昨日は停電が中止となったので、それだけでもホッとできた。

気温も比較的温かかったし。




しかし、地震に遭って以来、

まとまった睡眠を取れたことは一度もないし、

夜中に大きな余震がくるのが怖くて、途中で目が覚めてしまう。



昨日も夕方にウトウトして、そのまま朝まで眠ってしまいたいと思っていたが、

夜になって比較的強い余震があり目が覚めてしまった・・・。



しかし連日の睡眠不足が堪えて、起きることはできず

再び眠りに落ちてしまう。



21:00頃、家人の物音で目を覚ましたが、水を飲んだだけで

動く気にもならない。



再び横になったが0:00頃、

どこからか、かすかに聞こえるテレビの音で目を覚ます。

確かめると、我が家のテレビは点いていないので、

隣りかもしくは上の部屋からのようだ。




震災以降、五感が鋭くなったらしく、

ちょっとした物音や揺れ、匂いなどに敏感になった。





また、以前は出版編集の仕事に携わっていたこともあって、

日頃から活字や文章に関しては気をつけているタイプだと思っている。

だからブログを記すのにも非常に時間がかかる・・・。



震災のこと、原発のことを書き留め、発信したくて続けているブログだが

アップした後も、

(この単語は正しくないのではないか、

あの表現はこんなときに無神経なのでは・・・)と様々な想いが浮かんできて

過去の日記を度々編集し直している。



なるべく、あいまいな表現をしないように、

何から得た情報なのか、正確な数字を記すように努めている。





昨日は9:00頃に朝食を食べたきりで、それ以降

今朝まで何も口にしていない。

食欲より眠気の方が限界にあったせいもあるだろうが、

空腹は感じるのに食欲が沸かないのだ。



変な表現だが、まさにお腹は空くのに食べられない、そんな感じだ。





東京にいて、自宅でのんびりしている私ですらこんな状態だのだから、

被災地の方たちはどんなに辛いことだろう・・・。




また、首都圏に住む通勤客の方たちは、

この週末、疲れきって休んでいることだろうと想像する。




停電や電車の運行情報、福島原発の緊張状態、

首都圏民の疲労やストレスも、かなり溜まってきていると思う。



それでも、被災地の人に想いを馳せながら、

失われた日本の経済力を復活させるため、


自らも大きな不安を抱えながらも

口に出したい言葉をそれぞれが飲み込んで、

粛々と毎日の生活を送っていることと思う。





中国では、

インターネットを通じて日本の惨状が入手でき、


「こんな酷い中でも、避難所の人たちは大人しく指示に従い、

誰一人、声もあげずに通勤の列の中で歩を進める、

そんな日本国民の様子に驚いている」


という、ネットのニュース記事を目にした。






どうかこの先どんなことが起こっても、

皆が秩序を保ち、助け合って行動してくれることを  

祈るばかりだ。





私自身も不安は尽きないが、

ともかく家族や友人たちと励まし合って

とりあえず生きていかなければ、と思っている。












大震災発生以降、何もかもに腹を立てている自分がいる・・・。

それにはいくつかの理由があるだろう。



まず、被災地にいる人もそれを助けようとする人も

大勢の人々が懸命に生き、働く中でも、

被害の規模があまりに大きく、人数が多く、

とても過酷な状況が続いていること。



さらに、情報が欲しくて、気の毒で、テレビやネットを見ていると

なぜ?と思うような発言や行動が耳に入ってきて、

日頃おぼろげだった、人の心根や志の違いがむざむざと露呈して

虚しく腹立たしく思ってしまうこと。



もう一つは、

自分自身も今まで経験したことのない、もの凄い地震を経験し、

また大きな余震に襲われて自分たちも被災するのではないか・・・という恐怖。



さらに、福島原発の緊迫した事態が続き、

もし最悪の事態が起きたら、

首都圏はどんな状態になってしまうのだろう・・・


事態が収束したとしても停電が長期的に続けば、

首都圏の経済活動や市民生活はどうなるのであろうか、という漠然とした不安。



おそらく、大きな被災を免れた関東に住む人々の中で、

私のように不安や恐怖を抱いている人は多いのではないかと想像する。




今朝もNHKで特集番組を組んでいたが、

私に何ができるのか?支援したいが何をすればよいのか?

