・年明け以降、また仕事に
食いつくされておりますがハロウィン
いろいろ観ていながら、
記事にしないまま2月になってしまったので、
明日は、最近観た作品の備忘録を
リストアップしておきます。映画



そんなわけで「永遠の0」、
不覚にも、と言うのか予測通りと言うのか
涙を堪えることが出来なかったです。



それもただの流れ方ではなく、
目の両端からこぼれやがるので、
もはやバスタオルが必要な、
巨人の星を思わせる涙腺決壊ナイアガラ状態。



涙もろくなるお年頃かも知れないのですが、
そうそう簡単に涙を見せたるワケにはいかない
カミさんも隣にいるのに、
こんな泣き方はフツーしないだろうという
泣きっぷりでした。



何故、映画館で、
かつてないほどそこまで打ち震えたかと言うと、
僕の亡き父親が特攻隊志願兵だったからでもあります。



散々聞かされてきた話が今さらながらに
よみがえりまして、
ま、いろんな想いが巡ったわけですネ。



エンドロールが、2段階になっていて、
サザンの曲の後に、しばらく静かな曲調でクレジットを
流し続けてくれます。

これは僕のような観客への配慮もあったのだと思います。
粋に感じましたネ。








●永遠の0 (2013・東宝)
監督:山崎 貴
原作:百田 直樹 同名小説
脚本:林 民夫








・この作品が中心に据えた“語り継ぐ”ということは、
戦争を知らない世代にとっては、そのまま反戦を意味するが、
先の理由により、
僕は目に見えない想いによって血気が隆々と脈打つ。



作家として七変化の小説メイカーでもある百田氏が、
ここで主題に据えた日本の戦争の記憶とその断片は、
零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦を中心に語られる。



原作を映画としてのメリハリでアレンジし、
一部、設定を書き換えてもあるのだが
気にはならない。むしろすっきりさせてある。

フィルムをさばく監督の山崎貴も、かなり丁寧な仕事を見せた。



轟音けたたましくゼロ戦の編隊が空高く飛び行く勇姿が
スクリーンに広がった瞬間、僕はもうウルウルし始めていて
始末に負えなかったのだが、
VFX映像の力量も、既に世界レベルである。



ストーリーは、原作を読まれた方も多いと思うが、
孫が、亡き祖父・宮部久蔵という人物の
一兵士としての半生を追うレポート形式で展開する。



孫世代に60数年前のことを追走させるという、
あえて時代を対比させる作りは、
原作者の意図する若い世代へのメッセージになっている。



日本人が深く関わっていった太平洋戦争を
映画やドラマ、書物でしか知らない世代という意味では、
僕のような戦後世代も包括されるわけだが、


・夏八木勲氏の遺作となりました。

このストーリーで特筆すべきは、
天才的戦闘機のパイロットでありながら、
臆病者とも罵倒されたひとりの戦士を語る戦友たち、
今や老人となった人物たちの存在感。
これが核である。


・田中泯、この深味ある風貌

ウォーレン・ビーティの「レッズ」が
このスタイルだったことを思い出させる。




操縦桿を持つ若き戦士たちに扮した俳優陣の
熱い演技も胸に残る。
粗暴なパイロットを演じた新井浩文がいい!













★★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。












・僕が言うまでもなく、

岡田准一は、その美顔といい、
小柄さを感じさせない、
見せ方を心得た演技力といい
俳優に専念させたい希少な存在である。

ホラー洋画劇場Vol.24






昨年最後の記事が、2人芝居の映画という流れで、
それを受けまして、今年の1本目は、
敬愛するロバート・アルドリッチ監督の
とんでもないこの作品からスタートします。



●What Ever Happened to Baby Jane?
(1962・アメリカ)

監督:ロバート・アルドリッチ 
原作:ヘンリー・ファレル 脚本:ルーカス・へラー







はい、みなさんまたお会いしましたね




わたしのホラー洋画劇場も明けましたこの春、
久々の登場ですけれども、
今年も、けったいな怖いものを
いっしょに観てまいりましょうね



はい、今日の映画、
「何がジェーンに起こったか?」いうのね

妙なタイトルだな、
タイトル見ただけで、何か不安にさせますね

何が起こったか?何が起こったか?

ジェーン、女性の名前ですね、この女性に
さあ、何が起こるんでしょうね?



このお話は、年老いた姉妹の話ですね
妹は子役の人気者、
姉は成長してから大女優、
そんなふたりの姉妹が、引退してひっそりと
お屋敷で暮らしているんですね。



けれども、屋敷の中に入って行くと
何か怪しい、何か普通やないんですね



そこからだんだんだんだん恐ろしいことに
なっていきますな



これは、ホラーいうよりもスリラー、
ただのスリラーやなしにとんでもないスリラー、
びっくりするようなスリラーですね



幽霊やモンスターの見かけの怖さいうのも
ホラーの恐怖ですけれども

これは違うんですね、
本当の恐怖いうのが、どこから生まれるか?



人間の何とも知れん歪んだ心の中を
のぞくような怖さ、
人が人を見てゾッとする怖さ、

そんなこみあげてくるような恐怖、
心臓を鷲掴みにされたような恐怖、
これはそれを見せた映画です




はい監督は、
私の大好きな、大好きな
ロバート・アルドリッチ、



「攻撃」がありましたな、
「飛べ!フェニックス」がありましたな、
「カリフォルニア・ドールス」ありましたけれども



この監督は、反骨を見せる男臭い映画を
何本も作りましたな



主演は、
この後、恐怖映画も好んで出るようになった
ハリウッドを代表する演技派の名女優
ベティ・デービスと


Bette Davis

ハリウッドの大スターだったジョーン・クロフォード、


Joan Crawford

うるさ型で知られた往年の大物女優が、
年とってからこんなとんでもない役で
初めて共演して話題になりましたな

それから、
うっかりこの屋敷に出入りする、でっぷり太った、
ピアノ弾きの男にヴィクター・ブオノ



この滑稽な男が、事態をややこしくして
怖いことになりますな



屋敷の家政婦にメイディー・ノーマン
TVで活躍した有名な傍役ですね



ベティ・デービスの見せる子供と大人と老人の表情、
階段を上る時の歩き方ひとつで
心の中までわかるような肌理の細かい演技、



ジョーン・クロフォードの
動きの少ない車椅子のまま、
顔だけで見せる必死の芝居、
見事な、見事な、昔の女優が持ち合わせていた
本当の役者根性いうもんをご覧になれることでしょう

