採血の後,診察を受け「何の問題も見られない」との診断で
無事に5コース目を開始した。内科のY先生は治療まで1ヶ月ある事を
しきりに心配していた。一気に増大するケースもあるからだと思う。
まあ,すでに割り切れた気持ちで居るオレ様とっては1週間も1ヶ月も
あまり変わらない。

言われるように治療は当然大事だが,仕事を頻繁に抜け出すことで
社会資源を危うくする事のほうが心配だ。

血液検査の結果
CA19-9はさらに下がり,22となった。
CEAは今回微減の5.3。わずかに異常値。

CEA/CA19-9の遷移は以下
5/37が正常値

2011年11月・・・3・7/16  兆しはあったのか。
2012年02月・・・4.1/80↑  主治医N先生が驚き,PETの予約。
2012年03月・・・4.8/120↑  高値上昇中。PETに病変を描出。
2012年04月・・・4.9/209↑  化学療法に期待する方針に。
2012年05月・・・7.0↑/557↑  本人もかなりヤバさを感じ始める。

<<化学療法を開始>>

2012年05月・・・5.7↑/422↑  き,効いてる?・・・か?
2012年05月・・・5.6↑/203↑  効いているようだ。
2012年06月・・・5.6↑/95↑  効いた。
2012年07月・・・5.8↑/33  良いぞ良いぞ。もっとだ!
2012年07月・・・5.3↑/22  これが本日の結果。

さて。そして8月20日にこれまでの化学療法の効果測定がある。
その直前に放射線治療もある。
なんつうか,ヤマバだな。マジで。

=======で,お楽しみ献立=======

今夜はスパゲッティーニの海老トマトソース。
海老は大好きな食材のひとつで,安いもので良いので,たくさん食べたい。
ベトナム産ブラックタイガー。バナメイより好きなやつ。

クライドのがん日記(切除不能な再発編)

ニンニクとオリーブ油で軽くソテー。
無頭モノは鮮度に劣るので,パセリを使うといい。

途中は端折って

クライドのがん日記(切除不能な再発編)

できあがり!ウメェ。


<<本日の体調>>
STR:100/100・・・絶好調。
DEX:30/30・・・完調。
INT:85/125・・・今は酔っ払ってる。

内科の診察中に今後,アバスチンをどう扱うかと言う話になった。
脳転移をきたしている場合,アバスチンで血管新生を阻害する事で
脳出血を起こした事例があるため,少し前までは禁忌となっており
見直された今でも,慎重投与なのだ。脳出血の患者は死亡している。

リスクとベネフィットの勘定は自分で行うべきだ。
今回は調剤の関係で時間が間に合わないためアバスチンは抜き。
次回から再びレジメンに加えてもらう。
これには理由がある。

脳腫瘍に放射線治療を加えたとき,結構な頻度でおきる
「遅発性脳浮腫」。脳浮腫は恐ろしい,しかもこれは不可逆な変化だ。
正常な細胞が放射線で受けたダメージにより,酸欠となる
するとあわてて血管新生を促すのだが,このとき新生される血管は
ひどく未熟な不健全な血管らしい。欠陥血管なんだ。笑えん。
するとその欠陥血管から,さまざまな液体が浸出してきて
脳がむくむということらしい。頭蓋内は容積に余裕が無いので
むくんだりするとえらい事になるのは,誰にでも想像できる。
これが脳浮腫で,不可逆と言うことは治らないということなのだ。

で,そこでアバスチン様のお出ましとなる。血管新生を阻害する事で
不可逆性変化の遅発性脳浮腫を,予防する可能性があるのだそうだ。
実際にアメリカの先進医療では実施されているらしい。
これは放射線治療の直後から開始される。

英語の報文だったので,いまいち読みきれて居ないかも知れないが
考えようによっては朗報なんだぜ。
なぜなら,運よくオレ様は切除不能大腸がんなので,保険適用の範囲で
アバスチンを使用出来ちゃうわけだ。

まあそういうわけ。なので
やはりこの夏はヤマバだな。

しかし,えらい長くなった。
10年間使い続けていたエアコンにカビが目立つようになったので
新しいものと交換した。既存の配管と連絡線を使用できる機種にしたので
交換そのものを自分でやってしまった。楽勝。
計算上、かなりの省エネになるはずなので電気料金の明細が楽しみ。

