場所は、河内長野駅から車で20分くらい。滝畑ダムの近く。
その日は、スイス・ベルギー・イギリス・ジンバブエなど、世界11カ国から「空手」をやっている方々20名と一緒。
日本の武道「KARATE」が、そんなに世界に広がっているとは思いませんでしたが。。。

写真は、滝行を行う道場。結構な山奥です。

気温は10℃。

その日集まったメンバーは、こんな感じ。

まずは、彼らに滝行の作法の手ほどき。
皆、日本の伝統文化を体験(体感?)しようと、真剣です。

滝に入る時、はじめに大して長くはない呪文のようなものを唱えます。
彼ら外国人もそれを真剣に真似しようとしますが、途中から舌がもつれて、日本人の僕が聞くと、へんてこりんな言葉に変わってしまい、それを聞いて周りが笑い出す。
彼らも途中で、ん!??自分の言葉がなにか間違っているぞ!・・と気付くのですが、なかなか軌道修正できないもんなんですね~。
そして、いざ、滝行へ。

一般には、鉢巻きを締め、白い装束みたいなのを着るのだが、彼らのほとんどは、裸。

寒くないのだろうか?
そして、裸足。

痛くないのだろうか?
そして、彼らは滝行中です。




気温が10℃ですから、水温はもう少し低かったはずですが、彼ら全員が2回、
「 Oh~!Great!!」
と大喜びしながら滝に打たれていました。
日本人がスーパー銭湯に行って、お湯が上からチョロチョロ~と出てくるのを楽しんでいるのと同じように目に映った。
そこで出た結論。
それは彼らの肌感覚が、僕ら日本人と根本的に異なっているということ。
6年前、雪の積もるボストンで、Tシャツ・短パン・サンダルで歩いてる白人を何人も見かけた記憶がふと蘇る。
日本の伝統文化の一つとして修験道があり、その修行の中に「滝行」があるわけですが、この時期のイメージは、寒い!冷たい!痛い!など、ひたすら我慢大会のようなイメージがあります。
しかし彼ら外国人が滝行すると、なぜか明るいイメージに変わってしまう。
滝の水圧で溺れかけた人も、出てくると笑っていたりする。
悲壮感。。彼らには無縁なのだろうか?

女性なんかも滝から出て来た瞬間、指を立て
「YES!Do It!!」と叫んでいた。彼らはやはり明るい。明るいのはアメリカ人だけだと思っていたが、そうでもないようだ。
滝行を終え、出て来たのは豚汁。
あ~さむい~~、、、あったまろ。。。

その彼らの中に、ジンバブエ人の弁護士が居て、その方はイスラム教ではないのだが、部族の風習で豚は食べてはいけないという方が居た。それを事前に聞いていた滝行メンバーが、その彼1人のために、おたま・鍋・皿すべてにおいて豚肉に触れていない調理方法で用意してくれていた。当然、豚肉が入っていない豚汁?である。
仕分けされた豚汁。左側が皆で食べた豚汁。右側の小鍋がジンバブエ人専用の豚肉の入っていない豚汁。

写真では見えにくい豚肉なしの豚汁?。
彼は静かに美味しそうに食べている最中であり、写真を撮らせてくれとはいいづらかった。

僕が「One more?」と聞くと、彼は笑顔で「Please!」と満足そうな顔をしておかわりし、3杯食べていた。
そこで僕は、具は多いのだが、豚肉の入っていない豚汁?を、Outside TONJIRUと呼ぶことにした。
僕ら日本人と肌の感覚が違うとはいえ、彼らにとって滝行の後の冷えた身体を暖める豚汁は、さぞ美味しかったのだろう。鍋いっぱいの豚汁が、あっという間に無くなった。
そして、豚汁は世界に通じるスープなんだ!と実感した。
けれどその時、豚肉の食べられないジンバブエ人が、皆が食べていた豚汁を一緒に食べられなかったとしたら、どう感じたのだろうか?とも感じた。
最近あるテレビで、中国からの観光客が減少する中、大阪の天満橋キャッスルホテルがイスラム系の観光客を取り込むために、豚肉の入っていない専用の料理を用意し、宿泊客が増えつつあるという番組を見た。
先程言ったように、豚肉に一切触れていない調理器具で作られているのは、勿論である。
弊社は、そのホテルの真向かいに立地しているため、最近ロビーを出たところで、イスラム系の観光客の集団を見かけるようになったので、あーそういうことか!。。と合点がいった。
今回その日本の伝統文化のひとつとして「滝行」体験を通じ、日本人の精神世界に関心を持つ外国人は、少なくとも世界11カ国にいることはわかった。
ジンバブエ人には、豚汁も豚肉抜きのOutside TONJIRUなら、すんなり受け入れられることも理解できた。
日本の伝統文化、食文化、これは世界に発信できるコンテンツだと感じる方も多いと思う。
僕は、日本の伝統文化や食文化を理解することをInside JAPANという単語で理解している。
一方で、日本をより理解してもらうために、普段当たり前だと感じている食文化に、少しの手間をかけて工夫すれば、イスラム系という新たな市場の広がりも取り込むことができるのではないかとも感じた「滝行」であった。
これからは、
Inside JAPAN ×Outside TONJIRU
これで世界に勝負だ!・・と思ったりしている今日この頃である。

追伸:
翌日、Outside TONJIRUジンバブエ人(長いな・・)に、偶然にも大阪の地下鉄で再会し、笑顔で固い握手を交わした。
実は、彼と前日、See you later!と言って別れ、20時間も経っていなかったにもかかわらずだ。
もう一度、彼に言いたい。
See you later!!


。


