はい、これはいっせんきゅうひゃく62年度の
アメリカ映画です



ジェーンに何が起こるのか、
みなさん
どうかこの名女優の演技をじっくりご覧くださいね

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

それではあとで、またお会いいたしましょ












この映画のはじまりは、
泣き声から始まるんですね

あらまあ、子供の泣き声ですね
かわいい、かわいいお嬢ちゃんが、
怖がって泣いとるのね



もう怖がらなくてもいいよ…誰かが言うとる

そうしましたら、
ピエロの人形が涙流してるんですね

無気味な始まりですな




そうしましたら、今度は
ステージで子役のお嬢ちゃんが
歌って踊って拍手喝采をあびて、
えらい評判になっとる



けれども、この娘、
人気者になって、
ちょっと天狗になってるんですね

あんな薄汚いホテルはいやだ、
パパ、アイス買ってきてよ、
なあんてわがまま放題なんですね



そんな妹の姿を、うらやましがりながらも
何かしらん我慢しながら姉は黙って見てる…


けれども、
この姉妹が大人になりましたら
妹はプライドだけ高い大根役者になって
飲んだくれて、なんとおまわりさんを殴るような
落ちぶれた女優になってしまうんですね



ところが、
姉さんは、今やハリウッドの大会社の看板女優となって
誰からももてはやされるスターになっていた。

とうとう幼い頃の、姉妹の立場が逆転したんですね

はい、そしてこの映画、えらいことになる、
車が家の大きな門に突っ込んで大きな事故が起こった



何があったのか?

大きな悲鳴が聞こえて、
女性の泣き声が、
今度は大人の女性の泣き声が聞こえてきて
「What Ever Happened to Baby Jane?」いう
タイトルが出ますな。



こんな、半生があって、
いよいよ独身のまま年とった二人姉妹が、
一緒に住んでいるいうところから、
恐ろしい、恐ろしいドラマが始まるんですね…













はい、いかがでしたか?



年老いたけれども、
心が成長していない妹のベビー・ジェーンが
「才能はなくならないのよ、
すべてを失っても才能は残るのよ」
言いますね、



これは愛した父親のことば。

この言葉を信じて、信じて、信じまして
この老女はずっと生きてきたんですね。
どんな才能があっても、
けれども人間はだんだん年をとる、



お酒飲んで、すっかりいい気分になった
この老女が、昔の子役だった頃の自分を
思い出して、薄暗い部屋の中で歌を歌い始めますね

♪天国のパパを愛してる~♪

もうすっかりつやのなくなった
しわがれた太い声で、にこにこしながら歌い始める



そうして、ふと鏡を覗き込んだ、

どうなったか?
びっくりしましたなぁ。

はい、ここは本当に恐ろしいシーンでした。




どんなにイヤなことされても、
車椅子で生活する姉は、妹をかばうんですね

他人に、妹さんはひどい人間だとけなされると、
あのね、あの子はね、小さい時は可愛いだけじゃなくて
キラキラ輝いていたのよ、言いますね。

なんでかばうのか?



はい、そうですね、
ジェーンいう女性にいったい何があったか?
この謎がわかると皆さんゾッとされると思います

これはそんな、本当に怖い、
心の裏側をじっくり見せるスリラーでしたな



監督のロバート・アルドリッチは、
親戚が名門のあのロックフェラーだったんですね、

早くから自分のプロダクションを持ちまして
映画監督になった人ですから、
会社が口出しして完成したような
普通の映画は撮りませんでしたけれども、



この映画は、
ヒッチコックも真似しないくらい怖い怖い、
えぐるような見せ方で、
姉妹の嫉妬と憎悪を見せましたね



演技の巧い名だたる大女優ふたりが、
ぎらつくような、びっくりする二人芝居で
それに応えましたな



はい、もう時間きました。



それでは次の作品、ご紹介いたしましょ


次回は、あらまあ、笑うたらいかんけれども
久々のイギリスハマープロのクラシック、
けったいな珍品「蛇女の脅怖」ですな



ご面相は、夢に出てきそうな蛇女ですけれども
ちょっと妙なホラーですよ

どうぞ、たのしみにお待ち下さいね



それでは
次回もこの時間、お会いいたしましょう


$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


それでは、
サイナラ、サイナラ、サイナラ







★★★★

採点基準:…5個が最高位でマーキングしています。…はの1/2です。



























前回のハリウッド映画編に引き続き、
それ以外の外国映画2014年公開作編でございます。




・一時、韓流が猛然と台頭してきたために
ガクンと公開本数が減りましたが、
アジア映画と共にヨーロッパ映画を中心とする
コアな作品群が、



ハリウッド映画の半数くらいの量で、
チョロチョロ公開されるところまで
戻ってきた気がします。



中でもミニシアター系と称される一群は、

明らかにローコストで、質実を求めたものが多く、
派手な娯楽から離れた作品がほとんどなので

これはもう同じ映画ファンであっても、
観る、観ないはまっぷたつに分かれますネ。



ま、そんなことは僕はどうでもよくて、
多国籍の映画群復興の兆しは大歓迎ですネ。



とは言っても映画興行はビジネスですので、
不景気な時代には、こっち系は観客が激減するため、
これら公開本数の増減が景気の指標だったりもします。

政府が仕掛けたプチバブル、
どこに何がいくら流れているのやら存じませんが、
この理論でいきますれば、
イイ時代のはずなんですけどネハロウィン








映画2014 MOVIE EXPECTER 
   ~諸外国新作+その他編~





【期待値】の評定基準

★★★★★…観てから死にたい
★★★★☆…ピピピ!と高周波を感じた
★★★★ …そこはかとなく傑作の匂いがする
★★★☆ …吉と出るか凶と出るか?…要注意品
★★★  …レンタル待ちでもヨイと思われます


といった具合に、大した情報もありませんので
単なる僕のシックスセンスに頼る★印に過ぎません。ハロウィン




■『アデル、ブルーは熱い色』
La vie d'Adèle – Chapitres 1 et 2

監督:アブデラティフ・ケシシュ
CAST:レア・セドゥー アデル・エグザルコプロス



・2013年のカンヌグランプリということで、
名前だけ先行輸入されていましたが、
かつてない?と言われる刺激度の高い性描写が
クローズアップされていますネ。

となるとワタクシは、しっかり観なければならないわけですが、
女性同士の愛を描くフランスのコミックの映画化らしいですネ。
ややこしそーですネわんわん



日本だと、ショボかったですけど
数年前の「NaNa」みたいなもんですかネ?

