレンダラーが内蔵され、簡単に3DCG画像の生成ができるようになりました。
上のような「いかにも」の3DCG画像の製作なら、モデリングで2~3分、レンダリングはPCの性能に大きく依存しますが、私のノートPCでは1分以内です。
レンダラー内蔵のスタンダード版の価格は5,500円(税込)と、3DCGツールとしては破格の安さです。
まずはモデリングに挑戦してみようという方には無料版も用意されています。
高価で多機能な3DCGツールを購入しても使いこなせなければ全く意味がありません。
無料で高機能な統合3DCGツールではBlenderが有名ですが、こちらはかなり気合いを入れて勉強しなければ、簡単なモデリングができるようになる前に挫折すると思います。
Metasequoia4は比較的簡単に3DCGに取り付けるよいツールだと思います。また簡単だから低機能ということではなく、商用アニメーションの作成にも使用されている高機能ツールです。
ユーザーが多いだけに解説書も多く発行されていますが、ヘルプ機能で表示される説明が丁寧で、それだけでも何とかなるというのもポイントが高いです。
まずは挑戦してみましょう(^-^)b
実際に始めてみてわからないことがあればこのブログのコメント欄に書いてもらえれば、私がわからないこと以外(←おい!!)なら回答しますよー(^▽^;)
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