鹿児島県 鹿屋基地資料館 に行ってみた その1 | ラクダのブログ

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九州まで来たので、現海上自衛隊 鹿屋基地に付属する

鹿屋基地資料館 (←クリックで公式HPへ)

に行ってきました。


最近、零戦22型の里帰り飛行した海上自衛隊の航空基地に付属する資料館です。
飛んだ2号
零戦は、エンジンは栄では無くツインワスプなので、エンジンカウルがでかくてバランスが悪かったなw
ニコ生で零戦里帰り飛行を視聴したら、左翼固定カメラと地上カメラの2種類の番組構成でした。

ニコ生のプレ垢有るなら、左翼固定カメラの番組勧めます。
パイロットはアメリカ人のエアーレーサーで、71才!?

自衛隊の哨戒機や米軍の空中燃料輸送機が映るからなのか・・・滑走路までの誘導映像は一切有りませんでした。
2度、零戦は鹿児島の上空を旋回して、無事に戻ってきました。
パイロットの腕が良いのか、ブレの無い見事な2点着地!

零戦の翼から見た霧島や日向灘?鹿児島湾?なのか分かりませんが、雄大な眺めでしたね。


自分が鹿屋基地資料館訪問した時は、そんなイベントの企画が予定されていたとは、知りませんでした。


戦時中、菊水作戦で海軍の最大数の特攻機を送り出した旧海軍基地の資料館だ。
という認識だけで訪問しました。

自衛隊の門の直前を左折して、資料館の駐車場にとうちゃこ。



道路から見えた機影に近づく。

  


おおー!二式大艇だ!



   

   

   

二式大艇の本物を初めて見たが、でかいな!
全長:28m、航続距離:7000km超えのスペックだけの事はある。

二式大艇は太平洋に水上着陸して、潜水艦から給油後、ハワイへ夜間爆撃に使用された。
通常の水上機は波高が高いと着水時、機種破損する可能性が高いが、胴体フロート部と左右の翼面下にある巨大なフロートで、波の衝撃を吸収可能だ。

巡洋艦以上に搭載されている水上機が着水する場合
母艦が丸を描くように航行し、船の出す波と海の波が打ち消しあったエリアへ水上機は着水する。
その後、水上機は母艦のクレーンで回収していた。


二式大艇は、他の有名な大型航空機と比較しても大きさは劣らない。

B-29:全長32m
B-17:全長22.6m
1式陸攻:全長約20m

松本零士の戦場漫画シリーズでは、二式大艇でB-29を踏み潰していたなw


良いものを堪能させてもらった!と満足した。

道路を渡り、鹿屋基地資料館裏にあった零戦と紫電改のエンジンを見る。
戦後、海底から引き上げたエンジンなのでボロボロ・・・

零戦21型の栄12・・・14気筒1段1速スーパーチャージャーのエンジン

  

紫電改21型の誉21・・・18気筒1段2速ターボエンジン

  

空冷エンジンらしく、シリンダーカバーに、細かいフィンが付いている。
着水時の影響か潰れてフィン同士がくっ付いてる場所もある。
シリンダーが抜け落ち、コンロッドが剝き出しになっている部分から観察した。


旧日本海軍 鹿屋基地に254飛行隊
しかも天山艦攻雷撃隊の隊員名称が刻まれた碑があった。



南太平洋海戦で、ベテランパイロットがほぼ戦死した後、再編成された部隊だけど所属は鹿屋基地だったのか?
マリアナ沖回戦や沖縄沖夜戦に参加した雷撃隊(魚雷攻撃専門の部隊)だ。
機体は「天山」と新鋭機を揃えたが、編隊を組むのが精一杯のパイロットだったとなっている。
天山には、レーダー及び電波高度計も装備していて米軍機にも装備は負けてはいなかった。


沖縄沖夜戦では、レーダーを1機毎に装備したF6Fヘルキャット戦闘機によって撃墜されて、戦果をあげられなかった。


何しろ雷撃は3度突撃すれば、生き残る者は珍しい・・・というほど被害が大きい。
真珠湾、ミッドウェー、南太平洋海戦で3度とも魚雷を命中させて帰還したのは1組だけ、という事からベテランパイロットが不足したのは当たり前!
米軍側も、
ミッドウェー海戦で雷撃機隊は全機、撃墜されている。


問題として、91式航空魚雷の走行距離が短く(45ノットー2000m)、敵艦に接近して魚雷を発射する必要があった。
スピードが出る形状と炸薬量を半分(110kg位)に減らし、有効射程距離を5000mにすれば
雷撃隊の生存率は倍になったのでは?と思う。
もしくは米軍同様に艦爆(急降下爆撃機)と同時攻撃の戦法を取るべきだった!


駆逐艦や巡洋艦用の魚雷が有ったので写真を載せます。



   

   

実際はスピードを落とせば魚雷の走行距離は1.5倍以上伸びるので、サボ島沖海戦中に駆逐艦から10km先から隠密射撃といった戦法を日本軍はとり、命中させている。
酸素の燃焼スピードを減らせばよいので、調整は可能だ。

接近して魚雷を投下すれば命中率は上がるが、生存率は下がる。
海軍は発進した機数の1割が爆弾や魚雷が命中すると計算していた。

マリアナ沖海戦で、「天山」「彗星」といった新鋭機を導入して、戦果は護衛空母1隻轟沈のみ。
日本軍の損出は、航空機400機、正規空母2隻轟沈、護衛空母数隻損失。

正規作戦が通用しなくなった時、どういう行動を軍部は取ったのかは、ご存知の通り特攻。

兵どもが 夢のあと・・・という事で鹿屋基地資料館に入った。

まだまだ写真が有るので、その2へ続く!
じゃあ、ノシ