ま、この作品は久々に好調期を迎えているフランス映画。
更には感覚重視のパルムドール受賞作品ですから、
新世代の映像と感性が期待できますネ。

期待値…★★★★☆










■『グロリアの青春』Gloria
監督:セバスティアン・レリオ
CAST:バウリナ・ガルシア



・58歳、美魔女?ならまだしも、
どこにでもいそうなオバチャ魔女のシリアスな恋愛劇。
離婚歴のあるグロリアというおばさんが
合コンに参加して、どーかする話のようです。

自分より年輩の人たちの恋のお話って、
グチャっとしていてきらいじゃないのですがハロウィン
ヘタに生々しくなければいいんですけどネ。


期待値…★★★★☆








■『罪の手ざわり』A Touch of Sin
監督:ジャ・ジャンクー
CAST:チャオ・タオ



・中国=日本合作 実際に起こった4つの事件に基づき、
急激に変貌する中国社会の中でもがき苦しみながらも
ひたむきに生きる人々をパワフルかつ美しく描いた作品…

ということで、なんか激しそうですネ。
アジア映画は情熱過多であればあるほど好きですので、
気になる1本です。  

期待値…★★★★☆









■『ドラッグ・ウォー/毒戦』DRUG WAR
監督:ジョニー・トー
CAST:スン・ホンレイ ルイス・クー



・ジョニー・トー作品、警察と麻薬組織、
もうこんだけのキーワードがあれば観る価値充分。

ジョニー・トー、トーちゃん、ジョニー・トー、
ジョニー・トーです。まぎれもなくジョニー・トー、
なんせジョニー・トーですからネ、間違いないですネ。

期待値…★★★★☆










■『鉄くず拾いの物語』Epizoda u životu berača željeza
監督・脚本:ダニス・タノヴィッチ
CAST:ナジフ・ムジチ セナダ・アリマノヴィッチ



・ボスニア・ヘルツェゴビナ映画。
緊急堕胎手術を受けたいのに、保険証がなく
高い治療費を払えず苦悶する家族の話…。

ベルリン映画祭で3冠受賞とのことですが、
地味なタイトルと共に、題材が重そうですネ。

ただ、監督があの「ノー・マンズ・ランド」の人なので
非常に注目しております。

期待値…★★★★☆











■『ザ・デイ・オブ・ザ・シージ』September Eleven 1683
監督:レンツォ・マルティネリ
CAST:F・マーリー・エイブラハム エンリコ・ロー・ヴァーソ



・オスマントルコとオーストリアの歴史的一戦のお話だとか。
ポーランド映画ですが、アハハ、コレ別に注目しているわけではなく、

主演が久々の“サリエリ”ことF・マーリー・エイブラハムで、
そこだけ興味ありという、あえて取り上げるべき作品でも
無いのですが、エイブラハムのくどい演技は見たいですネ。

期待値…★★★









で、これはハリウッド映画なんですが、
ヨーロッパ映画の匂いがするのでここでチョイスします。




■『ザ・ブック・シーフ』 The Book Thief
監督:ブライアン・パーシヴァル
CAST:エミリー・ワトスン ジェフリー・ラッシュ



・本泥棒の少女が主人公の、ベストセラー小説の映画化。
ナチス時代のドイツが舞台ですから、
少々クセがありそうですが、配役が良いので要チェックです。

近年、まったくもってセンスが無い日本の配給会社の宣伝部が、
変に感動の珠玉の名品的な売り方をしなければよいのですが…

サブタイトルなど付けた日にゃ叩きのめしたくなりますからネ。

期待値…★★★★☆









■『メビウス』Moebius
監督:キム・ギドク
CAST:チョ・ジェヒョン ソ・ヨンジュ イ・ウンジュ



・韓国のギドク監督が、
またヤバいのを作ったんですよネ。
父の浮気が原因で、情愛の感覚が狂った母、
そして、そんな母親の手によって
倫理崩壊した家庭で育った息子が迷走していく話。

これも近親愛や、異常性愛の描写とドギツサで
韓国では上映禁止やら再編集公開やら、
えらいことになっていましたネ。

どっちにしろ、今年のアジア映画最大の問題作だと思います。


期待値…★★★★☆









■『トム・アット・ザ・ファーム』Tom a la ferme
監督・主演:グザヴィエ・ドラン
CAST:ピエール=イブ・カルディナル リズ・ロワ エブリーヌ・ブロシュ



・亡き友人の実家の農場を訪れた主人公は、
一切歓迎しようとしない友人の兄によって
一気に危険な状態に追い込まれ、
事態は思わぬ方向へ進んでいく…というお話。

主演を兼ねるグザヴィエ・ドランは弱冠24歳の
カナダの新進気鋭とされる俳優兼映像作家。
いかにも動向が気になります。

期待値…★★★☆










ルーマニアからも筋金入りの熟女映画が1本。




■『チャイルズ・ポーズ』Child's Pose
監督:カリン・ピーター・ネッツァー
CAST:ルミ二ータ・ゲオルギュ ボグダン・ダミトラチェ



・人身事故を起こした息子を守るため、
周りの人々と衝突を繰り返す母親を描くルーマニア映画。

こりゃまた重厚そうな、社会派のネットリ感が漂ってますネ。
僕はこの手のねじれた感覚を見せる映画も大好きなんですよネ。

きっと、頭の中に何か棲みついているんだと思いますナ。ハロウィン



ルーマニアと言えば
近年では「4ヶ月、3週と2日」に尽きますネ。
あの思いもよらぬ衝撃!とんでもない作品を作るお国です。
この子離れしないルーマニアのおっかさんにも興味津々です。

