この連休中は、計画停電が一度も実施されず、

少しでもホッとできてよかった・・・。


温かい部屋で何不自由なく暮らせる有り難さを、改めて実感した3日間だった。




わが家の所属するグループでは、3月15日(火)から始まって

昨日(22日)までで、計5回の停電が実施された。



なかでも停電初日が 夜のかなたに光る星 「夜の停電」だったので、精神的にキツかった・・・。

具体的には、18:30頃~21:45頃と、実質3時間強だったが、



「夜の停電」というのは、なんと心細いことか・・・と家族中で感じた。


地震発生から4日目で余震も続いている中、

テレビも点かず、

今、大きな地震が起きたらどうしよう・・・と寒い部屋の中で不安でたまらなかった。




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わが家の防災準備は惨憺たるもので、

今回の地震に遭い、自分の愚かさ・迂闊さ等々を反省する毎日だ・・・。



懐中電灯 懐中電灯は2本ありどちらも使えたが、

片方は「単1電池」使用なので、未だに品薄で心許無い。


もう1本は「単3電池」で、以前に「エネループ」を買っておいたので、

充電すればずっと使える。



懐中電灯つきのラジオがあったが、乾電池を入れっぱなしにして

点検もせずにいた為、腐食して使えなくなってしまった・・・。



ラジオ。 ラジオはあるが、

やはり単1電池をたくさん使うので、

充分な電池が手に入るまでは、なるべく使わないようにしている。



そんなこんなで、今、東京に緊急事態が起きれば、

うちの家族はいち早く脱落していくであろう状態で、日々を過ごしている。



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それでも、被災地の方々を思えば雲泥の差であることは言うまでもない。

協力できることは最大限、協力しようと 電気 「節電」作戦実行中だ。



まず日中は、

○朝は明るくなったらカーテンを開けて、電灯を使わないようにする。


(ただ、都心よりはかなり寒いので、カーテンを開けて部屋の温度が

下がってしまうのなら、日が昇るまで我慢するほうが良い)



