低価格化した3Dカラープリンタ | こむぎブログ~猫とコンピュータ~

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3匹のお姉ちゃん猫と3匹の弟分猫たちの日常と6匹の猫たちが登場する変な猫マンガ。
そして昔のパソコンあれこれ。

【3Dプリンタでフィギュアを作る】

ツインテール「すごーい!!このフィギュア、もう色が塗られてるじゃないの」

みどりちゃん「今度の文化祭は私たちのフィギュアを作って売ろうよ」

座敷童子「カラー3Dプリンタは出力に時間がかかるから、たくさん作るにはあまり向かないのよ」

 

 

【SketchupやMetasequoia4、Blenderなどから3Dモデルを出力】

2年前に「おそらく来年には20万円台、3年後には10万円を切る価格のフルカラー3Dプリンタが登場する」と予測した記事を書きましたが、ついに10万円台の低価格フルカラー3Dプリンタが登場しました。

 

 

【XYZ Printing社の[DaVinci Color mini(ダ・ヴィンチ カラー ミニ)】

XYZ Printing低価格フルカラー3Dプリンタを発表…3DP id.artsの記事へのリンクです

 

1年前にインクジェット方式の着色機能を備えたフルカラー3Dプリンタ[DaVinci Color](実勢価格税抜628,000円)を発売したXYZ Printing社が、発表した最新の低価格フルカラー3Dプリンタです。

 

1599ドルで販売されることになっていますが、日本ではおそらく当初は税抜198,000円程度で発売されるものと思われます。

 

上のDaVinci Color miniの3Dモデルは、3D-CADのSketchupで描いたものです。

3Dモデルデータは後ほどアップします。

 

 

【家庭用カラープリンタ黎明期の頃を思い出します】

出力された造形物には色が塗られていて、初めて手にした方はちょっと感動することだと思います。

ですが、積層痕はやはり目につきますし、色の境界も少しボケていて、美しい造形物を出力するにはモデルデータの作成に工夫がいるようですし、造形物には少し手をかける必要がありそうです。

また、現在はメンテナンスフリーとなった紙出力用のカラーインクジェットプリンタとは異なり、プリンタ本体もメンテナンスのための手をかける必要があります。

 

1981年に個人でも購入できる価格帯(とは言え248,000円もしました)の紙出力用のカラーインクジェットプリンタのIO-700をシャープが発売しましたが、今のカラーインクジェットプリンタと比べるとはるかに解像度は粗く(180dpi 現在のカラーインクジェットプリンタは2000dpi以上)、印刷もA4版カラーグラフィック1枚を印刷するのに30分~1時間程度かかったようです。

それからかなりの時を経て、1994年にエプソンが低価格カラーインクジェットプリンタMJ-700V2Cを発表。たしか価格は79,800円とIO-700から比べて一気に1/3になり、解像度も720dpiと4倍精細になり、写真印刷にも満足できる出力品位が得られるようになりました。

 

~ いつも思うのですが、シャープは昔から世界初・日本初の画期的な商品を発売しヒットさせるのですが、そこにあぐらをかいてしまい、さらに進んだ後継機の開発を怠り、後から追いかけてきた他社にいつの間にか抜かれてしまうということを繰り返していましたねー(;^_^A ~

 

今の3Dプリンタはちょうどこの頃のカラーインクジェットプリンタ黎明期から普及期にかけての時代と雰囲気が似ているように感じます。

 

 
【ものづくらない国ニッポン】
3Dプリンタは見ての通り(CGイラストは実寸で書かれています)かなり大きな物で、旅館やホテルにある1ドア冷蔵庫くらいの大きさがあります。
 
外国ではすでにかなりの家庭で普及が進んでいる3Dプリンタですが、日本では全然と言っていいほど普及していません。発売されている3Dプリンタそのものも、ほぼすべてが外国製です。
 
原因は色々あると思いますが「何かを作ること」の面白さを教えなかった学校教育や、財テクに走り生産現場をないがしろにした経営者、コツコツやるよりパーッと面白楽しく生きようと煽ったマスコミなど、「何かを作ること」は報われることのない面白くない事だという印象を人々に植え付けてしまったことではないでしょうか。
 
日本の国際的地位がかなり低下してしまい、慌てたようにTVでは日本のものづくりの過去の栄光をよく放送していますが、「何を今さら…」と思う方も多いのではないでしょうか。
電子立国の座を10年以上も前に台湾・韓国・中国に譲り、未来技術は今なおアメリカが強いです。
 
外国では3Dプリンタで出力した建築構造物や、ジェットエンジン、ロケットエンジン。さらにはデザイン食品や人工臓器が作られ始めています。
 
ちょっとした小物やフィギュア、家庭用品の補修材などを3Dプリンタで作ることから、何かを作ることの面白さを見つけられると思います。
 

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