前回、鳴神大社で巫女として働いていた玄冬林檎は、実は終末番の忍者であることが判明しました。主人公たちは彼女と手を組み、稲妻を脅かそうとするファデュイの計画を調査し、阻止することを約束します。

 

 こうして玄冬林檎の次の連絡が来るまで、稲妻市内をブラブラ歩き回っていると……

 

稲妻城の冒険者協会の近くを歩いていると、誰かが肩に強くぶつかってきた……

 

 おうおう!誰の肩にぶつかってきているんだ!

 

パイモン 「なんなんだよ、さっきのやつ。

こんな広い道なのに、真正面からぶつかってくるなんて。」

パイモン 「しかも謝りもしないで、すぐどっかに行っちゃったぞ。」

主人公 「事はそう単純じゃないみたいだよ。」

 

 

 ん?何やら絵が描かれた紙切れを渡されました。さては何かの暗号だな?

 

 

パイモン 「あっ、オイラ分かったぞ。これ、玄冬さんからの暗号じゃないか?

きっとこの『鉄の門』の絵は、隠れ家の入り口に違いないぞ!」

主人公 「そうかもしれない。」

 

 左の風車みたいな絵は、忍者が使用する手裏剣を表しているのでしょうね。それでは、早速前回捕まった隠れ家に行きましょう。

 

 

玄冬林檎 「やっと来たか。何だ、さっきから私のことをじろじろと。」

 

 巫女装束を着ていない!まあ、もともと巫女じゃなく忍者ですからこういった目立たない格好が慣れているのでしょう。

 

玄冬林檎 「それに『玄冬林檎』って言う名前は、神社にいる偽物が

まだ使ってやがる。今後お前らは私のことを『百代』って呼ぶんだ。分かったか?」

 

 それにしても玄冬林檎って少し変わった名前です。そもそもどう読むのでしょうか?冬を意味する玄冬から来ているのであれば「げんとう」と読むのが正しいのでしょうが、玄冬という名字は確か日本には存在しないのですよね(名字由来net調べ)。

 

百代 「これまでの経験からすると、ファデュイは自分たちで『何かを変えよう』としている。もしかしたら、本当に大規模な作戦を始めるつもりかもしれない……」

百代 「だから、今日お前らを探してたんだ。玄冬とファデュイが何を企んでいるのか、調べてくれ。」

主人公 「玄冬と接触して欲しいってこと?」

 

 玄冬林檎に扮しているファデュイは、終末番の中にも潜入するつもりだと百代は考えていましたが、意外にも神社内の動きは穏やかなようです。

 

 逆にこっちから接触して何か企んでいないか探りを入れるわけですね。

 

百代 「最近、他にもファデュイが三人潜んでいることが分かった。

お前らは仲間のフリをして、情報を聞き出してこい。」

 

 というわけで、偽玄冬の件は後回しにして先に他の潜伏しているファデュイに話を聞きに行きましょう。もちろん相手は警戒しているので、どこからか盗んできた暗号を使用します。これはファデュイ同士が連絡を取る際に使うものですね。

 

多恵 「ふん、それに神社で呑気にしてるあの女に罰が当たるのを、

この目で見届けたいものね。」

主人公 「罰が当たる?」

 

 この「呑気にしてるあの女」というのは、今玄冬林檎に化けているファデュイのことでしょう。このファデュイの言っていることから推測するに、近頃神社でファデュイの動きが穏やかだったのは「あの女」が仕事をあまり進めていなかったからと言えますね。

 

多恵 「私だって神社で働けたのに、結局先生は彼女を選んだ……私たちはみんな『シュナイツェフナ』なのに、私のどこが彼女に劣ってるって言うの!」

 

 ……ん?「シュナイツェフナ」……?なにそれ?どこの国の言葉だろうか。やっぱりスネージナヤの言葉?