夜はというと、

○テレビ・パソコンをつけている時は、電灯は最大限暗くする。

○食事と書類等を見るとき以外は消灯する。

○夜のトイレは懐中電灯で行く



これらを実行して思ったのは、

(なんだぁ、意外とこれでも過ごせるじゃないか。。。)ということだ。

特にトイレなどは、小さな懐中電灯の灯りでも充分だと感じた。



わが家で主な電化製品といえば、 冷蔵庫 テレビ パソコン 電気ヒーター

冷蔵庫・テレビ・パソコン・電気ストーブぐらいのものだ。


エアコンは夏場しか使わないし、

サザエさんのような暮らしを続けるわが家では、

オーブン・レンジはおろか電気ポットすらない。



余震や原発の不安があるので、

テレビやネットの使用休止には限界があるが、

電力消費の伸びる時間帯はなるべく使わないように心がけている。



冷蔵庫冷蔵庫は、調理用のバットに水を張って凍らせ、

停電になると冷蔵室へ移して、

肉や牛乳などが傷まないように気をつけている。




節電に併せて、水 「節水」にも取り組んでいる。



停電中は水道も、タンクに貯水された分以外は使えなくなってしまうので、

バケツに洗濯機の水や米のとぎ汁などを溜めて、

sao☆ トイレの水に利用している。



また、防災対策としても、

風呂・ありったけのバケツバケツに生活用水として使える水を、

鍋・やかんには断水したときのための煮炊きの水を、

魔法瓶ポットには常にお湯を、

出来るだけ溜めておくようにしている。




風呂の残り湯~洗濯機の水~トイレへの活用等は

日頃実施しているので何ともないが、


自分も地震に遭い、被災地の辛さを思うにつけ、

少しの水も無駄にしないように、一粒の米も無駄にしないように

という気持ちで生活するように心がけが変わった。。。




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ただ、わが家は古い電化製品が多いので、

最新の省エネモデルと比べると、消費電力がかなり多いと思われる。



未だにアナログなテレビをはじめ、

冷蔵庫・エアコンはかなり電気を消費しそうだ。



この停電はこの夏・寒い冬も続きそうなので、

省エネモデルへの買い替えや、

電気を使わない暖房器具の購入も検討しなければならない。



いくらぐらいかかるなぁ・・・。












福島原発の事故、

その後の緊急事態収束に努める活動について、

連日マスメディアで報道されている。



東京に住む私自身も不安が募る中、

知り合いのブログの中で、ある人の講演会が紹介されていたので、

私も視聴してみた。


講演会すべてが放映されているわけではなく、話は途中から始まっている。

時間にして1時間ちょっとの内容である。




ご興味のある方は、

「田中優氏 関東東北大震災 原発について」と検索すると、

「Ustream」のURLが上位にヒットすると思う。


(あくまで、個人の判断で見極めてほしいと思うので、リンクは貼りません・・・)





私はこの講演をしている「田中 優」なる男性が、何者なのかよく知らない。

彼の言っていることがすべて事実なのかどうか、判断する術もない。


また、画面に映し出された資料は不鮮明で、読み取ることはできない。



ただ、とても解かり易い話だったし、

率直に、(こういう意見もあるのだな)、と思った。



原発事故以来、毎日テレビに出てくる

原子力(発電)の専門家や、放射線被爆が専門の医師と言われる人たちとは

まったく意見が異なっている。




(原子力発電に替わる発電手段として、

地熱エネルギーや風力発電、海の波を利用した発電などを挙げていて、

それが現在の電力消費量を本当に賄えるのか等、

具体的な根拠が示されていないので、疑問に感じるところもあった・・・。)




この講演を聴いて「私が感じたこと」を明記しておきたい。



●この事故によって外部に漏れ出した放射性物質の数々が

 今、妊婦のお腹の中にいる胎児、母乳を飲んでいる乳児、

 細胞分裂を繰り返して成長している最中の幼児たちを

 10年あるいは20年後に

 辛く苦しい目に遭わせることのないように祈りたい・・・。




●政府は連日、原乳やほうれん草の放射能数値を発表しているが、

 精製した後の乳製品や、洗い流したときの数値も併せて発表してほしい

 

 ・・・原乳は、精製してから口にするそうだから、

   精製後・加工後の数値を知らせるべきだ。

   

   ほうれん草は洗って食べるのだから、

   例えば「毎分何リットルの流水で何分間洗った物はどのくらいだった」

   というように、洗う前と洗った後の数値を併記すべきだ。




●田中優氏が言うには、

 放射能漏れがなくなってから

 1ヶ月後に、土壌の微生物が吸収した放射能を作物等が吸収して、

 いったん下がった値が再度ガーンと上がるという。


 ・・・地表5センチ・それ以下の地中の放射能量も測って発表すべきだし、

   現在収穫期を迎えている物だけではなく、

   次に出来たあらゆる農作物(地上になる作物と地中になる作物)

   について長期的に計測・発表をすべきである。




地中においても海中においても、微生物を出発点とする

 食物連鎖によって放射性物質が濃縮されるのだから、

 穀物・野菜・肉・魚・乳製品等の計測値を

 長期的に発表すべきである。


 ・・・チェルノブイリ原発事故のとき、現地の政府は

   1ヵ月後に農作物の放射能数値が急激に上がることを知っていたから、

   「事故後3週間で安全宣言を出した」と田中優氏は語っている。


 

