【色彩認定講師への道(2) 】
http://ameblo.jp/coloroza/entry-12267064928.html
(※このお話のつづきは、本日もお休みです。誠に申し訳ないです…)
去る4/22(土)に、
色彩検定協会(旧A・F・T)主催
色彩認定講師ライセンス更新
にともなう研究発表会の2日目
が無事に終了しました。本日は、
【色彩講師研究発表会/2017年春/東京2日目メモ】
http://ameblo.jp/coloroza/entry-12268333516.html
を素に、これについての所感(雑感?)を掲載いたします。
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(1)平安王朝の香る色
お香の素である「香木(こうぼく)」という木片の中には、何百万円もする代物もあると聞いて、驚愕しました。例え私が大富豪になったとしても、そこまでお金をかける気にはなれないですネ(→それとは別の使途に…苦笑)
そんな中で、実際に6つの香りのサンプルを回覧していただいたのは、大変貴重な機会でした♪
でも、香りのどこが色彩と関係があるのだろうと、不思議に思っていたら、何と香木で染物をするらしいのです!…なるほど、お香の香りと色を同時に楽しむというわけですね。実に贅沢な趣です。
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(2)「奥行感」と錯覚
難病のために、体が少し不自由になってしまった同期講師をサポートするために、自ら黒子を務めて、パワーポイントファイルの作成、パソコンの操作、台本のページめくり等を行いました。
流石に発表者本人に学があるだけに、非常にしっかりしていた原稿でした。まぁ、しいて言うならば、同じ錯視でも、色彩の錯視に辿りつくまでに、かなり前置きが長かったので、せめてオーバーしてしまった10分の尺だけ、削った方が良かったと思います(苦笑)
何はともあれ、完遂できてヨカッタネ!とっつぁん♪3年後もしっかりサポートするよ♪
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(3)ねこTシャツで奨学生と色彩調和を学ぶ
ねこのイラストをベースにして、
●現実的な色と非現実的な色
●類似色相配色と補足色相配色
を伝える手法は、親しみやすいと思いました。
また、「色相環が無くても補色が分かる」と謳って、ある色相をじっと見続けた後、白い紙を見て「補色残像」を視覚化する手法も、正統派です。
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(4)住宅建材メーカースタッフ向け「今すぐ使えるカラーコーディネート研修」
今回も、日常のありふれた業務報告に終始してしまうのかな…と思いきや、
「丸坊主にしてもイケメンか?(もしそうなら本当のイケメン)」
という命題は、私がかねてから抱いていた、
「丸坊主にしても美人か?(もしそうなら本当の美人)」
という命題と同調して、ニヤリとしました(苦笑)
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(5)企業における色彩教育分野に向けた取り組み
確かに私も理科は好きでした。中学までかな?…絶好調だったのは。
しかしながら、
●物理…公式の海に溺れてしまう
●化学…公式の海に溺れてしまう
●生物…暗記項目の海に溺れてしまう
●地学…地味
という言い訳によって、パッションを失ってしまったんですね。改めて、エジソンやアインシュタイン、そしてエメット・ブラウンを尊敬いたします♪
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(6)高等学校家庭科における色彩の学習について ~創意工夫する教材を用いた被服分野の授業実践~
色彩学習を取り入れる提案に対する「温度差」は、この私も痛いほど(鬱になるほど)、実感しました。何しろ、色彩を仕事にする人達なんて、絶対に認めない人もいるくらいですから、無理もありません。
色彩が、美術だったら「芸術」扱いですが、家庭科だったら「生活に密着」という、捉えられ方のズレも、たいへん興味深いですね。
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(7)授業をわかりやすくする工夫
やはりどの科目においても、どの分野においても、ハードルが低い豆テストとコメントでモチベーションを上げることは、常套手段だということが再確認できました。
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(8)Webデザインにおける色彩の重要性と、それに伴う教育の取り組みについて
ホームページの作成方法の説明に終始してしまった気がします。知っている方にとっては、きっと物足りなかったでしょう。
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(9)分光反射率で考える混色
分光反射率曲線から「色相」を読み取ることは、これまでに何度もやったことがありますが、「三属性(色相・明度・彩度)」を読み取ることなんて本当にできるのか、甚だ疑問でした。
ところが、
【色相】最高値の波長
【明度】高さがあれば高い
【彩度】高低差があれば高い
のうち、「彩度」に関しては初耳であり、まさに「目から鱗」でした。
また、この発表者の方の教材は、実に丁寧かつ綺麗につくられており、あのまま「色彩講師認定試験」に十分使える傑作でした♪
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(10)自社カタログについて
カタログの作成方法の終始してしまった気がします。知っている方にとっては、きっと物足りなかったでしょう。
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(11)女子力、婚活イベントに行った講義プランニング
婚活イベントの補助アイテムとして色彩を投入したのは、贅沢かつ、まさしく「コロンブスの卵」でしたね♪
企画の練り込みようによっては、今後発展していく可能性に満ちているので、ぜひ続編をお聴きしたいところです。何しろ、運営陣の熱意を感じます♪プロジェクトに参加したいくらい♪
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(12)高齢化社会に配慮する色彩設計
多数決で票の多い案に、票が集まる傾向にあるというのは、特に高齢者に限ったことではなく、主体性が無い日本人特有の「右へならえ」精神の弊害だと思います。
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(13)マーケティング施策における色の役割
ロレアル・パリのヘア・オイルが、税抜きで1,800円程度で買えるというのは、なかなか意外でした。
プロモーション・ヴィデオで「男性キラー」だと謳っているこのオイルは、実際に中身の匂いを嗅がせていただいたのですが、髪の毛を立たせる「ディップ」のような、はたまた「糊付けの糊」のような匂いがしました。これはやはり、実際に髪の毛に付けて、乾いた時の匂いが「男性キラー」なのでしょうね♪(苦笑)
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(14)幼稚園の色彩計画
日常のありふれた業務報告ではなく、このように一世一代を賭けた大掛かりな企画のドキュメント報告はゾクゾクしますね♪
私は東商の環境色彩を二浪合格したこともあって、本件のような色彩設計はフラグが立ちまくりなのです。
その色彩設計をテキストのセオリー通りに進めていたのは、故意なのか無意識なのかは聞き逃しましたが、良い結果を出せたことで確立されましたね。
この発表者の方は声が大きいだけではなく、文末をしっかり発音するので(日本語は文末決定性なので)、意思が非常に伝わりやすいです。
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(15)和の色彩とパーソナルカラー
正直申し上げて、パーソナルカラーも徹底的に勉強してきた私にとっては、パーソナルカラーとは何かを今更説明されても、いかがなものかと思っていましたが、回覧で回ってきた「四十八茶百鼠」のうちの、40色以上の色票サンプルは大変素晴らしい仕上がりでした♪
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以上ですが・・・
次回は「ミュシャ展」の感想にするか、「草間彌生展」の感想にするか、はたまた、いつの間にか連載になってしまったような「色彩認定講師への道」にするか?
それが、問題ですネ(苦笑)
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