こんにちは。
一般社団法人日本ユニバーサルカラー協会代表理事
色彩専門家・カラーコンサルタント 南 涼子です。
今日は新しいTwitterのロゴマークについて。
お馴染みの「青い鳥」が、このようなデザインに変更されたのは、Twitterのユーザーはもちろん、ニュースでも取り上げられているので、ご存じの方は多いと思います。
「青はFacebookやTwitterのロゴの色にみられるように、ユーザーに信頼感を伝えます。 知性や創造性ともイメージと結びついている青は、現代においてはテクノロジー、イノベーションを象徴する色と考えられています。インターネット上で青は黄色と赤の2倍、緑の3倍近くも使用されています。ITが主流となった今の社会で青は好まれやすいのです。」
と、7ヵ月前に上梓した著書、「今と未来がわかる色彩心理」(ナツメ社) に書いたので、今回のロゴマークの変更はとても残念です。
この色使いと、人を切り捨てるような、ともすれば刀を連想させる鋭いXマークに、イーロン・マスク氏の独裁的な考えが表れている気がします。
大分前にU-NEXTも青から黒に変わってしまい、好みは人それぞれあると思いましたが、好感が持てませんでした。
あと、黒にするとブックマークでも見つけにくいのです。
黒はファッショナブルな色ですが、特に社会的なコミュニケーションを築くSNSのアイコンとしては、閉塞的な印象を与えますし、白と黒は人を寄せ付けづらい色でもあるため、マイナス面が多いと思います。
元々のTwitterのマークは、明るい青空を思わせる色で、私達に晴れ渡った未来や希望的感覚を与えてくれます。
今回のマークの変更は、そうした色の持つイメージや潜在的に伝えるメッセージを全く考えていないと感じます。