0⇄1プロジェクトvol.6 TGU情報リテラシー教室「情報格差に対応できる地域に」
みなさんこんにちは、みるるです💚
この度、仙台市役所とCOLORwebがタッグを組んで、このまちに暮らす若者の新しいチャレンジ「0⇄1(ゼロイチ)」を紹介・応援するプロジェクトを実施中です!
第6回となる0⇄1プロジェクトは、「TGU情報リテラシー教室」さんにインタビューしました!
TGU情報リテラシー教室とは?
「TGU情報リテラシー教室」は、子どもたちが適切にインターネットを利用するために必要な知識などを学ぶ機会を創出する団体。東北学院大学の情報学部に所属する学生のみで構成されており、毎月第3土曜日に教室を開催しています。
仙台市のユースチャレンジ!コラボプロジェクト(※)にもチャレンジして令和6年度に採択されるなど、大学内のみに留まらず活動の幅をさらに広げています。
※ユースチャレンジ!コラボプロジェクト:若者団体から身近なまちづくりに関する事業の提案を募集し、 仙台市役所と若者団体が協働で取り組む制度。
目次
TGU情報リテラシー教室とは?
TGU情報リテラシー教室のメンバー紹介
・浅野圭亮さん 東北学院大学 情報学部データサイエンス学科3年
・石山奏翔さん 東北学院大学 情報学部データサイエンス学科2年
・藤野心寧さん 東北学院大学 情報学部データサイエンス学科2年
0. TGU情報リテラシー教室ってどうはじまったの?
⇄. 数々の失敗を乗り越え、情報リテラシーを難しいことから楽しいことへ
1.これからのこと
TGU情報リテラシー教室のメンバー紹介
浅野 圭亮(あさの けいすけ)
東北学院大学 情報学部データサイエンス学科3年
代表。教職を志望する中で、「学生のうちから教育に関わる実践の場を持ちたい」という思いから活動をスタート。情報学部で学んだ知識やスキルを地域に還元し、子どもや高齢者への情報リテラシー教育を通じて、地域貢献と自己成長の両立を目指している。
石山 奏翔(いしやま かなと)
東北学院大学 情報学部データサイエンス学科2年
副代表。代表を支え、地域や団体のために活動の充実と発展に尽力。イベントの企画・運営や広報活動を通じて、地域のニーズに応じた取り組みを推進している。
藤野 心寧(ふじの ここね)
東北学院大学 情報学部データサイエンス学科2年
事務局長。情報化社会の進展に役立ちたいとの思いから活動に参加。団体の運営を支え、地域に貢献できる活動づくりに取り組んでいる。
0. TGU情報リテラシー教室ってどうはじまったの?
―情報リテラシーってなんだか難しそうなイメージもあるのですが、どんなきっかけで活動を始めたんですか?
浅野さん:私は元々情報の先生や数学の先生を目指していまして、学生のうちにできる教育支援を行いたいと思っていたんです。そんな中、地域と一緒になにかできればいいなと思ってこの団体を立ち上げました。今後生き抜いていくためには情報リテラシーや情報モラルの知識が必要になると思ったので、情報学部生ならではの強みを活かせる団体を立ち上げましたね。
―ゼロから団体を立ち上げたんですね…!すごくハードルが高いようにも感じるのですが、どんなスタートだったんでしょう?
浅野さん:はじめはとにかく不安だらけで…。メンバーが集まるのか、組織運営が上手くいくのか、教室に参加者が来てくれるのか、などなど。
はじめから明確にプランがあった訳でもなく、この2人が入ってきてくれた時は活動内容もまだ白紙の状態でした(笑)。
―そんな状態からでも一歩踏み出せたのがすごいです!ほかのお二人はなぜこの団体に参加されたんですか?
石山さん:当時サークルでやりたいことがないけど、なにかをやりたいと思っていたんです。
そんな時に浅野さんの呼びかけを見て友達に誘われて活動に参加しました。
藤野さん:私は「スマートフォンを使えるようになるべき人が使えてない」という問題を解決したくて情報学部に入りました。でも、入学してから解決につながるような機会がなくて、この団体に入れば自分で解決できるようになるのかなと思ったのがきっかけです。
―なにかに挑戦したいという気持ちや、社会問題を解決したいという気持ちなど、参加の動機はみなさん人それぞれですね!
