今日から12月、早いですね。
この写真は、永観堂の見返り阿弥陀です。
先日の母の一周忌に合わせ、父が日帰りで京都に行き、頂いてきたそうです。父はどうしても用意したかったんだって。母は見返り阿弥陀の写真を縮小して、亡くなるその日までずっと枕元に置いていました。
「なんでこの阿弥陀様なの?」って母に聞いたら、「振り返って見守る姿は、どんな人にも手をさしのべて救ってくれるうように感じるから」と言っていました。
だんんだん体が弱り、足も腕も細くなり、自分の死を近くに感じ始めたときに、人はどれだけ不安になるのだろう。人はどれだけ孤独を感じるのだろう。人はどれだけ、その寂しさを抱えるのだろう。自分の中に特定の宗教を持っていなくても、やはり命を終えるときには、何かにすがりたいのだと思いました。