 

多恵 「ふーん、あなたたちもリュドヒカが嫌いみたいだから、仲間ね。

彼女と前に何かあったの?」

主人公 「彼女に騙された。」

 

 これで偽玄冬林檎の名前は、リュドヒカと分かりました。稲妻人の見た目をしているけれども、本名はしっかりとスネージナヤ人風ですね。

 

 それに多恵はリュドヒカにずいぶんご立腹な様子。これは共通の敵(リュドヒカ)を引き合いに会話を広げ、色々と聞けそうなチャンスです。

 

多恵 「先週のことから説明しないとね。任務の関係で、彼女と料理店で

待ち合わせをすることになったの。彼女が会計をしてる間に、

私はこっそり彼女の鞄から少しばかりお金を盗るつもりだった。」

 

 ふつーに嫌な……っていうか悪い奴ですね、多恵さん……。

 

 そして、お金を盗むつもりで鞄から取り出したものは……

 

多恵 「八重堂の小説、しかも新刊よ!ご存じの通り、先生は娯楽を明確に禁止してるわ。だから私はすぐに先生に告げ口したの。」

 

 小説というちょっとした息抜きもダメなのか、つらいな~。そもそもこの先生って誰のことだ?この人たちの上司と考えていいのかな?

 

多恵 「そしたら、彼女が『鉄ネズミ』を断った一件で、先生はとっくに不満を抱いてたのよ。」

多恵 「私の告発を聞いて、先生は大激怒。『彼女を神社から追い出せ!

海祇島でしっかり仕事してもらうぞ。』だって。うふふっ、いい気味!」

主人公 「うん、いい気味だ!」

 

 ちなみに、多恵の言う「鉄ネズミ」とはファデュイの暗号で「終末番」を意味します。本来ならリュドヒカは、終末番にまで潜り込む予定だったそうですが、それを断ってきたそうですね。

 

 というわけで、隠れ家に戻りこのことを百代に報告。

 

百代 「神社にいる偽物の名前は『リュドヒカ』。実は彼女の上司もお前らと接触することを促しているが、なぜかまだ行動に移していない。」

百代 「だから、あの『先生』と呼ばれている上司は今晩、彼女に任務を与えて海祇島に行かせるつもりということだな。」

 

 また海祇島が戦いの地になるのか?哲平みたいな目に会う人が増えるのは嫌なんだけど……。

 

 ファデュイの海祇島での行動を注視しないといけません。今晩にでもリュドヒカの後をつけて何か情報を手に入れなければ!

 

玄冬林檎 「……」

主人公 「特製のみくじ竹」を渡す。

 

 鳴神大社でおみくじを引くふりをして、百代から貰った「特製のみくじ竹」をリュドヒカに渡します。このみくじ竹には特殊な粉が撒かれているので、彼女を追跡するときに役立つのだとか。そして、この用意したみくじ竹を渡すと、今まで見たことないような特別な「おみくじ」を手に入れることができました。

 

↑末吉か~。幸運のお守りは、遠い異国の蒲公英。今後モンドと関係があるのかな?

 

↑「おみくじ」に書かれた内容は、一体誰の運命を示しているのだろう?

 

 

 そして、夜になってリュドヒカが神社から帰ろうとするのを発見しました。急いで尾行せねば!

 

パイモン 「shicoff、見ろよ、人が神社から出てきたぞ!」

 

玄冬林檎 「先生との面会の日はまだ先のはず、きっとあのことが……」

 

 追跡した先では、早速ファデュイの服に着替えていました。仮面をしていないファデュイの姿を見るのは、何だか新鮮ですね。

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「先生、いらっしゃたのですね!」

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「お疲れ様です。近況をご報告させてください。終末番への潜入についてですが……」

 

 もうセリフの話者の部分が「リュドヒカ・シュナイツェフナ」になっていますね。リュドヒカは分かるのですが、シュナイツェフナってやっぱ何だろう?