浅野さん: はい。でもみんな同じ情報学部なので興味の方向性は共通していると思います。
「誰もが楽しく情報リテラシーを学べる場をつくる」という目的に全員が共感して向かえているので、教室が無事成功した時に分かち合う達成感は大きいですし、「もうちょっとこうしたほうが良かったな」という改善点もメンバーから積極的に出てきます。
みんなでひとつのものを協力して作り上げるプロセスがすごく楽しいですし、やりがいを感じます。
⇄. 数々の失敗を乗り越え、情報リテラシーを難しいことから楽しいことへ
―教室のプログラムもユニークですよね!パンフレットをみると、「アイデアの宝箱」「インターネットの不思議」など面白そうなプログラムがたくさんあります。
浅野さん:メンバーたちで何度も調整をしながら作っているプログラムなので嬉しいです!
でもはじめは、我々が教えようと思っていることと小学生が学びたいと思っていることにギャップがあったり、あまり身についていないという声も実際にあって。試行錯誤を経て、今の形があるんです。
―もしよければ、プログラムをちょっとチラ見せしていただくこととかって…?
浅野さん:もちろんです!例えば「情報リテラシーについて学ぼう!」というプログラムではですね…
浅野さん:YAHOO!きっずという子ども向けのブラウザページがあって、実際にみんなでこのページを使ってみながら、まずはパソコンを触って慣れていってもらうんです。
―こんなページあるんですね〜!面白そう!
浅野さん:ページの右下に「今日は何の日?」というコーナーがあるので、ここをクリックしてみると、
浅野さん:この教室を開催した日9月12日は、「宇宙の日」だ!ということがわかるんですね。
浅野さん:じゃあ、今度はブラウザに戻って「宇宙」と検索してみようよ、と言って検索すると、こんな画像が出てくるよね〜という感じで、実際に子どもにも手を動かしてもらいながら進めるんです。
浅野さん:その後は、みんなもYouTubeを見てるとこんな広告を見たことがあるかな?と問いかけてみたり、子どもがクリックすると知らずに課金に進んでしまうようなケースの注意点に触れて、
浅野さん:「宇宙」のケースのようにインターネットは自分の興味を広げてくれるツールでもあるんだけど、むやみにどんどんクリックしてしまうのも危険だよと最後に締めくくるような流れです!
―おお〜!!分かりやすいし、手を動かしながらだと勉強というより遊びみたいで、楽しそうです!
浅野さん:ありがとうございます!
1年ほどかけてプログラムをブラッシュアップできてきたからこそ、いまでは子どもたちにも楽しく参加してもらえている実感も増してきました。
そして「TGU情報リテラシー教室」としての活動内容も明確に示すことができるようになって、この4月に新メンバーを募集した際には50名を超える応募がありました。
―ご、50名!? 2年目でそれはすごすぎます…!
周囲の協力も得ながら、学内だけでなく地域に活動の幅を広げて形にできたからこその結果ですね!
―いまそれだけ軌道に乗っていらっしゃるみなさんでも、活動スタート時には苦労や失敗もあったのでしょうか?
藤野さん:広報するにあたってチラシやパンフレットを制作していたんですけど、はじめはそれを配っても参加者に伸び悩むことがあったよね…。
浅野さん:そうだね。
でも今はいろいろなところに置かせてもらっていて、これを見て参加したいという声や出前授業の依頼も増えているので、やっぱり団体の概要がわかるパンフレットは必要なのかなと思っています。
浅野さん:あとはあまり子どもが見ないSNSに載せるより、直接小学校に出向いたり、保護者向けに市政だよりを活用させていただいたりと、ターゲットに合わせた広報へどんどん改善しているんです。
―学校に直接配布しに行ったんですか!それもけっこう勇気がいりますよね?
浅野さん:そうですね。僕から直接教頭先生に電話をして、日程調整をして活動意義を伝えた上で了承を得て、チラシを配布させていただきました。ただ、15校に電話を掛けたうちの5校しか行けなかったという裏話もあります(笑)
―そういった広報施策はすべて自分たちで考えているのですか?
浅野さん:基本的にはそうなのですが、昨年仙台市のまちづくりプログラムである「仙台まちづくり若者ラボ」(※)に参加して、活動の視野がグッと広がりましたね。
学生や社会人、行政の方など、いろんな人からどういう広報の仕方や接し方をすればいいのかを学ぶことができ、この団体での広報活動にも活きています。
※仙台まちづくり若者ラボ
若い世代の参加者が「まちづくりプレーヤー」としてワークショップとフィールドワークを行い、そこから得られたアイデアを基に、参加者自らが「自分ごと」として関わるまちづくりのアクションを実行するプログラム。
―「ユースチャレンジ!コラボプロジェクト」や「若者ラボ」など、積極的に行政のプログラムを利用して活動のハードルを解消しているんですね!