期待値…★★★★☆










■『リアリティのダンス』
La Danza de la Realidad(The Dance Of Reality)

監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
CAST:ブロンティス・ホドロフスキー パメラ・フローレス
 クリストバル・ホドロフスキー




・ホドロフスキー、もう84歳らしいですネ。

これは自伝的要素の強い作品らしく、気合の一篇として
大いに注目されている最新作。
ホドロフスキーの混濁ワールドに触れられる喜悦は
何ものにも代えがたかったりするわけですが、

これは、僕にとっての多国籍映画の中では
今年ナンバーワンの注目作★

一刻も早く観たいですネ。
チリ=フランス映画。  

期待値…★★★★★






■We Are What We Are
監督:ジム・ミックル
CAST:キャシー・ウェズリー・ディパイヴァ ビル・セージ 
ケリー・マッギリス マイケル・パークス



・怪しい秘密を抱えた家族のホラーのようですが、
スチールを観た時に少々気になっていた作品です。

邦題は不明ですが、どうやら公開されそうなので、
とりあえずピックアップしておきました。



インシディアスのような派手さは無いと思いますが、
冷たい感じのゴシックホラーの匂いがしますネ。

こーゆー感覚は好きなのですが、果たして仕上がりは…。


期待値…★★★☆








他にも、もちろん観たい作品が点在しておりますが、
何やら気になるものを優先して並べてみました。



アメリカ映画のエンターティンメント性の
対極にあるビター感充分な映画が、
コクと香りが深いヨーロッパ、アジア映画。

そこからも豊潤な何かが抽出できます。



今年は
ヨーロッパも意識しながらの時速8キロになりそうです。



そうしまして、

一部の方には、どうでもよいと思われますが
個人的には忘れちゃならないホラーも、
怖さでは雰囲気を感じさせる
チョッと気にかかるものがいくつか…

コレは、オマケでポスターを並べておきますネ。
叫び


















































      謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
      
      疾駆する馬のようになんて申しません。
      時速8キロで何ら問題ないので、
      今年もどうにもこうにも
      このまんまでございます。
         
        また1年、
       何卒よろしくお願い申し上げます





■Nebraska



毎年、胸躍る期待作は多いんです。

予告編観てすごく観たくなるものもあるし、
皆様のブログ記事で発見する傑作もあるし、


■Snow Piercer

そしていざ観てみたら期待が駆逐される衝撃。


■Grudge Match

それとは逆に、
予備知識ゼロで観て、思わぬ快哉を叫ぶ高揚。

…よくあることです。


■La Danza de la Realidad

どっちも新作、未見作の一喜一憂には違いなく、
そんな中で、
自分の視点のブレ補正を繰り返しております。


■Prisoners

そんな、2014年公開予定作品の中から
パイルD-3の期待値ベンチマーキングとして、
イケてそうな作品を
2回に渡りまして、
ハリウッド編と他外国その他諸々編に分けて
勝手にピッキングしてみます。


■MUD

1回目の
アメリカ映画(=ハリウッド映画)は、
黒人の歴史背景を描く映画の台頭と
アメコミヒーローのしつこい続編乱発、
そして、やたらと多い実話ドラマの嵐。

これらに混在して
僕が求めるような発掘良品が隠れている様子。



■We Are What We Are





映画2014 MOVIE EXPECTER
   ~ハリウッド新作編~





【期待値】の評定基準

★★★★★…観てから死にたい
★★★★☆…ピピピ!と高周波を感じた
★★★★ …そこはかとなく傑作の匂いがする
★★★☆ …吉と出るか凶と出るか?…要注意品
★★★  …レンタル待ちでもヨイと思われます


といった具合に、大した情報もありませんので
単なる僕のシックスセンスに頼る★印に過ぎません。ハロウィン







■『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
The Wolf of Wall Street

監督:マーティン・スコセッシ
CAST:レオナルド・ディカプリオ ジョナー・ヒル




・スコセッシ監督&ディカプリオのお馴染みタッグによる
ミリオンダラー証券マンの栄枯盛衰を描く人間ドラマ。
表参道の地下鉄には、
早くもデッカいポスターが貼ってありました。
スコセッシ監督はハズレることはないのですが、
流行の実話モノだけに…あとは、やっぱレオ様次第。

期待値…★★★★







■『大脱出』Escape Plan
監督:ミカエル・ハフストローム
CAST:シルベスター・スタローン アーノルド・シュワちゃん
ジム・ガヴィーゼル 50セント ヴィニー・ジョーンズ 
andヴィンセント・ドノフリオ




・いきなり正月映画らしい骨太男祭り系、
もうどーみてもべッタベタのべッタベタでしょうから、
一切説明不要ですネ。



タイトル通り、巨星ふたりが“大”脱出する映画。
最近暴れまわる還暦超えオジサンたちの代表格と言える
80年代のアナログバトル大好きの超大物御両人ですからネ、
そりゃ観るしかありません=♪

期待値…★★★★☆


※この完全を超えたふたりの間に
ギュイッとはさまれてみたいもんですネ=ハロウィン
何だか
初詣20回分くらいの厄難災除のご利益がありそうです
ハロウィンアハハ





■『12イヤーズ・ア・スレーヴ』12 Years Slave
監督:スティーヴ・マックィーン
CAST:マイケル・ファスベンダー ブラッド・ピット
    ベネディクト・カンバーバッチ



・人種差別の続く奴隷制度衰亡期のニューヨークで、
実在した音楽家ノーサップが
人間であることを主張するヒューマンドラマ。
これも実話ベースの感動作というふれ込みですネ。
昨年の「リンカーン」みたいな感じでしょうかネ?
期待値…★★★☆







