7月4日の今日,今だに身体のあちこちにいる
非自己異物(がんの野郎)は満3歳となった。
原発巣の手術日から勘定しているので
病変を発見した日から起算すると,もう少し長い。
思えば長い付き合いなんだな。

その3歳の誕生日を前に,とうとう脳転移まで進展したわけだ。
全ての病期の大腸がんを対象にしたとき
肝臓への転移が22~29%,肺臓への転移が8~18%
脳への転移は0.4~1.8%だという。

コンプリートしてるじゃねえの。
どんだけ本格派なんだよな。おれは。
たいしたもんだよ。

2000年頃までの古い情報(海外の論文)だが
脳転移の82%には多臓器転移を伴うため,診断後1年以上の生存率は
なんと16%なんだと。仮に外科的に切除した上で,放射線を使えたとして
生存期間中央値は42週間なんだと。
別な資料によれば,診断後無治療でいた場合
1~4ヶ月で死亡するとあった。

ただ,これらの場合の多くは,フラ付きやロレツが回らないなどの
自覚症状がでてからの検査・診断なので,念のために検査したら
うわ在った!っていう,おれとはいくらか違うかもしれない。

まあクヨクヨしても仕方ねえ。
新たな局面で,また勉強できるチャンスだわ。

抗がん剤のBBB(血液脳関門:Brain-Blood Barrier)透過性と
維持療法としての抗がん剤治療について。
いろいろな論文や著書なんかをもう少し詳しく調べて
まとめておきたいと思う。

やる事を見つけながら
気を紛らわせつつ,生きるしかない。
そう,梅酒のことも忘れちゃいけねえな。

<<本日の体調>>

STR:95/100・・・ほぼ完調
DEX:30/30・・・完全なコンディション
INT:110/125・・・すこしボーとするがきっと暑さのせい。

エルプラットによる感覚異常は,回数を重ねるごとになぜか
軽快している。かわりにカペシタビンの手足症候群は
どんどん増悪している。色素沈着だけでなく痛みも出てきた。
が,この程度なら忍容の範囲。
----------------------------------------------------------
7月2日月曜日
----------------------------------------------------------
予定されていたとおり
頭部CEMRIと胸腹部骨盤CECT(SD)を行った。
頭の写真をとるのは,PET-CTを入れても2度目。
その後,消化器外科の外来診察。

----------------------------------------------------------
7月3日火曜日
----------------------------------------------------------
血液検査・尿検査を受け,骨盤MRIのあと消化器内科の外来診察。
血液にも尿にも数値上の異常は無く,化学療法の4コース目を開始した。
が,完全に予定通りだったわけではない。


この二日間の連続した検査には色々な意味があった。
そして,検査の結果には良かった事,悪かった事がある。

まず,良かった事。
腫瘍マーカが順調に下がり,自分で予想していたとおり
今回,CA19-9が正常値に戻った。
CEAについては,依然異常値ながら,5.8と低レベル。(正常値は5.0)
若干の副作用はあるものの,今回の内科的治療は一定の成果を得ているようだ。
効果が十分なのかどうかは,今はまだわからない。
が,肺の腫瘍は画像のうえでは,かなり縮小している。らしい。
腹腔内も画像上,完全にクリアーだそうだ。
良かった良かった。

そして,悪かった事。
7月2日の頭部CEMRIで小脳右葉に転移があることがわかった。
転移性脳腫瘍だと。大きさは長径が9mmとあるが
大脳白質にもなにやら変化があるらしい。
この転移が,左眼視力の低下や,左握力の低下に関係しているという
合理的な説明はつかないそうだ。
関係ないとは思えないんだが,専門家の意見なのだから真実なのだろう。
詳しくは,来週の水曜日に脳外科の診察を受け
そのときに聞かされる事になると思う。


脳への転移がわかった事で,抗がん剤治療を中止しようかという
話にもなったのだが,せっかくバイオマーカーは良好に反応しているので
自分の希望で継続してもらう事にした。それでもおそらくあと,3回。かな。
とはいえ,抗がん剤は脳には届きにくい。言い換えるとほぼ「無効」だ。
なので医療側としたら,無駄な治療はしたくないのが本音なんだろうと思う。

レジメンには変更が加えられ,標準的なXeloxに戻った。
放射線照射が必要になった場合を考え,今回からアバスチンは使用しない。
外科的治療を念頭においたわけで無い事が,ミソなんだろうな。

さあ。
これで,治癒への道は完全に閉ざされたわけだ。
外科的,あるいは内科的にも出来る事はほとんど残されていない。
おそらく,生命予後に関しては1ヶ月ごとの判断になるのではないか。
すなわち,クロージングについて真剣に考える時期が来たといえる。
そう遠く無い将来,死ぬんだ。確実に。
だからって不貞寝をしているわけにはいかない
忙しくなるぜ。この夏は。

<<本 心>>
検査の結果はともあれ,最もショックを受けたのは
帰宅時に自宅の鍵と携帯電話がないことに気づいた事。
肝心なのは,7時間も外出していて帰宅時まで気づかなかった事。
急いで病院まで戻り,散々探してもらったが出てこず
あきらめて,弟の家に預けてある合鍵を貸してもらい
自宅に帰ったところ,鍵も電話も自宅にあった事。
当たり前だが,玄関は施錠されていなかった。

