建設通信新聞《色》で築く現場の安全⑥ 最終回 | 医療・福祉・健康の色彩専門家 南 涼子のblog

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本日3本目の記事です。

 

明日から函館なので、今日連続アップです。

 

今週火曜日に、建設通信新聞の連載最終回となる6回目の連載記事が掲載されました。

 

最終回のテーマは

 

「労災ゼロへユニバーサルカラーの導入を」

 

 

です。

 

航空業界の事例、建設業界に欠けている色彩活用の必要性について述べさせていただきました。

 

 

ユニバーサルカラーというと、色覚特性者や弱視の方々、高齢者の色の見え方が重視されがちですが、

 

もっと広い観点から考えるならば、一般色覚の人々も含め、職務上の危険を回避し、事故などから、命を守るという色の視点も必要だと、ここ数年の間に考えるようになりました。

 

偶然ではありますが、私も建築デザインに関わっていることから、建物がどのようなプロセスで完成し、その現場がどういう形であるのか、そして建設現場に直接関わってみたい!

 

という思いから本業と掛け持ちで、数年前約8ヶ月近く現場の仕事、特に安全に関する業務に携わってみたのがきっかけです。

 

(2019年 建設現場の安全誘導係、監視員を行っていた頃の写真)

image(2019年 建設現場の安全誘導係、監視員を行っていた頃の写真)

 

当然ユニバーサルカラーを提唱しているので、わかりきったことではありますが、机上のみの知識ではなく、視認性が実際どの程度重要であるのか、など知りたかったのです。

 

このような経験を経て、その後3冊の本の執筆を終え、ようやく貴重なご縁があり、建設現場の色彩の安全について、提言させていただく執筆の機会をいただきました。

今回の連載ではそこで得た色彩専門家としての知見、労災を0にするために、色で何ができるかについて考えたこと、それらを建設業界、さらには社会に広める重要な布石、一歩になったと思います。

 

そして色の可能性、最近ようやく認知されてきたユニバーサルカラーの幅をもっともっと大きなものにし、先進的で実践的なものにすることのできる確信を持つことができました。

 

あとは実践あるのみ!

 

これを体系化して、世の中に、世界に広める。

それが今後の私の使命であると思います。

 

建設現場の色の基準、統一ルールを作り、また防災関連分野でもユニバーサルカラーを広め、安全をつくるための貢献を行う。

 

もちろん、今まで行っている業務も頑張り、その質を高めたい。

 

そして色の世界では硬派でありつづける。

 

 

 

それが今の私の目標です!