■『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』
Inside Llewyn Davis

監督:ジョエル&イーサン・コーエン
CAST:ケアリー・マリガン




・60年代のニューヨーク、
ホームレスに近い生活を送るフォークシンガーの1週間…。
コーエン兄弟の最新作。
大好きなコーエンブランドながら、
まったく展開が読めませんが…60年代というのが新鮮

期待値…★★★★★






■『ブルー・ジャスミン』Blue Jasmine
監督:ウッディ・アレン
CAST:ケート・ブランシェット アレック・ボールドウィン
ジョイ・カーリン リチャード・コンティ


・うつ病でウォッカを手放せないアルコール依存症のセレブ、
ジャスミンの転落と再起を老匠ウッディ・アレンが繊細に描く。
最近、人間ドラマにやさしい深味を見せているアレン監督、
やや路線も変更してきたような、いないような。
ブランシェットの演技が注目されてるみたいですネ

期待値…★★★★☆

おお、この顔相なら大丈夫そーですナ=




■『オール・イズ・ロスト』All is Lost
監督:J・C・チャンダー
CAST:ロバート・レッドフォード



・海で遭難した男が、生還を目指しインド洋を彷徨うストーリー。
登場人物がロバート・レッドフォードひとり、という
「ゼロ・グラビティ」を思わせる設定のサバイバル劇。
77歳の高齢レッドフォードへの賞賛が集まっているようですが、
究極の独り芝居に期待してますヨ!

期待値…★★★★


ウン…怪しい空模様ですネ=レッドフォード危うし!!




■『ミケランジェロ・プロジェクト』
The Monuments Men

監督・主演:ジョージ・クルーニー
CAST:マット・ディモン ケート・ブランシェット
ジャン・デュジャルダン ビル・マーレー 
andジョン・グッドマン 



・ナチスに強奪された古美術品を奪還する小部隊の
実話に基づく秘密作戦のドラマ。
またまた実話で男臭そうな戦争モノですが、
クルーニーの監督作ですから、ポイントは高いでしょうし、
メンバーがイイのでチョッと注目!

期待値…★★★★







■『プリズナーズ』Prisoners
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
CAST:ヒュー・ジャックマン ジェイク・ギレンホール



・娘を誘拐された父親が、
単身行動で犯人を追うクライムストーリー。
一線を超えてしまう父親がヒュージャックマン、
事件を追う警官がギレンホールのようですネ。



聞いたことのあるような話なれど、
なんだかトーンがマジモード全開な感じです。

この手は、クオリティが高い気がしますネ。
ハードな展開とジャックマンの
シリアスな怒りの演技が話題だとか…。
注目の一編かも。


期待値…★★★★★



ダッハッハッハ♪
そして、コレ




■『リベンジ・マッチ』Grudge Match
監督:ピーター・シーガル
CAST:ロバート・デ・ニーロ シルベスター・スタローン
andアラン・アーキン キム・ベイシンガー




・ハッハッハッハ、
ま、コメディらしいけど、これは気になりますネ=♪
対戦成績が5分5分で引退していたライバルボクサー2人が
決着をつけるために30年ぶりにリベンジマッチに挑む話。

“ロッキー(=イタリアの種馬)”スタローン(67歳)VS
“レイジング・ブル(=怒れる牡牛)”デ・ニーロ(70歳)!!
オチャラケ過ぎでなかったらヨイのですが…。

期待値…★★★★☆






■『スノー・ピアサー』Snow Piercer
監督:ポン・ジュノ
CAST:クリス・エヴァンズ ティルダ・スウィントン




・氷河期が訪れた未来の地球で、生き残った人々が
スノーピアサーと呼ばれる列車の中で格差社会を作って
生き延びていた、というフレンチコミックの映画化。

よく冷えた感触が既にジンワリときてますネ。
なんせ監督がポン・ジュノですから、
ティルダ・スウィントンも異色作に出まくりですしネ、
コレは、ものすごく観たいですネ=!!

期待値…★★★★★






■『ゴジラ』GODZILLA
監督:ギャレス・エドワーズ
CAST:アーロン・テーラー・ジョンソン 渡辺 謙




・あのハリウッド版トカゲ系「ゴジラ」から、
15年ぶりの映画化ということで、
ゴジラ生誕60周年の還暦ゴジラが、
東宝の手を離れて作られるのはビミョーですが、
やっぱ日本人としてはゴジラのフォルムが気になるところ…

期待値…★★★☆






■『猿の惑星 新世紀』
Down of the Planet of the Apes

監督:マット・リーヴズ
CAST:ジェースン・クラーク ゲーリー・オールドマン




・こわww猿に何か取り憑いたんですかネ?
チョッと歌舞伎が入ってますネ。
コレは言うまでもなくアノ続編ですが、
猿たちが独自の文明を築いているらしく、
早くもデンジャラスな展開が予測されます。

ま、最初のを観たからには、これも観んといけんでしょ。
監督が「モールス」の監督に交替しましたが…どーかな?

期待値…★★★☆





■『大統領の執事の涙』The Butler
監督:リー・ダニエルズ
CAST:フォレスト・ホイテッカー デヴィッド・オイェロウォ
andロビン・ウイリアムズ ジョン・キューザック 
ジェーン・フォンダ ヴァネッサ・レッドグレーブ
マライア・キャリー アラン・リックマン




・アメリカ大統領7人に仕えた
黒人執事の生涯を描くこれまた実話ベースのドラマ。

キャストが豪華ですネ、フォンダ&レッドグレーブという
うるさ型の大御所がこぞって出演されておりますので
正統派のクオリティはお墨付きだとは思いますが、
オスカー有力視という宣伝のレッテルと、
邦題の「涙」ってのがチョッとネ…私は好かんのです。
期待値…★★★☆







■『アメリカン・ハッスル 』American Hustle
監督:デヴィッド・O・ラッセル
CAST:クリスチャン・ベール ブラッドリー・クーパー
エイミー・アダムス ロバート・デ・ニーロ