浅野さん:やはり活動を始めたばかりの段階では自分たちの視野だけでは障壁も多く、大人や行政の広い視野も借りることで形になっていくと感じています。
若者ラボの中で1番心に残っている言葉は、郡和子市長が言っていた「化学反応」。その言葉から着想を得て、小学生向け・高齢者向けと世代で教室を分けるのではく、「孫と一緒に参加して学ぼう」という形で小学生と高齢者が一緒に参加する今までやったことのない教室をつくることで「化学反応」を起こすことができたと感じています。そう言った意味で、若者ラボから吸収して成長できた実感がありましたね。
若者ラボに参加された方の声をもっと聞きたい方はこちらもチェック!
0⇄1プロジェクトvol.4 仙台まちづくり若者ラボ「まちをつくるのはわたしたち」
仙台まちづくり若者ラボは2025年度の募集を開始しております!
詳細はこちらから↓
1.これからのこと
―これからの「TGU情報リテラシー教室」としての展望を教えてください。
浅野さん:学んで終わりではなく、生活の中で生かしてもらえるような活動を目指しています。それぞれがこの教室で学んで身につけた知識をさらに周りの友達やお母さんにも広めたいと思ってもらえるような活動にしたいですね。
藤野さん:そういう意味では「記憶に残る教室」を作れたらいいなと!
―「記憶に残る教室」、すごく素敵ですね!すでに90人規模の団体となった皆さんの今後の発展がすごく楽しみです!最後に、みなさんのゼロイチで仙台をどんな街にしたいですか?
「「「世代を超えて学び合える街」」」です!
浅野さん:小学生から高齢者までどの世代にも対応したり、孫と高齢者をマッチングさせて学び合えるようにすることで、情報格差にも対応できるようにずっと学び合えるような地域に。そして、そこに我々がサポートに入ることで地域がもっと良くなればいいなと思っています。
―今回は取材にご協力いただきありがとうございました!
情報リテラシーについての教室を私たちも実際に受けてみたいと思えるようなお話ばかりでした…。
今後の社会を生き抜くために必要な知識をもっと多くの人たちが世代を超えて学び合える街になればいいなと私も同じく思います!応援しています!
「TGU情報リテラシー教室」の最新教室情報です!↓
もし記事を読んで興味を持っていただけた方は、是非家族や知人にご紹介してみてくださいね!
-------
テーマ:情報迷宮からの脱出ゲーム!
開催日:2025年6月21日(土)10:00~11:00
会 場:東北学院大学 五橋キャンパス 未来の扉センター
内 容:チームで協力し、情報リテラシーに関する謎や課題を解いて脱出を目指すイベントです。
インターネットの検索方法、LINEの使い方など、デジタル社会で大切なスキルを楽しく学べます。
対 象:仙台市内の小学4~6年生とその保護者
定 員:20組(抽選)
参加費:無料
申込先:https://forms.gle/pFFD7XbTETSRXQ8R6
問合先:tgu.datascience@gmail.com
-------
「親子で学ぼう情報リテラシー教室」は、若者団体から身近なまちづくりに関する事業の提案を募集し、 仙台市役所と若者団体が協働で取り組む制度「ユースチャレンジ!コラボプロジェクト」 の令和6年度採択事業です。詳しくは下記URL をご確認ください。
-------------------------------
【「ゼロイチ(0⇄1)」応援キャンペーン実施中!】抽選でAmazonギフト券プレゼント!
若者の「ゼロイチ(0⇄1)」を紹介・応援する
SENDAI 0⇄1 PROJECT。
この記事を読んで
「こんなことをしている人がいるんだ〜」
と感じてもらうのも「ゼロイチ(0⇄1)」。
そんなみなさんの次のアクションを応援する
キャンペーンが実施中です!
—
参加方法:記事を読んで、下記のアンケートに回答をお願いします!
https://enquete.cc/q/01vol6
景品:Amazonオンラインギフト券500円分(抽選で3名)
回答〆切:2026/02/27(金)
※ご回答は、1つの記事につき1回までとさせていただきます。
—
ぜひAmazonギフト券を新しい「ゼロイチ(0⇄1)」に活用してください!
SENDAI 0⇄1 PROJECT、第7回もお楽しみに~!
Write:みるる
Photo:COLORweb編集部、TGU情報リテラシー教室提供