といった想いや行動が全国的に広がっているようだ。



その番組を観ていても、いろいろな意見や見解があり

冷静な意見交換ではあったが、災害対策やボランティア等

専門家をもってしても正反対の意見も数多くあった。



だから私の意見が正しいのかどうか、私にも分からない。

日が経てば、その意見も変わることもあるかもしれない。

それでも、今の私の考えを記しておきたい。




●まず、節電についてだが、東京電力の地域に住む人・企業等は

引き続き「節電」に努めることだと思う。



しかし、それ以外の地域に住む人は、節電しても助けにはならない。

むしろ関西を中心に、生産や企業活動に励んでいただきたい。



原発の問題がいつどうなるにしても、あれだけの発電機が廃炉になる以上、

この電力不足は中長期的に続くだろう。


首都圏が正常な経済活動を営めるようになるのには、まだまだ時間がかかる。

その分を、愛知、大阪、広島、福岡はじめとする大都市圏で

ぜひ補っていただきたいなと思う。



口の悪い言い方をすれば、

「西日本の人たちは必要な電気はガンガン使って、

ばんばん金儲けにいそしんでほしい」



ただ、東北・関東の石油基地が軒並み被害を受けたせいで

石油は不足しているから、

燃料等を節約することは被災地の助けになると思う。




●そして、首都圏民もそれ以外の地域に住む人も、

今すぐできて長期的に鑑みても役立つことは「募金」だ。


とにかく被災した規模がぼう大だし、復興に何年かかるかも分からない。

国に予算がない以上、絶対にお金が必要になる。


だから、今は自分たちの仕事を頑張って、

せっせとお金を稼いで、いずれ必要になるお金を寄付し続けることだ。




●被災地はもちろん首都圏でも、物が流通しにくい状態が続いている。

実際、私の家では近所の量販店に1週間ぶりに乾電池が入荷したが、

一人2パックまでで、長蛇の列ができていたという。


近所の奥様も懐中電灯はあるけど電池がないから

夜の停電はたいへん、と言っていた。(1パック分けて差し上げた)