・アメリカで起こった収賄事件を暴くため、
FBIが天才詐欺師を囮捜査に巻き込んだ実話を映画化。

同じ実話モノでも、詐欺師を扱ってるところが
コレは結構おもしろそうですネ=♪
年末に予告編も観ましたけど、期待値大です。


期待値…★★★★☆






■『ア・モスト・ウォンテッドマン』
A Most Wantedman

監督:アントン・コルベイン
CAST:フィリップ・シーモア・ホフマン ロビン・ライト



・ジョン・ル・カレのスパイ小説の映画化。
あるテロリストの死に隠された秘密を暴こうと
各国のスパイたちが暗躍する…という筋立て。

フィリップ・シーモア・ホフマン主演ですからネ、
どーにもこーにも心理戦でしょ、まちがいなく。
「裏切りのサーカス」と同じく
地味なサスペンスかと思われます。

期待値…★★★☆



■『キリング・ゲーム』killing Season
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
CAST:ロバート・デ・ニーロ ジョン・トラヴォルタ




・何やら心に深い傷を抱えた男たちが
アパラチアの山奥で壮絶な闘いを繰り広げるという一編。

これまた加齢温度の高そうな両雄相見える系の作品ですネ。
アンソニー・ホプキンスとアレック・ボールドウィンの
「ザ・ワイルド」を思い出しますが、この2人は
初共演ですから、バトルの行方が気になりますネ。

期待値…★★★☆






■『MUD マッド』
監督:ジェフ・ニコルズ
CAST:マシュー・マコノヒー タイ・シェリダン
リース・ウィザースプーン andサム・シェパード




・実はこの作品、かなり観たい1本です。
二人の少年がミシシッピの小島で
逃亡中の殺人犯マッドという男と出遭って、
愛する女性に会うのに協力して欲しいと持ちかけられるお話。



「ダラス・バイヤーズクラブ」の
HIV患者役などの演技で、
グッ!と盛り返してきているマコノヒーが、
ここへきて、おとなの俳優として
なんかポイント高そうな役をやっていますネ=

期待値…★★★★★

ウムム…久々のサム・シェパードもイイ感じですネ…。





■『ポーン・ショップ・クロニクルズ』
Pawn Shop Chronicles

監督:ウェイン・クラマー
CAST:ポール・ウォーカー マット・ディロン
イライジャ・ウッド ノーマン・リーダス
ブレンダン・フレイザー




・アメリカ南部の寂れた質屋を舞台に
物の売り買いをする人物たちが、
いつしか関わり合いを持ち始めて、ややこしいことになっていく
ブラックコメディだとか…。

この手の話は好きなんですけど、まずメンバーが豪華。
珍妙な作品には違いありませんので、マニアックな期待あり!

期待値…★★★★







■『ジ・イミグラント』The Immigrant
監督:ジェームズ・グレイ
CAST:マリオン・コティヤール ホアキン・フェニックス 
ジェレミー・レナー





・夢みて渡米してきた移民の女が、
娼婦まで身を落として行く人間ドラマらしいのですが、
今最も僕の気に掛かる端正な美貌を持つ女優
マリオン・コティヤール主演なので、力が入ります。

期待値…★★★★☆






■『ネブラスカ』
監督:アレクサンダー・ペイン
CAST:ブルース・ダーン ウィル・フォーテ
ジューン・スキップ ステーシー・キーチ



・インチキな宝くじ当選通知を貰った老人が、
すっかりそれを信じ込み、
受け取り地のネブラスカへ行こうとする。

折り合いのよくない老いたる父親ながらも、
身を案じる息子が同行して
二人で旅に出るというロードムービー。




この設定だけで既に名品の香りが漂ってます。
更に、老いた父親役を演じたブルース・ダーンが
カンヌで主演男優賞を受賞。
ブルース・ダーンですからネ=注目度高めです。

個人的には、時速8キロ系のロードムービー好きなので
今年いちばんの期待作です。



期待値…★★★★★






■『ラヴレース』lovelace
監督:ロブ・エプスタイン/ジェフリー・フリードマン
CAST:アマンダ・サイフィリッド ピーター・サースガード




・かの大ヒットポルノ「ディープ・スロート」で
世界中に名を知られることとなった
リンダ・ラヴレースの自伝映画。

主演がアマンダ・サイフリッドですからネ、
僕はいかがわしい意味でも必見級ですが、
例によってハリウッドが執着する実話モノですから、
クオリティはどんなものか?

期待値…★★★☆




他にも
先述のシリーズ続編乱発系で、



『ホビット』を筆頭に
『トランスフォーマー』『300 スリーハンドレッド』
『X-MEN』『マイティ・ソー』『インシディアス』
『アメイジング・スパイダーマン』『キャプテン・アメリカ』
『キック・アス』といった「~2」「~3」モノ
等々、




それから、
人工知能化した科学者にジョニー・デップが扮し、
クリストファー・ノーラン製作総指揮による
SFスリラー『トランセンデンス』、
まだポストプロダクションとなってますネ。


■transcendence

ラッセル・クロー、ジェニファー・コネリー、
エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンスの、
聖書を基にしたスペクタクル『ノア』


■Noah

超気になるモノから
興醒めするようなど~でもいいモノまで、
コストの高そうな映画がズラリと並んでますネ。

ハリウッドのこの10数年は、

リメイクブームの後にやってきた、
CG映画のシリーズ連作ブーム、

そして、
一昨年の「アルゴ」が火をつけた実話ストーリーブームが
中心に据えられていて、
今がまさに特撮シリーズブームから
実話ストーリー、シリアスストーリーへの移行期。
両大輪が回ってる感じですネ。


Matthew McConaughey

ま、ここに挙げた以外にも
ハリウッド映画はたくさんあります。

どれもこれも
すべて脚本次第、演出次第、俳優次第ではありますが、

商業主義は変わらずとも、再び大きく舵を切り始めた
ハリウッドにチョびっと期待を寄せております。にひひ


Cate Blanchett




  そんなこんなの2014年、



     更新は、いまさら言うまでも無く
     期待はずれのユルユル運転ではございますが、
      観遊の旅におつきあいくだされば
         幸甚でございます=♪