せっかく新しいエアコンにしたのに、あいにくの天気
暑くなったり急に寒くなったりしたせいか、いくらか風邪気味。
明日にはXelox+Bev.の5コース目が始まるので、少し元気をつけておこうと
得意の砂肝とニンニクのスープを作った。

クライドのがん日記(切除不能な再発編)

これを飲んで、酒を控えて早寝すれば
明日には元気になる。はず。

<<本日の体調>>
STR:95/100・・・鼻水とくしゃみがでる。
DEX:30/30・・・完調
INT:125/125・・・完調

明日の血液検査。マーカーはどうだろか。
CEAも標準以下にならんかなぁ。
7月11日,脳神経外科で診察を受け
その場で放射線科紹介してもらい,説明を聞きに行った。

放射線科は地下にある。といってもこの病院はちょっとした高台にあり
隅っこのほうは斜面に面しているので,実際には地上と同じ高さで
窓もあり,窓からは空も見える。

担当はS先生。放射線技師ではなく放射線科の医師。
なんというか・・・髪の毛はボサボサで少し脂じみていて・・・
医療者特有の清潔さは無い・・・。メガネのレンズも脂で汚れてるし・・・。
内心「ダイジョブなのかな・・・」と思ってしまった。

改めてMRIの画像を見ながら説明をうける。
病変は右小脳の下部にあって,大きさは10mm程度。
右耳にいってる神経のすぐ横なので,ひょっとすると右耳に影響が出るかも。
聴力が低下したり,あるいは失われたり。
とのこと。

<<これは7月2日のCE-MRIの画像>>
クライドのがん日記(切除不能な再発編)

ツラツラと説明を聞きながら,動じないでいるのが気に障ったのか
激しく貧乏ゆすりを始めるや,少し乱暴な口調で
「まさか今日,車で来てる?ねえ?」 などと。
「脳神経外科でも内科でも障害の現れるような状態ではないと説明されている」
と言ったら,これも反発していると感じたのか
「痙攣発作でも出たら事故起こすよ?ねえ?」と。
「事故したらどうするの!?ねえ?」と。

===== あぁ~おれこの人とあわないわぁ~。あぁ~ヤダわぁ~ =====

でも,ワカランチンに囲まれて仕事をしてきたオレ様は
価値観などを共有できない相手とだって
それなりに折り合いつける方法は心得ている。
だからダイジョブ。

そんなこんなで診察が終わってから別室で
歯形を作ってもらい,この日は病院を出た。

放射線科でなんで歯型??と感じるだろうが
その歯形を使って,照射装置におれの頭部を固定するんだ。
そういう意味で非常に大事な歯型。

7月20日(昨日)に治療計画用の精細なCE-CT撮影を行う。
タブンこの地下にあるMDCTでやるんだと思う。すごい高性能らしい。
このとき歯型の出来具合も試される。

家に帰ってから,このS先生ってどんな人なのか調べてみた。
すると。・・・放射線科の責任者でした・・・。
きっと予約外でいきなり,それも夕方遅くに訪れたものだから
少しだけイライラされていただけで,きっと普段はいい先生なんだと
そう思う。きっと。
連休,近所のドッグランに併設されている,犬プールへ行ってきた。

はじめて見るプールに,ボニさんはどう反応するだろうかと思っていたのだが
プールサイドから水面を眺め何を思ったか,やおら飛び込んだ。
水に入ったことの無い犬が,人の腰ほどの水深のプールに飛び込んだ場合
やはり溺れそうになってしまうらしい。ザバザバと無様に暴れた挙句
プールサイドにしがみ付いて動かなくなってしまった。
そうとうビックリしたらしい。

ユラユラと揺れて見える水面の上に,飛び乗れると思ったのだろうか。

自分の被毛が吸った水の重さで,自力で這い上がれなくなってしまい
それも相当に怖かったようだ。
クライドのがん日記(切除不能な再発編)
写真は二度と水には入らないと決心した後。


1時間プールサイドで過ごした後,セルフグルーミング。
元気な頃は自宅の風呂場で頑張ったりしたが,やはり専用の設備は楽チン。
ハンドドライヤでしっかり乾かそうと思ったら3時間くらいかかってしまう。
テーブル(作業台)の上で作業できるので,犬も人も楽だ。
クライドのがん日記(切除不能な再発編)
途中で体力に限界が来て強制終了。尻の辺りが生乾きだった。ゴメン。


