計算する!ズンズンズンズン♪ | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

こむぎブログ~猫とコンピュータ~

3匹のお姉ちゃん猫と3匹の弟分猫たちの日常と6匹の猫たちが登場する変な猫マンガ。
そして昔のパソコンあれこれ。

【タイガー計算器の使い方をマスターした童子さん】

沼澤くん  「え?童子ちゃん、もう手回し計算機が使えるようになったのかい?」

童子さん  「かけ算や割り算もできるようになったわ」

みどりちゃん「ねーねー沼ちゃん、この数字がいっぱい書いてある定規はなに?」

麦ちゃん  「………」

 

機械式計算機のタイガー計算器をものの1時間ほどで使いこなすようになった童子さんに驚いている沼澤くんです。

 

みどりちゃんは計算尺を手にして、これをどうやって使うのかを聞いています。

 

理科・数学が苦手な体育会系女子の麦ちゃんは、みんなが何を言っているのかわからないので黙って見ています(;^_^A

 

 

【20世紀に一気に発展を見せた計算機】

18世紀後半に、蒸気機関の発明に端を発した産業革命で、それまでの人力による労働が次々と機械化され、文明は飛躍的に発展しましたが、20世紀に入ると計算をはじめとする頭脳労働も機械化されていくようになりました。

 

上の3DCGイラストのそろばんや関数表(中央右の本)、そして計算尺(中央手前)は昔から使われていた計算道具なのですが、タイガー計算器に代表される機械式計算機の登場で、科学技術計算や事務作業の生産性が一気に向上し、20世紀半ばに登場した電子計算機は、のちに電卓やパソコンの形で一般にも普及し、単なる計算だけではなく、映像や音楽、音声までもがコンピュータで扱えるようになり、人々の生活様式まで一変させることになりました。

 

 

【アナログコンピュータ[計算尺]】

宮崎駿さんのアニメ映画「風立ちぬ」で、主人公の航空機設計者の堀越二郎さんがいつも手にしていたのがこの「計算尺」です。

 

真ん中の列スライドバーを動かし、カーソルと呼ばれる指標に書かれた文字を読んで、三角関数や対数の結果を得るアナログコンピュータなのですが、目盛りの読み方しだいで結果が微妙にズレるので、関数電卓などのデジタルコンピュータでの計算結果ほどは正確ではありません。

 

計算尺が大きいほど目盛りの読み取り精度が上がるのですが、それでも10桁の関数電卓が出す計算結果と同じ精度が必要だとすると、その計算尺の長さは1万キロメートルも必要になってしまいます。

 

関数電卓が登場する以前は、どうしても精度の高い計算結果が必要であれば、先ほどの関数表という本に書かれた数値を引用する必要がありました。

 

とは言え、意外と土木工事などでは10桁までの精度を必要とする事は少なく、この計算尺で十分な場面の方が多かったです。

精度を要求される飛行機の設計などでも、結局は当時の工作精度は計算結果をはるかに下回るので、プロペラ機の時代では計算尺が活躍していました。

 

現在の超音速ジェット機や宇宙ロケット、高速鉄道の設計では計算尺のようなアバウトさはさすがに通用しませんが…。

 

にほんブログ村 猫ブログ 猫 MIX多頭飼いへ
にほんブログ村