 日本の官僚・政府が正確な数値を長期的に発表してくれる、

 「人としての誠意を持ち合せた職業人」であることを、ひたすら願うしかない・・・。




●専門家と呼ばれる人たちは、連日

 「直ちに健康に害を及ぼすものではない」と繰り返すばかりでなく、

 具体的な根拠を、過去の例を挙げて解かり易く解説してほしい。



 ・・・長崎・広島の原爆や核実験による放射能被爆、

   チェルノブイリや東海村の事故等、人体や食物連鎖による影響を

   長年研究している人もいるのではないか。


   研究者たちが長年集めてきたデータを示して、今回の数値と比べ、

   どのくらいの量をどのくらいの期間にわたって

   表皮・体内から摂取すると、

   どんな病気がどのくらいのリスクで高まるのか、

   成人・胎児・乳幼児に分けて、それぞれ示して欲しいと思う。


  



 「直ちに人体に影響を及ぼすものではない」という言葉は

 裏返せば、

 「長期的に見れば、それぞれの人体にどのような影響を及ぼすのか保障できない」

 と言っているとも受け取れるのだ。 




●動いている最中のみならず、停止してからも、再処理施設に送られてからも

 常に放射能漏れ・被爆という危険性がつきまとう「原子力発電」について

 私たちが学び、考え直すべき時である。

 


 また、原発に替わる発電で日本の電力が賄えるのかを教わり、検討して、

 実現でき得る研究者や企業を、官民問わずに支援していくべきだと思う。



●新聞・テレビ・ラジオが同一資本で運営されている国家を

 “危ない”と感じる心を忘れてはならない。

 

 ・・・同一資本や国からの税金に頼るマスメディアが、

   独自の視点を持ちつつ客観的に報道することは、どう考えても困難だ。


   すぐには難しいだろうが、将来の子供たちのために

   マスメディアの解体・再構築がなされるべきと、つくづく感じている・・・。 


   それまでは、「出版」・「インターネット」業界に頑張っていただきたいと思う。






繰り返して申し上げるが、


私は「田中 優」氏がどのような人物で、

専門家や識者の間でどのような評価がされているのか、まったく知らない。



また、この講演で彼が発言したことが正しいのかどうか、判断する力もない。



ただ、マスメディアでは取り上げられない人の中に、

こういう意見や希望を持っている人がいるという事実を、

多くの人に知って欲しいと感じただけだ。



  



 






こんな中で、ホッとするニュースが入ってきた。




今朝6:00~8:00のNHKのニュースで、



福島原発の半径30km圏内で孤立し、救助や転院を求めていた

病院患者や老人介護施設のお年寄りたちが、

救助の車が迎えに行き、移動や転院が始まったとのこと。




A病院では、60人余りの患者が群馬県内の20余りの病院へ移送。



B病院では140人余りの患者が孤立していたが、

その大部分を県外の老人介護施設が受入れた。


 残った30人余りの重病患者もヘリコプターでの移送が決まったとのこと。



C老人介護施設では、全員が横浜へバスで向かった。

しかし、移動距離も長く、

移送中に体調を崩す人が複数出て、病院へ搬送された。

うち82才の男性が亡くなった・・・。




今もたいへんな想いをして、闘っている人たちが

大きな範囲にいるのだと思う。

それを想像すると、言葉もない・・・。



ただ、命の危険が迫っている、非力な人々が

とりあえずにしろ、病院やケア体制の整った場所へ避難できた。。。




久しぶりに安堵したし、本当によかった~。





しかし、情報が少ないが、

南相馬市以外にも、兵糧攻めのまま動くこともできずに

切羽詰る想いで救援を待っている人々がいるのではないか・・・。



20km圏内の住民は全員無事に避難できたのか、

30km圏内の方々はどうしているのか、現状が詳しく知りたい。



救援物資が欲しい、薬がなくなりそう

自主避難したいのでガソリンが欲しい、

人々の要望、希望が一刻も早く叶えられること祈ります。





そして、せっかく大地震や津波の被害から何とか助かった命が、

その後の救援の遅れによって力尽きてしまう・・・

悲しい人をこれ以上増やさないために、


自衛隊・消防・警察はじめ救助にあたる方々の

健康と奮闘を祈るばかりです。。。