             パイル D‐3










































★この世には、誰しも

自分にとっての
「おもしろい映画」と
自分にとっての
「おもしろくない映画」しか存在しません。



映画の作り手の方には、
誠に恐縮この上ないと承知のうえで、
年末恒例、
今年の洋画MYベストテンをチョイスしました。




「エンド・オブ・ウォッチ」
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」など
気になりながらエラーしている作品もあり、
あくまでもプライベートの域を出ませんが、

ま、節目として
2013年の記憶として、並べてみました。



ここ数年では、
最も意味深い作品が揃った年だった気がします。

意味深さというのも、3つほどありまして、

一、これ見よがしのハッタリ感が強いCG映像を、
ようやくセンス良く使いこなす監督が出てきたこと、



一、おとなの鑑賞を前提とした
ストーリー重視の作品が増えてきたこと、



一、ミニシアター系の作品が充実してきていること、

であります。



来年のラインナップを眺める限り、
この傾向はもう少し続きそうな気配です。

ま、ハリウッドは過渡期に入ったとみてよいですネ。




並べてみると、
今年は中・長期のブログおサボリ期間が
いくたびかありましたせいか、
レビューしていないものが多いので、
コメントを“つゆだく”程度にして補填しておきました。






それでは、鑑定いたしましょう。








★BEST10 OF THE 2013



僕が全ての作品に付けている★マークによる採点は、
作品単体での完成度やストーリー密度、キャストに対する採点です。
順位とは関係ありませんので念のため。
★が多ければ多いほど上位という意味ではありません。





①ゼロ・グラヴィティ




★★★★★

■The Artist(2013・アメリカ) 
監督:アルフォンソ・キュアロン
キャスト:サンドラ・ブロック ジョージ・クルーニー



『未知なる宇宙の映像に人の息遣いを埋め込み、
子供が見知らぬ場所へ迷い込み、
うっかり戻れなくなったような
シンプルな脱出劇を、
究極のスペクタクルに仕立て上げた技量と感性。



中、露を交えた宇宙の領域争いも
交友の果てに近い将来起こること、

宇宙から飛来し、宇宙へ飛び出したがる
人類誕生の円環への示唆が作者のメッセージ。



宇宙の存在そのものが生み出す恐怖感を、
デジタル視覚とアナログ演技の融和によって、
間近で見せることに成功した。




デジタルはこう使うべきというSFの次世代型サンプルの誕生』


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②ジャンゴ 繋がれざる者





★★★★

■Django Unchained(2013・アメリカ)
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
キャスト:ジェイミー・フォックス クリストフ・ヴァルツ
andレオナルド・ディカプリオ サミュエル・L・ジャクソン
 


『エンターティンメントと社会派の感性を
同時に見せつけたご贔屓タランティーノ監督の
マカロニウエスタンへの熱愛あふれるオマージュであり、
それは、粗野と繊細の混濁の美学であり、暴力の繚乱である。

そして、正義、道義だけでは拭い去れないアメリカの人種問題。



なんと申しても、風化したイタリア西部劇のみならず、
映画そのもの、アメリカそのものへの熱き想いが
脳天に突き刺さった。

言うまでも無く、
クリストフ・ヴァルツ、このオッサン俳優はホンモノだ!』











③ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日





★★★★

■Life of Pi
(2012・アメリカ)
監督:アン・リー
キャスト:アーユッシュ・タンドン スラージ・シャルマ 
     イルファン・カーン タップー


『空は空以上に空であり、
海は海以上に海である映像魔術。

まるで実話のような寓話ムービーの聖なる神秘に魅了された。

心を通わすことのない孤高の野獣、
心を惑わすことのない純朴なる青年、

しかして映画は両者の心が折れる瞬間を見せる。



アン・リー監督のデリケートな審美眼が生み出すスプラッシュと
水流の驚異に身を任してしまう。何だこの心地よさは』


⇒レビューはこちら









④きっと、うまくいく



★★★★

■3 Idiots
(2009・インド)
監督:ラージクマール・ヒラーニ
キャスト:アーミル・カーン カリーナ・カプール
R・マドハヴァン シャルマン・ジョン



『陽気の奥に見え隠れする青春の光と影、

あけっぴろげでありながら、秘密も持ち始める
軽薄感が心地いい愚かしくも輝く学生時代、
やがて待ち受ける社会…
容赦なく悲喜を刻む人生の存在。

果たして“きっと、うまくいく”かは、自分次第。



自然の美観を背景にした、
姿を消した友人に会う旅という流れの中で
張られた伏線と、謎が解かれてゆく快感が
すべてを解き放つという、
ベタな語り口ながら、脚本のクオリティは高度なもの。

これは、僕が観てきたインド映画史上のベストワン。』











⑤ブランカニエベス




★★★★


■Blancanieves(2012・スペイン)
監督:パブロ・ベルヘル
キャスト:マカレナ・ガルシア マリベル・ベルドゥ
ダニエル・ヒメネス・カチョ





『ヨーロッパのレトロ映画回帰の風潮と、
1世紀を超えるノスタルジアの復興は、魅力の宝庫。

注目のスペインから生まれ出でたのは
モノクロとサイレントの織り成す白雪姫ファンタジー。
それは映像の美学そのもの。



誰もが知る、色あふれ、悲喜満ちる童話であればこそ
モノクロで見せた裏目読みのセンス。

少々シナリオに緩みが見え隠れするも
すべてを熱風のごとく押し切って行く強烈な映像に圧倒された。



もうひとつの主役が、
映像を客の心ごと揺さぶってみせる音楽の妙技。

映画が終わり、席を立つのが惜しくなった…♪』









⑥キャプテン・フィリップス




★★★★

■captain phillips(2013・アメリカ)
監督:ポール・グリーングラス
キャスト:トム・ハンクス 


『みるみる窮地に追い込まれる危機と脅威、
叩きつけてくる連綿と続く不安。
徹底された突き放すようなハードな映像。

$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

ラストの見せ方は、ハリウッドスタイルに対するドライな視点。

骨太な社会派グリーングラス監督の地力と凄味に呑み込まれた。
本格的ジャーナリストの眼を持つ社会派監督が激減する中で、
この英国出身監督の存在は大きい。

そして、
トム・ハンクスの揺動する船長の演技には感銘する』


⇒レビューはこちら









⑦悪人に平穏なし




★★★★


■NO HABRA PAZ PARA LOS MALVADOS
(2011・スペイン)
監督:エンリケ・ウルベス 
キャスト:ホセ・コロナド ロドルフォ・サンチョ 
エレナ・ミケル


『主人公の刑事はとんでもない糞野郎です。

警察権力は行使するし、
隠蔽に奔走しながら嘘もつけば暴力も振るう、

こんな非人間ゆえに平穏などあるわけがない。



更には小汚いアル中オヤジ系の風貌、
「レスラー」のミッキー・ローク以来のスパニッシュロングヘア=
これぞくたびれオヤジのステイタス!

