「痛みと戦ってる時に背中摩ってもらえるだけで有り難くて幸せになれた。」というコメントを頂きました。それで思い出したことがあります。
母は抗がん剤治療中、背中の痛みをオキシコドンやオキノームでコントロールしていました。それでもやはり時々重く感じたり、痛くなったりすると言っていました。
コリンの感情がまだ上手に抑えられなかった頃、コリンも母と同じように背中が痛くなりました。同じ病気を心配して病院を受診したら、「自己暗示です」と速攻却下。馬鹿らしくなると同時に、先生の言葉にちょっと憤慨しました。でも、今考えてみれば本当に自己暗示だったんだと思う。だけどさ、身近にすい臓がんの方がいたら、そしてその人が大切な人なら余計に自分も同じ病気かもしれない・・・と感じたことがある人は、きっとコリンだけじゃないよね。
どうしても痛みが治まらなかったので、お母さんに伝えました。
「お母さん、コリンもなんだか背中が痛いの。」
母はコリンの背中をさすってくれました。
母とは一緒に温泉に行ったり、いろんなことを話したりしたけど、基本的に親子のスキンシップはない家庭だったので、背中をさすってもらったなんて小学生の時に吐いたとき以来だと思います。
背中の痛みは治まらなかったけど、暖かくて、嬉しくて、そしてとても悲しかったです。
つらいとき、痛いとき、苦しいとき、背中をさすって貰えるって、有り難いことですね。