何日か前に

首都圏以外の都市でも、首都圏に住む家族が困っているからと

米や水、乾電池などを買占めるところがあった、との報道を目にした。



気持ちは解かるが、

首都圏以外の人までが必要以上の物を買ったら

被災地はもちろん、首都圏で物を必要としている人たちも

物が買えない状態が長引くことになる。

また、ただでさえ混乱している物流もさらに煩雑になるだけだ。



私が心配しているのは、首都圏に住む高齢者や単身世帯の人たちだ。

核家族化で、単身や夫婦だけで暮らしている高齢者が大勢いる。


インターネットや携帯も使えなければ欲しい情報も得られず、

流動的な停電が長期的に続けば、かなり不便だろう。


ネットショッピングもできない。

水や食料・電池等が必要でも、店の営業時間は短縮されているし、

遠くまで買いに行くことは困難なはずだ。


実際、計画停電に伴うと思われる火災も起きている。

独り暮らしの高齢女性が、ろうそくが原因と思われる火事で亡くなったのだ。





●被災地への物資の発送はどうだろうか。

私は今はまだ個人からの物資を受け付けるのは早いのではないかと思う。

自治体単位での発送も、任務を完了させる人員もセットで送らなければ

受け取る側の負担は大きい。


今日の楽天では毛布・米・水・乾電池等のキーワードが上位に挙がっていたが、

少量の物資発送は、被災地の自治体やお世話をする人にとって

必ずしも有り難い物ではないような気がする。



実際、被害の大きかった宮城県では現在、個人からの物資は受け付けていない。



たとえば毛布が10枚入手できたとして、被災の規模からするとあまりに微量だ。

メーカーから1千枚・1万枚単位で送ったほうが、はるかに効率が良い。




●直接の支援、被災地でのボランティア活動は有効なのか。

今は個人やグループといった小さな単位では、かえって迷惑になると思う。



この3連休に、マイカーを使って被災地へ向かおうとする人がいるらしいが、

NHKへファックスを寄せたトラック運転手によれば

雪国対応のタイヤも履かず、小さな乗用車が個々に専用道路へ流れ込めば

事故・渋滞のリスクがあり、

何より物資輸送の妨げになるとのこと。



被災地へ赴いても、少量の物資や人を運ぶために途中で給油をしたり、

自分たちの宿泊施設や食料が確保できなければ、

被災地の物資を浪費することにも繋がる。





ボランティアを希望するなら、

NGO等のボランティア団体に相談するのが良いと思う。



今、すでに山形に拠点を置いて活動している団体もあるとテレビで聞いた。

団体に登録すれば、必要な時期に必要な活動を依頼されて

自分たちの自活が確保された中で働くことができると思う。




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おそらく、末端にいる小さな力の私たちは、

もっと長期的な視点で自分たちのできることを考え、

事態の推移を見守りながら

できるだけ長く、支援を続けていくことが大事なのではないかと思う。



自分にできることを少しでも・・・という気持ちは、

日本全国の誰もが抱いている。





私も、療養・節電・仕事に励んで、今までよりた~くさんお金を稼いで、

10年20年と募金や支援ができる準備をしよう。



そして与えられた人生を精いっぱい生きようと思う。











3日~4日前ぐらいから

南相馬市の桜井市長が各テレビ局の電話インタビューで

訴えている。


はじめに電話取材したのはNHKだったが、

その翌日から民放各局もこぞってインタビューするようになった。



桜井市長は、



 「第一原発から半径30km圏内へ入る道は交通規制がかけられて、

 物資も人も届かない状態が続いている。





 新潟や千葉の提携市町村が石油や援助物資を届けても、

 石油やトラックのドライバーが

 これ以上は入りたくないと運搬を拒否している。



 南相馬のほうで取扱い資格のあるドライバーや車を確保して、

 福島や郡山まで取りに来いと言われて、ほとほと困っている・・・。



 正式な施設で毎日放射能の計測もしているが、常に数値は低い。

 むしろ内陸のほうが数値は高いくらいだ・・・




岩手や宮城では、

今も1万人を越える人が孤立し救助を待っているとのことなので胸が痛むが、

道路が通れなければ、悲しいかな時間がかかってしまう。




しかし、南相馬市内へ通じる道路は、車両が通ることができるのだ。

いったいどうゆうことなのか?!

実に腹立たしいし、もどかしい。



タンクローリーやトラックの運転手も、現場まで届けることができないなら、

はじめから仕事など引き受けなければよいではないか!



出発してしまってから途中で仕事を放棄するなんて、

職業人として有り得ない行為だと、私は思う。

立ち往生した特殊車両や大型トラックを、一般人にどうしろというのだ。





不安な気持ちは解る。

でも、ひとまず今は、原発の中であらゆる人たちが

全力を尽くして活動しているのだ。



石油を取り扱う人、物流ドライバーたちは

その道のプロとして、

自分のやるべきことを果たしてほしいと思う。




自分の与えられた仕事が出来ない・やりたくないのなら、

今すぐ退職や転属を申し出るべきだ。




それが不眠不休で闘っている医師や看護師はじめとする医療スタッフ

原発で命がけで活動している自衛隊・消防隊・警察・東京電力の人たちへの

人して社会人としての、せめてもの謝罪と敬意の表わし方だと思う。






(昨日の時点では、南相馬市からさらに近県へ移動を希望している人が

3万5千人以上いて、受け入れを申し出ている自治体への移送が始まっている、

とのことだった。



地震・津波・兵糧攻めの三重苦から

南相馬はじめ近隣の皆さんが早く解き放たれるといいなと思うが、

輸送バス等の運行がスムーズに行われることを、くれぐれも願って止まない)





一方で脱出したくても出来ない人が大勢いることも確かなので、

その方たちへの一刻も早い救援をお願いしたい・・・。


(当初、20km圏内にも取り残されているお年寄りや病人がいると言っていたが

あの方たちはどうなったのだろうか・・・追加報道をしてほしい)





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問題は南相馬市だけではない。



都内の大学病院で高度救急救命センターに勤める医師の発言では、


 

 被災地へ向かう医療スタッフの中にも、

 東北道を通るのを嫌がって、日本海側から現地へ向かう人がいる。



 さらに福島県内へだけではなく、

 宮城や遠く岩手へ救援物資を運ぶドライバーたちも

 

 東北道を避け日本海側のルートを通って運ぶので、

 物資の到着に時間がかかっているようだ。




おそらくその医師は、現地入りした医療スタッフと独自のルートで

連絡を取り合っているのであろう。

しかし、ほとんどのテレビは、現場のそんな実状をまったく伝えていない。



遠回りをした医療スタッフからしたら、

もし自分たちが被災したら患者たちを面倒診れなくなる、

という思いがあるのかもしれない。




しかし、東北道は屋内退避に指定されている地域からすらも

はるか内陸で、道路も安全が確認されて通行可能なのだ。



人の命を救う仕事をしていて、

一刻も早い治療や医薬品を待ち望んでいる人が大勢いるというのに

どうしてそんな選択ができるのだろうか?



私もサービス業に従事している一人の職業人だが、

もし私が望まれたなら、少しでも早く到着できるルートを選ぶ。




もう一度言う。



石油を取り扱う人、物流ドライバーたちは

その道のプロとして、

自分のやるべきことを果たしてほしいと思う。




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大げさな言い方かもしれないが、



職業人として、与えられた使命を全うできないのなら、

その仕事でお金をいただく資格はない。


これは私自身に対する戒めでもある。




大震災以降、私自身が

被災された方やその支援をしている人たちに何が出来るのか、

ずっと考えているが、




今の私には、


・自分自身の健康を確かに取り戻すこと。


・募金と節電を励行すること。


・自分の能力(ブライダルとカラーに関するアドバイス)を提供して


 一人でも多くの人に喜んでもらえるよう努力すること。



それぐらいしか思いつかない。




とにかく今は、心身を労わりつつ、出来るだけの情報を発信しよう。