ありえない初っ端の展開、一気に突っ込んで行く展開、
いらぬことは語らず、見せず、放置せずの
ハードボイルド3大鉄則を厳守した男の世界。



しかし、こいつはただの野犬じゃない。
主人公の咆哮に黄昏の魅力が滲んで胸に迫る。

スペイン映画の持つ猥雑な魅力がまたしてもギラリと光った。
心の中では、これぞベストワン…と叫んでいる…』











⑧パシフィック・リム




★★★★


■Tucker and Dale vs Evil(2013・アメリカ)
監督:ギレルモ・デル・トロ
キャスト:チャーリー・ハナム 菊地凛子 
and イドリス・エルバ ロン・パールマン

『本年度のヒーローVFX祭り映画では、
最高位ともいえるスペクタクルと痛快な暴れん坊ぶりに大満足。

人間搭載型ロボット、しかも2人3脚型というアナログ感も絶品。



観るだけで全身の血流がよくなる映画もあるのだ。
デル・トロ監督のオタク芸の極致到達の画作りに興奮=!
“カイジュウ”を通用語として使ってくれたことにも
何やら喜びを隠せないのです』


⇒レビューはこちら









⑨愛・アムール



★★★★


■Amour(2012・フランス=オーストリア=ドイツ)
監督:ミヒャエル・ハネケ
キャスト:ジャン・ルイ・トランティニヤン エマニュエル・リヴァ 
イザベール・ユッペール





『人生の終焉へ向かいつつ、
今さらながらに実態なき愛を共有し合おうとする老夫婦の姿に
孤愁の静寂が漂う。

愛情の需要と供給、これが一方通行になる時、
それは同時にゆるやかな絶望を意味する。



ハイネ監督が、死生観と終焉を裸眼で見せるのは
氷結の水面に浮かぶ棺桶を思わせる
密室の細やかなコミュニケーション。』








⑩鑑定士と顔のない依頼人



★★★★


■La migliore offerta(2013・イタリア)
監督:ジュゼッぺ・トルナト―レ
キャスト:ジェフリー・ラッシュ ドナルド・サザーランド
シルヴィア・ホークス ジム・スタージス 


『この悪意あふれる茶番は、
追記のようなラストの受け取り方で賛否分かれる。



トリックの先に見える妄想は、大人げない怨恨ゲームだけに、
宣伝部の誇大広告でもあるミステリーとしては三流に映れども、



感傷に執着するトルナト―レ監督が、
自身の強盗傷害事件も重ね合わせて見せたがるのは、
頑迷に陥るほどコミュニケーション能力のない
悪辣、偏執、異様なる偏屈老爺の純愛劇。…そしてその行く末。

ようやく“感傷”を巧みに応用したことに賛同』










★恒例ですが、ピンポイントで、
パイルD-3的なマニアックな作品を推奨しておきます。







爆弾【番外の逸品がコレです】



■11:14




★★★★
■11:14(2003・アメリカ)
監督:グレッグ・マルクス
キャスト: パトリック・スゥエイジ ヒラリー・スワンク
and バーバラ・ハーシー クラーク・グレッグ


『同じエリア内で起こる複数のドラマを
ひとり時間差攻撃で時制一致させる構成が絶妙。

数年に1回出会えるかどうかのB級未公開作の中の逸品。
これはヒラリー・スワンク、パトリック・スウェイジらの
大物俳優も参加している割に
まったく話題にもならなかったのですが、
映画ファンなら観ておいて損はないオススメ品です。』




⇒「11:14」レビューはこちら



叫び【ホラー映画のベストワン】


もう1本、これを忘れてはならない!!
今年観たホラー映画のベストワン。


■ワナオトコ




★★★★

■The Collector(2009・アメリカ)
監督:マーカス・ダンスタン
キャスト:ジョシュ・スチュアート ダニエラ・アロンゾ
アンドレア・ロス 


『単なるトリッキーなホラーに終わらず、
ひねり過ぎなほどひねり込んだ展開は必見のもの。

主人公のピッキングのプロが
我が身の不幸が、重くのしかかってきているところに、
ありえない強敵を相手にすることになるという、

厄病神に魅入られたような男の、
どこまでも痛すぎる命懸けの闘いは凄絶。



主人公のキャラが丁寧に描けているところが出色の
ソリッドシチュエーションホラー』


⇒レビューはこちら






パイルD-3の2013年は
こんなん出ましたが、

みなさまの本年の“MY”ベストテンは
いかがでしたでしょうか。


ヾ(@°▽°@)ノ








●毎度グダグダの拙文ごときに
ウレシきコメントを戴いております全ての皆さま、

名レビューを書かれていて
観遊の参考にさせていただいております全ての皆さま、

ここを覗いていただいております全ての皆さまに、
この場をお借り致しまして、
あらためまして心より御礼申し上げます。

今年も、ブログおサボりが多かったのですが、
2013年も、楽しい映画のお話、ありがとうございました。

第9地区(?)のようなバーチャルエリアといえども、
お酒を垂らした珈琲を手にしてのご近所づきあいは、
心安らぐ憩いのひと時であります。


2014年度も、またヨロシクお願い申し上げまして、
歳末のご挨拶とさせていただきます。
m(_ _ )m




きっと馬くいく!ってことで





$パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★


SUPER THANK YOU=★