 

エフィ・シュナイツェビッチ 「もういい、リュドヒカ。

お前の言い訳は嫌ほど聞いた。」

 

 この人が先生と呼ばれる人ですか。少しは期待していたのですが、汎用キャラの見た目でちょっと残念。

 そして、この人の名前には「シュナイツェフナ」に代わって「シュナイツェビッチ」と書かれていますね。おそらく男女で分けられているのでしょう。

 

エフィ・シュナイツェビッチ 「『頻繁に接触すると疑われるかもしれない』だの、『目狩り令廃止後、終末番の行動方針が変わるかもしれないから、さらなる情報が必要』だの……」

エフィ・シュナイツェビッチ 「毎回そのようなことばかり!

お前は結局、終末番の二人からの信頼を勝ち取ることができなかったのだろう。だからデタラメで俺をごまかした!」

 

 仕事に関してリュドヒカは上司から責められてしまいました。それにしても、なんだかとてもリアリティのある言い回しというか、すっと頭に入ってくる翻訳ですね。この一連のおみくじイベントでは、普段よりも翻訳がとても良い仕事をしていると思います。それほどこのイベントに力を入れているのかもしれません。

 

エフィ・シュナイツェビッチ 「もう待っていられない。『召使』様にも我慢の限界があるんだぞ!」

 

 おっ!先生の口から「召使」という名前が聞けました。「公子」や「淑女」のように、「召使」もファデュイの執行官の一人ですね。まだ姿も見せないので、どんな人かは分かりませんが。

 

 先生からは最後のチャンスと言わんばかりに、リュドヒカに海祇島での「最終指令」が書かれた書類を手渡しします。リュドヒカは最終指令に目を通し作戦を遂行することを決意しますが、幕府と海祇島の戦争が終わった今、また争いの種を蒔くことに本当に意味があるのかと疑問に感じているようです。

 

エフィ・シュナイツェビッチ 「『淑女』様が稲妻で帰らぬ人となった。今こそ『召使』様のご恩にお答えし、その威信を高めて差し上げるいいチャンスだ。」

エフィ・シュナイツェビッチ 「それにオレは常に教えてきたはずだ。『混乱』こそ、我々ファデュイを強くする最高の土壌なのだということを!」

 

 ふ~ん、この先生の発言からすると、ファデュイの執行官にはそれぞれ決まった部下がいるといった感じなのでしょうかね。まあ、そりゃそうか。上司であるファトゥスが功績を上げると、その部下やメンバーに恩恵があるという仕組みは、普通の会社と考えていいのかも。やっぱり、第11位のタルタリヤの部下よりも、第1位の部下のほうがよっぽどエリートってことなのかなあ?

 

 熱くファデュイの信条を語る先生でしたが、意外にも冷静にリュドヒカはこう言います。

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「そんなことをしたら、また孤児が増えてしまいます……」

エフィ・シュナイツェビッチ 「願ったりじゃないか!孤児を受け入れれば、新たな戦力にできる。もちろん、お前がこの任務を成功させることが前提だがな。」

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「うぅ……」

 

パイモン 「まずい、海祇島に大変なことが起きるぞ!」

 

 先生が去っていったのを見計らい、リュドヒカに接近します。先ほど手渡された「最終指令」が書かれた紙を何とかして手に入れて報告しなければ!

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「その……いや、これは誤解です。

私がこ……ここにいるのは、じ……実は……」

主人公 「誤解はないと思う。なぜなら……」

主人公 「『リュドヒカ』って言う名前に答えた。」

 

 主人公の姿を見て、最初はごまかそうとしたリュドヒカでしたが、言い訳できないと悟った後はファデュイらしく実力行使に出ます。

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「私の正体を知った以上は、生きて帰れると思わないでください!」

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「責めるなら、知ってはいけないことを知ってしまった自分たちを責めてください!」

 

 ああ……やっぱり戦闘になるのか。前回の最後で危惧していたことが、現実に起こりましたね。

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「ウフフ、アハハハッ!」

 

 結局はいつもの雷蛍術師との戦闘になりますので、今まで何百人と倒してきた自分にとっては敵ではありません。というより普段の雷蛍術師よりもよわっ!体力が全然ないぞ!

