【40年近く昔の図形入力ツール】
童子さんが40年前の8ビットパソコンのAppleⅡで絵を描いています。
童子さん「ペンタブレットと違って、ちょっと使いにくいわ」
麦ちゃん「それでも器用に絵が描けてるじゃないの」
手元にあるのはペンタブレットのようですがどうやら違うようです。
麦ちゃんは童子さんが絵を描いている様子をながめています。
みどりちゃん「ドーナツ持ってきたからコーヒー淹れてよー」
みどりちゃんがミスドのドーナツを持って、童子さんの部屋に入ってきました。
【簡易デジタイザ[VersaWriter]】
童子さんの手元にあるのはペンタブレットではなくデジタイザと呼ばれる図形入力装置です。
VersaWriter(バーサライター)と呼ばれるこの簡易デジタイザはAppleⅡの周辺機器として、1982年に発売されました。
当時はプロ用の画像入力ツールだったデジタイザが個人でも使えるようになり、以前記事にしたライトペンと同じくコンピュータグラフィック用途に使われていました。
ボードに下絵を置いて透明シートをかぶせ、下絵の線の座標をパソコンに取り込んでいく装置です。
マウスがなかった頃の入力装置で、関節のついた腕の先にあるポインター(照準)を下絵の線に合わせて、ボタンをクリックするとその座標がパソコンに取り込まれます。
マウスをクリックして線をつないで絵を描くのと同じ要領で図面や絵を描いていくもので、グラフィック用途よりも製図用途に使われるものでした。
【業務用デジタイザ】
古い手描きの設計図や地図をデジタルデータにするのに使われていたデジタイザです。
盤面に乗っているのがポインター(照準)です。
現在は大判イメージスキャナで古い設計図や地図を読み込んでデジタル化できるようになったため、デジタイザは使われることはほとんどなくなりました。
パソコン本体だけでなく、プリンタや入力機器も進化し低価格化され、個人でも自由にコンピュータグラフィックを製作できるようになりました。
今日も遅くなってしまいました(T_T)
コメレスも遅れていてごめんなさい。