米Eastman Kodakは2月9日(現地時間)、デジタルカメラ、ポケットビデオカメラ、デジタルフォトフレームの製造部門を段階的に廃止すると発表した。同社は1月、米連邦破産法11条(チャプターイレブン)の適用を申請した。
部門廃止は2012年上期中に完了の見込み。これらの事業については、ブランドライセンスプログラムを拡大するとしている。現像サービスは継続し、今後は収益率の高いデジタルプリント事業に資本を集中するという。

気の毒なKodak。やっとのことでここまで持ちこたえてきたものの、ここ数年あまりになく厳しい状況が続いた。
そもそも世界で初めてデジタルカメラを開発したのはKodakなのに。
私自身、Kodakの製品を通販する会社のコンサルをしていた関係でKodakには人並み以上の思いがあります。
悲しい話ですが、Kodakは企業戦略の転換を図るのがあまりにも遅すぎたと思われます。
Kodakは運転資金を確保するために特許を売却しようと必死になってきました。
特許を売り払った後、どうやって会社を運営するつもりだったのかは疑問です
ともかくなりふりかまわず生き延びようとしていたのでしょう。
しかし特許の売却はあまりうまくいかなかったようです。一体どうしてだろう?
デジタル写真を事実上発明したのはKodak。だからKodak知的財産はSonyやSamsungにとって大いに役立つはず。
Kodakは足元を見られていたのだと思います。
どうせKodakの先行きは長くない。そのうち倒産するのなら、その時に買いたたけばいい、なんて思われて・・・。
でも結果的に、その売れなかった特許のおかげで再生までの道のりはかなり短いのではないかと予想されます。
アメリカ大企業に流行っている「ダイエット(民事再生)」、どうなんでしょう?
大企業だけは従業員を人質に、「雇用を守らなきゃ」といえば助かるのでしょうか?
経済界が国からお金もらって再生なんて、どうなんでしょう?
同じ航空業界で、JALとANAは、最近同時期に一千億単位の資金調達しました。
JALはお国のお墨付きで、ANAは自力で・・・。
大企業を助けるお国のお金は、そもそも私たちが払った税金です。