近頃なんだか色々あって,連休を満喫とはいかなかったが
毎年,夏というと入院したりで入れないでいた犬プールを実行できて満足。

そうそう。
7月3日に実施した骨盤CE-MRIの画像診断の確定所見が出てたんだ。
再検査の結果,4月26日の画像診断時に右股関節に描出されていたモノは
炎症性変化とのこと。「右股関節に軽い関節炎がある」とあった。
どうやらこれで,骨盤への転移は今のところ無いというらしい。
全身の骨が無事だとわかり,一安心といえば一安心だ。

<<本日の体調>>
STR:100/100・・・完調
DEX:25/30・・・ほぼ完調
INT:125/125・・・完調
病気ではあるが,元気でいる状態。

普段の生活について,脳神経外科の先生によれば
何を食っても何を飲んでも程々であれば問題なく
運動についても特に制限はないらしい。
つまり,今までどおりで構わないということらしい。

放射線治療を始める前に,一旦化学療法を止めるので
そのときに,富士山でも登っておこうかな
などと,もくろんでいたりもする。

先週,脳神経外科の診察を受けてきた。頭部CE-MRIの画像診断の所見は
前の内科の診察中に確認しているので,ここでは行うのは
所謂,脳外コンサルで治療方針の決定。なぜコンサルなのか?というと
外科的な治療はすでに,選択肢から除外されているため。
治療は内科・放射線科で行うが,治療の効果測定は脳外で行うってこと。
らしい。


脳外科の先生は,イカニモ脳外的な繊細な感じだった。それでいてニコニコ
しているので,何でも聞きやすかった。


先生からの説明

まず,今度発見した腫瘍は,これまでの転帰(肝・肺転移)を考えたとき
大腸がんの転移と見てよいということ。そして,内科的な方法だけでは
腫瘍の増大を抑制できないだろうということ。推奨できる治療方法として
定位放射線療法(SRT=Stereotactic Radiation Therapy)があるということ。
内科的な治療(抗がん剤治療)は,可能な限り継続するということ。


こちらから質問したことは
ズバリ。「この状態から,生命予後はどれくらい見込めますか?」
新しい統計では,出来る治療を全て試したとして中央値で10ヶ月だと。
仮に無治療で過ごせば,古い統計のとおり4ヶ月くらいで死亡するだろうと。
「う~んどうするかなぁ」と言うと「えっ?治療しないの??」と先生。


「脳にね,転移したとしても発見が早ければ・・・おそらく今回の場合もね
命に関わるような状態になる前に,どうにでも出来るんですよ。」
「ただね・・・」と先生。


つまり,脳に転移するほどに進行した患者の場合,全身に転移が進んでいて
全身状態が悪いなどの理由で,必要な治療を行えないケースも多いらしい。

あるいは,脳転移を発見した時点ですでに大きくなりすぎていて,姑息的な

手段でしか治療できない場合なども。いろいろなケースをひっくるめて

「転移性脳腫瘍」という括りだけで統計をとった場合のMST(生存期間中央値)

は,残念なことだけどやはり,10ヶ月程度なんだと。
説明の最後に「脳に転移しても,その脳腫瘍で死んでしまう人は少ないの」
「あなたのように偶々見つかった場合は,10ヶ月に当てはまらないかも」
と先生。あなたが聞くから10ヶ月と答えたんですよ。と言いたげだった。


無治療で4ヶ月,手を尽くしても6ヶ月というなら
治療しないつもりだった。のだけど,いくらか事情が変わってきた。


内科での説明では,すでにある転移性肺腫瘍のMSTがおよそ22ヶ月だ。
両方とも切除不能であるにしても,脳のアレをどうにかできたとすれば
これまでと何も変わってないってこった。こう考えれば
いま出来ることは何でもしておこう,という気にもなるってもんだ。


放射線での治療方法を院内で出来る方法にしたので,この日はこの後
そのまま,放射線科へ。

放射線科での話は,また今度。


<<本日の体調>>

STR:15/100・・・暑さにやられた。
DEX:3/30・・・歩行も困難。
INT:10/125・・・In Vas Maniが無理。


今日は起床時すでに30℃を超える陽気で,出勤時にすでにフラフラ。
昨日の晩飲み過ぎたこともあって,完全に暑さにやられた。
それでも,ヨタヨタなのと食欲が無いくらいで,基本的には元気。
仕事が座業であることに感謝。

今夜は酒を飲まずに早寝しよ。