今週も現場の応援に入っていて帰りが遅くなり、5日ぶりの更新です。
【男どもの宴】
みんなが寝静まった夜中に、楓とぐらは借りてきたビデオデッキと昔のオトナ向け番組を録画したビデオテープをこっそり見ようとしています。
画面には「11PM」のタイトルバックに、ランジェリー姿の女の子が映っているようです。
【1976年に発売されたVHS方式ビデオデッキ】
1976年10月に発売された、日本ビクターが開発した家庭用ビデオテープレコーダー[HR-3300]です。
価格は25万6000円と非常に高価でした。
それよりも1年半早く、ソニーがすに家庭用ビデオテープレコーダー[ベータマックス]を発売しており、日本ビクターのVHS方式とソニーのβ(ベータ)方式の互換性のない二つの規格の家庭用ビデオが登場することになりました。
NHK総合で放送された「プロジェクトX」で、このVHSビデオの生みの親である日本ビクターの高野鎮雄さんと部下の研究員たちの苦闘が取り上げられ、大きな反響がありました。
【オープンソースの勝利】
デビューこそベータマックスの後塵を拝したVHSですが、VHS規格を何とか広め業界の標準としたかった高野氏は、5年の歳月をかけて完成したVHSビデオデッキの技術を同業他社に惜しみなく提供し、ぜひ各社が改良を加え、その技術を持ち寄ってお互いに利用し合おうと声を掛けていきました。
それに賛同した日本の家電・オーディオメーカーがVHSコミュニティを形成し、VHSビデオはより洗練されたものになっていき、秘密主義を貫いていたソニーのβ方式をやがて追い越すことになりました。
今で言えば、パソコンの統一規格であるPC/AT(IBMが提唱)や、フリーOSのLinuxのように、その技術は誰もが自由に使うことができ、誰かがさらに良いものに改良した暁には、それもまた誰もが自由に無償で使うことができる「オープンソース」の思想の始祖であったのがこのVHS規格でした。
実はVHSがβ方式に勝利した別の理由もあるのですが、ソニーはβビデオでのアダルトコンテンツの販売を禁止していたのに対し、VHSはコンテンツに制約をかけなかったため、VHSのエロビデオが市場に流通して、それがVHSビデオの普及に拍車をかけたということです。
いやー、ほんとに身も蓋もありませんねー(;´Д`)
麦ちゃん
「あんたたちサイテー」
銀ちゃん
「ほんとに男どもはろくでもないわね」
きなこ
「だから私が時々シメてあげてるのよ」
楓とぐら
悪ガキコンビの楓とぐらです。
その後びわも仲間入りして悪ガキトリオになってしまいましたが、いつもきな姉と銀ねえに怒られてばかりです。
麦ちゃんと楓がいなくなって、昔ほどのにぎやかさがなくなってしまって少し寂しく感じます。
明日も仕事で、日曜からようやく連休です。