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「コッ……コホッコホッ!フー……フー……」

 

 だ……大丈夫?

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「私が受けた『最終指令』の内容はもう

知っているんでしょう。私さえ始末すれば、全てが解決するはずです。」

主人公 「確かに、そのほうが楽。」

 

 ファデュイの非道な目論見を打破することが最優先事項ですが、先ほどのやり取りを見て何か助けになることはできないかと持ち掛けます。

 

パイモン 「玄冬……いや、リュドヒカさん。実はオイラたちもう気づいてたんだ。さっきshicoffと戦った時、本気を出してなかっただろ?」

主人公 「威勢も少し嘘っぽかった。」

 

 あっ、道理でさっきの戦闘ではあんなに弱かったのですね。

 

 だいたい予想通りの話の流れでしたが、リュドヒカはまともにファデュイのスパイとして働いていなかったようです。稲妻で巫女として働いているのが性に合っていたようで、この生活が長く続くように作戦などを引き伸ばしていたとのこと。

 

 そして、重要な今後の海祇島での作戦内容というと……

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「はい……私の任務は、『投毒』です。」

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「先生は、私を含めた数人を海祇島に侵入させ、毒で土地を汚染させようとしています。そして鳴神大社の巫女と天領奉行の兵士であることを暴露する気です。」

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「そうすれば、幕府と海祇島の対立を煽り、我々ファデュイもその隙に乗じて入りこむことができますから。」

 

 なるほどね~。鳴神大社の巫女として海祇島に投毒することによって幕府との対立を新たに生むわけか。えげつねえな。

 

 そして主人公に、これからどうするつもりかと訊かれたリュドヒカは困ってしまいます。

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「わ……分かりません。先生の命令に抗う資格などありませんが、そのような事態になることも望んでいません!」

主人公 「君も『シュナイツェフナ』だから。」

 

 ん?「シュナイツェフナ」……?主人公は意味が分かっているのか!?

 

パイモン 「そういえばそれ、よく聞くけど、いったいどういう意味なんだ?shicoffはもう知ってるみたいだよな。」

主人公 「孤児って意味だと思う。」

 

 あー!なるほど。リュドヒカも先生も、もともとは孤児だったのですね!ホント主人公はこういった場面で勘がさえています。

 

 そしてこういった孤児たちは、先ほど話に出てきたファトゥスの「召使」が設立した孤児院で育ってきたようです。自らの手で戦禍をもたらして孤児を増やし、その孤児を自身の戦闘員に育て上げると……中々長期にわたるスケールの大きい恐ろしい事業をしていますね……。

 

 そう考えると、リュドヒカの両親もこの「召使」の作戦に巻き込まれて亡くなってしまったのではないでしょうか。……やはりファデュイは悪だな!倒すべき相手をまた一人見つけました。

 

 

 

 リュドヒカは内心この作戦に否定的だったので、何とかして手助けしたいとパイモンは提案します。しかし、先生を裏切れば死ぬまで追いかけられ罰を受けるということで、リュドヒカは半ばあきらめムードになっています。

 

パイモン 「ん?待てよ、今なにかひらめいたような……」

主人公 「百代さんでしょ。」

パイモン 「百代さん?……あっ、そうだ!彼女は最近、偽の死体を作って――」

主人公 「しーっ。」

 

 百代さんは以前、任務のために偽の死体を作っていると言っていたので、頼めばリュドヒカの死を偽装できるかもしれません。

 

 そして、その間リュドヒカにはどこか安全な場所で隠れてもらいます。どうやら前に八重堂で働いていたようなので、その裏の小屋を利用してやり過ごすとのことです。

 

リュドヒカ・シュナイツェフナ 「先生に渡された紙に、計画の詳細が描かれています。海祇島の人々の命と安全を、どうかお願いします。」

 

 物語が大きく進み、続きが気になる面白い展開になってきました。無事にことが運んでファデュイの計画を阻止することができればいいのですが。

 

 

 

 

 

 

 

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