最初の投稿は、真っ黒のスープがインパクトある「新福菜館」の中華そば写真だった。元来アナログ人間の僕は、何の苦痛もなく即座に画像が投稿される快適性に正直驚いた。そして、その投稿を見た方のレスポンスの早さ、そして、「いいね!」という、普段、関西人が使わない言葉ではあるが、相手を受け入れ、肯定する言葉に心地佳さを感じ、その後のfacebookの爆発的な普及を確信した。
製造業の国内市場が縮小する中で、地方の製造業にとって短期中期的には、東京こそリスク少なく唯一成長が可能な巨大市場だと考え、その為には、東京に中小・中堅の製造業が共同の営業拠点を構え、スピーディーかつ低コストで、東京進出を果たす場所が必要だと1年前から考えていた。
しかし、そんなことを思っても、共感してくれる人間がまったく居ない状況だったため、ならば信頼出来る仲間を作ることからスタートしよう!と決めた。
facebookを活用する転機になったのは、経営する会社のちょうど設立4周年にあたる6月21日に、東京両国で行われた墨田区同友会の「東大阪&墨田 大交流会」に参加したことだった。
交流会では、普段聞き慣れない標準語の方々と、ドキドキしながら名刺交換をしていたことを思い出す。
その時、知り合った方々が、今の人間関係のベースを構築していると云っても過言ではない。
約400人を動員した「3Sサミット」や、全国の製造業経営者が活発に交流する「monozukulink.net」を主催している、MDファクトリーHS代表で、ジャンヌダルクのような川端政子さん、そして墨田区「Tokyo Downtown Cool」の皆さん、横浜「心技隊」を紹介してくださった室根さん、そして「大阪ケイオス」の皆さん、この交流会が出逢いのスタートラインだったんだなと思います。
交流会の翌日以降も、来年、東京進出しよう!と誓っていたお客様と、墨田区の有名な会社さんをレンタカーでぐるぐる回って見に行ったり(不審車のような動きだったかも)、墨田区観光協会を突如訪問したり、大阪ケイオスメンバーが出展していた東京ビッグサイトの「機械要素技術展」を見に行ったりもした。
兎に角、人と出逢い、その出逢いを無駄にしない。この人に会えるなら、こっちから出向いて行ってでも絶対会う!そんな思いで居た時に、facebookは、次に出逢う時にも、またあいつに会ってもいいかな・・と思われる、拡張性高く、躍動感をもたらす現代の名刺交換だと感じた。
信頼できる人たちに出逢うべく活動し、本気で動いたのは、昨年9月からの9ヶ月。
動けば動くほどオカネが無くなっていくものの、気がつけば、岩手、福島、茨城、東京、横浜、長野、福井、愛知、三重、島根、北九州と、そして、僕が最も大切だと思っている「大阪ケイオス」の方々との交流を通じて、今ではビジネスにつながる色々なお話を頂くことも出来てきた。
でも、それは僕だけに限った話ではなく、様々な経営者から異口同音に、
「この1年で、ものすごく時代の流れや人の動きを感じる。新たな胎動が生まれる予兆なのだと思う。」と聞くことが増えてきた。
その点においては、facebookが果たす役割は大きいのかも知れない。でも、それだけでは、ないはずだと。
「知られてないことは、存在しないことと同じ」
今までは、知られる手段を駆使し、顧客を拡大することで売上を伸ばし、技術力を磨いておくことが、現時点での製造業の最高のビジネスモデルだと信じていた。それはこれからも変わらない部分は多々あると思う。
すでに、先進事例はいくつもあるが、これからは、中小企業も日本の高い技術力を、海外で付加価値高く評価してもらう経営視点が、必ず必要になって来る。
でも、その時に、1社単独の単品売りしていては、必ず、資本力・総合力で海外に負ける可能性がある。今の日本の製造業に求められること、それは、都道府県の垣根を超えた高い技術と技術の連携だと思う。
1社だけ、俺のとこだけ、儲かったらいい。。そういう経営の仕方もありだと思う。
しかし、地域連携の先に描くべき
未来とは、技術連携による「付加価値の創造」に尽きるのではないかと、今は感じる。
異業種交流会でよくある話だが、最初はいいが、ビジネスになると、どっちが主導権を握るのかという話で終始し、いくつ屍の山を築いて来たか。。。
facebookで実現可能なこと。
それは、あくまで、よりリアルタイムに地域の垣根を超えて、深く相手のことを知るきっかけに過ぎない。
その先にある「付加価値の創造」とは、地域を超えて培った日々の信頼関係をベースとして、お互いにフラットな関係の中でビジネスモデルを構築し、中小・中堅の製造業が企業体を組み、大企業に変わる、外貨を稼ぐまでの象徴的な成功モデルを創ること。
弊社は、立派で高価な機械設備を持つ会社ではない。単なる営業のサービス業である。しかし、社会に必要とされる存在になる為に、これからの時代を勝ち抜く企業に、少しでも営業面でサポートし、結果が出せる会社であることに存在価値を見出していきたいと思っています。
コラボレックス株式会社
岸野 浩通
