昨夜、動物病院から楓の亡骸を連れてきました。
綺麗な箱に入れられて、お花とお線香が添えられていました。
帰ってきてから楓が入った箱を、銀ちゃん・ぐら・びわのいる部屋に持って行き、お別れだよと見せました。
お姉ちゃんの銀ちゃんは、すべてを悟ったように楓の顔をじっと眺めていました。
びわはこれまで誰の死に目にも遭っていないので、あまりよくわかっていないようでした。
カエちゃんカエちゃんと、その箱に入るのでそのつど外に出していました。
ところがぐらは恐いのか隠れて全然出てきません。
楓とぐら(2012年11月26日)
黒猫のぐらは当時うちにいた外猫のごちゃさんの息子です。
楓と麦ちゃんからは2つ年下の弟分で、麦ちゃんのことが大好きでしたが、麦ちゃんが死んで、それからは楓にいちゃんにべったりでした。
麦ちゃんとぐら(2013年3月27日)
ぐらは時々楓にいじめられることもありましたが、それでも楓をお兄ちゃんと慕っていました。
それなのに楓の亡骸にお別れにも来ないのを少し腹立たしくそして寂しく感じていました。
楓にいちゃんとぐら(2012年12月2日)
私は布団に入ったものの、楓と麦ちゃんがうちに来た時からのことを思い出して寝付けずにいました。
びわ坊は私の腕まくらで眠っていました。
2時半頃にうとうとと寝入った頃、突然ぐらが「ヒャーン!!ヒャーン!!」と今までに聞いたことがない大きな声で何度も何度も鳴きました、鳴いたというより泣いていたのだと思います。
「薄情なやつ…」とぐらのことを一瞬でも思った私が恥ずかしく、その泣き声にまた涙が出てきました。
今日は会社を休ませてもらい、楓を連れて妻のところに来ています。
朝のフェリーに乗る前に、銀ちゃん・ぐら・びわ坊にあらためて「カエちゃんとお別れだよ」と、箱を開けてお別れをさせました。今度はぐらも一緒に見ていました。
新潟に着いて、楓は会いたかったおかあちゃん(妻)ときなこに会うことができました。
おかあちゃん(妻)も涙を流し、冷たくなった楓を撫でていました。