原神がバージョン4.0で登場した印象的なボスである「コッペリア」と「コッペリウス」。リネットやフレミネを育成するために何度も倒したというプレイヤーも多いことでしょう。

 

↑女性型のマシナリーがコッペリア、男性型がコッペリウスですね。

 

 

 

 このコッペリアとコッペリウスの名前を初めて聞いた時、真っ先に思い出したのがフランスの「レオ・ドリーブ」作曲のバレエ作品である「コッペリア」。

 

 その物語は機械人形であるコッペリアを人間だと思い込んだ青年フランツが惚れてしまうところから始まります。そして、そのコッペリアを制作したのが人形師であるコッペリウス。つまり、元ネタだとこの2体のマシナリーは人形師とその人形ということですね。

 

 ただ、私自身このバレエは一度しか見たことはありません。それよりも、むしろオペラのほうが好きなので、同じ「砂男」という原作を元にしたフランスオペラ「ホフマン物語」の歌を紹介しますね。このオペラ、あの有名な曲である「天国と地獄」を作曲したジャック・オッフェンバック晩年の作品です。

 

 

 

●ホフマン物語:オランピアのアリア「生垣には、小鳥たち」

↑それにしても尖った演出ですね……。特に4分10秒や4分49秒あたりは必見(?)です。

 

 この機械人形の名前はオランピアと言いますが、元ネタ的にコッペリアのことだと思っていただければいいです。オランピアの高音のコロラトゥーラの技法と、機械人形らしさを表すコミカルな動きが魅力的で、耳でも目でも楽しめる名曲です。

 

 ストーリーは、主人公であるホフマンが人形師のコッペリウスから手に入れた眼鏡でオランピアを見ると本物の人間に見えてしまい、その人形に惚れている様子をパーティーに来ていた人たちが面白がるといったものです。

 

 

 

 ちなみに機械人形が歌うといった共通点から、初音ミクが歌った動画もあるので紹介します。

 

●ホフマン物語:オランピアのアリア【初音ミク】

↑初音ミクの歌声とオペラの歌唱の相性はいいとは思えませんが面白い試みではあり、こちらにはこちらの良さがありますね。

 

 

 

 

 

 最後に紹介するのは、人形師であるコッペリウスの歌。オランピアのよりかは有名ではないですが、個人的に好きな曲です。というよりホフマン物語はどの音楽も気に入っているのですよね。

 

●ホフマン物語:コッペリウスのアリア「私はコッペリウス」

↑動画の最初にスーツを着ながら登場するのがコッペリウス、自ら名乗っていますね。イギリスのバス・バリトン歌手のブリン・ターフェルの歌唱。アリアは59秒から始まります。

 

 初対面相手のホフマン相手に自身が制作した眼鏡を勧める場面です。先ほども述べましたが、この眼鏡にはかけるとオランピアが本物の人間に見えてしまうといった魔力を持っています。コッペリウスも悪魔の類だということが分かりますね。

 

 

 

 

 

 

 

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