今朝、楓が、先に空に帰って行った麦ちゃんのところに旅立ちました。
9歳9ヶ月とまだ若かったのに、今はただ悲しく後悔することばかりです。
楓(2014年6月18日)
アメショーのようなタビー柄で目の大きなカエちゃんは、親バカですがハンサムな子だったと思います。
きょうだいの麦ちゃんにばかり甘えていたのですが、麦ちゃんが死んでからは弟分のぐらやびわ坊と遊ぶことも多くなり、ケンカをしながらも男3匹で仲良く暮らしていました。
楓(2014年12月31日)
生まれてすぐに真夏の炎天下の駐車場に箱に入れられて捨てられていた楓と麦ちゃん、おなじきょうだいの空ちゃんの3匹を私たちは連れて帰ってきたのですが、3匹の中で一番小さかった楓はカゼをひいていて、獣医さんから「この子はダメかもしれないね」といわれたのですが、妻が寝ずにあたためて看病をして、無事にカゼも治り、きょうだい3匹の中で一番大きな子に育ちました。
楓とびわ(2014年7月14日)
大好きだったきょうだいの麦ちゃんが3歳で死んだ時は、楓もかなり気落ちして元気がない時もありましたが、お姉ちゃんのきなこや銀ちゃんに怒られたりもしながら、弟分のぐらとびわと男3匹で楽しく暮らしていました。
楓が少し痩せてきたかなと感じたのは昨年末頃です。
2月末頃に入ると背骨が手で触れるようになるくらい痩せてきたので病院に連れて行ったのですが、猫カゼだろうということで薬をもらいましたが、体重も戻らないので、一時期強制給餌を行い、一旦は体重も少し戻ったのですが、先週もまた体重が減ってきたように感じ、先週日曜にも病院に連れて行きました。
同じ薬をもらい、自分でごはんを食べるようになっていたのですが、昨日帰宅すると少し苦しそうに息をしていたので、すぐさま楓を病院に連れて行き、その間にも急激に容態が悪くなっていき、レントゲンを撮った結果肺炎であることがようやくわかりました。
抗生剤の注射を打ち、酸素ケージに入り入院しましたが、今朝、楓は空に帰って行きました。
田舎では都会のような充実した設備のある動物病院はなく、また、動物病院そのものが少ないため、多くの犬猫が訪れるため、どうしても一匹のために十分な診察や手間のかかる治療ができないこともわかりますので、獣医さんを責めるつもりはありません。
ただ、本当に後悔しているのは、楓を本土にいる妻に預け、充実した設備とスタッフがいる動物病院に連れて行ってもらえば、仮に楓がやはり助からない命だったとしても、どのような原因菌で病態だったかがわかったことで、まだ自分を納得させられたのではないかということです。
5匹の猫たち(2017年4月30日)…きなこは妻の膝の上にいます
それを躊躇させていたのは、情けない話でありますが、以前に比べて収入が大きく減ったことがあります。
今、勤めている会社は僻地としては平均的な給与だと言われますが、それでも都会や地方都市の同年代・同程度の資格や経歴を持っている方に比べると大きく下回るものです。
2000年以降、日本は右肩下がりで賃金が下がって行っていますが、地方、特に僻地と言われる地域では、都市部のそれよりも下がり幅が大きくなっています。
さすがに猫たちにひもじい思いをさせるということはありませんが、いざ大きな病気にかかり、その治療に費用がかかるとなると色々と悩むところが出てくるのも事実です。
なので楓を殺してしまったのは私かもしれません。
妻は私が自分のスキルを安売りしすぎてると言います。確かにそうなのだと思います。
泣くのはやめて、残されたきなこ・銀ちゃん・ぐら・びわのためにも、贅沢などはしなくてもいいから、せめていざという時には手厚い治療が受けられるくらいに、恥や外聞を捨てても自分の資格や技能を収入に転嫁できるように活かしていきます。
愛猫を亡くされたブロ友さんも見てきました。
私自身コメントを書くのがつらくて書けなかったこともありますので、この記事に関してもコメントを書かれなくても大丈夫ですよ。