そして,TVやワークステーション,扇風機まで電源が入ったままだった事。
ワイルドすぎだぜ・・・。

あれ?って思い出そうとするでしょ。朝の事。
まるで思い出せないんだよ。


ボチボチなんだよな。
マジで。きっと。
毎年恒例の梅の時期がやってきました。
良く熟れて,品質の良そうな梅をめっけたので
買ってきた。今年はどうするか悩んでいたんだけど
まあ,梅酒なら大丈夫だろ。と。

クライドのがん日記(切除不能な再発編)

完熟なのであく抜き不要。さっと軽く水洗いし
ナリクチの星を外す。このくらいの量ならなんてことない。
去年はウイスキーでやってイマイチだったので
今回は間違いの無いウオッカで。スミノフを3リットル買ってきた。

下処理した梅は良く乾かして,滅菌したビンに入れるのが要。
梅はゴシゴシ拭くより扇風機で風乾させるのが良いよう。

あとは好みの量の氷砂糖と一緒にビンに詰めたらおしまい。

クライドのがん日記(切除不能な再発編)

すでに旨そうなんで困る。でも我慢我慢。
半年もすれば売ってる梅酒なんかより数段旨いのが飲める。
見える場所におくと,味見味見でやたら減るので
めったに開けない押入れに入れてしまおう。

ビンに詰めるときは,ヘッドスペースを残さず
ぎりぎりまでアルコールを注ぐと
カビの発生や腐敗などの事故を防げる。
コンタミネーションの原因の多くは,空気だ。
ビンや器具の滅菌は火炎で行おう。
理に沿えば,無菌は容易く実現できる。
(一応これでも,おれは無菌の専門家)



<<本日の体調>>

昨日の不調がうそのように快調だった。
ここいら辺はよく晴れて,日中は29℃くらいまで気温は上昇したが
湿度が低いせいか快適だった。

STR:100/100
DEX:28/30
INT:125/125



完熟梅が手に入ったので
本当は,梅干をやりたかったんだけど
土用干しの頃,おれ自身がヘコタレてると台無しになるので
漬けっぱなしで済む梅酒にした。そういうわけ。
お酒が大好きだからってわけでは無い。
断じて無い。
掌紋。

そう。おれの掌紋は少し変わってるらしい。

クライドのがん日記(切除不能な再発編)

見てのとおり左手。マスカケとかいうらしい。
子供のころに一度,珍しい手相なんだと聞いた事があるけど
コレまでの人生で別段変わった事は起きなかったかな。


クライドのがん日記(切除不能な再発編)

ちなみに,右手も似たような掌紋。

<<昨日の体調>>

痺れや感覚異常等の副作用はほとんど和らいできた。
ダルさも抜けた。眠さは相変わらずだけれど
副作用が無くとも眠る必要はあるので認容の範囲だ。

土曜の夜ひさしぶりに出かけて気分が良くなり
調子に乗って飲みすぎた。そして食いすぎた。
日曜はお腹を壊して大変だった。

STR:5/100
DEX:3/30
INT:1/125

数値上は瀕死。

粥食って早めに寝たら
治ったので,これなら仕事に出られる。
手足症候群

Xelodaの副作用で,手足に変化が出てきた。
Xelox > Xeloda単剤 > Xelox+Avastinと今回で3度目のXelodaなので
もう慣れっこではあるんだけど。

白魚のようだった手が,こんな無残な姿に。

といっても,手の甲は,第一関節付近に色素の沈着が少しあるくらい。
全体的に日に焼けた感じで,パッと見はむしろ健康そうに見えなくも無い。

クライドのがん日記(切除不能な再発編)

手のひらは少し酷く,あちこちに小さなクロズミ。これは汚れではなく
一種のあざのようなもので,硬いものを強く握ったりするとつく。
人によるのだろうけど,いつも爪の当たるあたりなどにも
クロズミが現れている。レジでお釣りをもらうときに少し恥ずかしい。

クライドのがん日記(切除不能な再発編)

症候群というくらいなので,人によって様々な症状が出るのだろうけど
酷くなると水疱が出て,皮膚がボロボロむけたりするんだそうだ。
自分の場合はそこまで酷くはならない気がする。直感だけど。
足のほうは元々綺麗な足で無いので,気にしないことにしている。


<<本日の体調>>

昨夜の21時から今朝の5時半まで,泥のように眠った。
昔,山から帰ると丸2日間眠ったりしたこともあったが
ちょうどそんな感じ。夢も見ず眠った。久しぶりのことかもしれない。
おかげでかなり好調で,眠さもダルさもない。
前のサイクルでは,一週目の週末はもう少し辛かったような気がするが
今回はすでに,副作用は軽快しているようだ。よかった。

感覚異常について。水の刺激はあまり辛くなくなってきた。
が,芯まで冷たくなったものを握ったりすると,痛い。
たとえば,冷蔵庫から出したばかりのヒエヒエの大根を握ったりすると
ビリビリしびれてくる。これには少し困っている。
そのまま強く握ったりすると,手が引き攣れて信じられない形になる。
そうなってしまうとしばらくの間,手全体が酷く痛む。

STR:95/100
DEX:30/30
INT:115/125

サプリも良いんだろうが
やはり,睡眠と食事なんだろうな。
と,いまさらながら痛感する。