国土地理院で地理院地図3Dなるものが公開されている。
地形図に標高情報を付加してSTLデータ化されたモノらしく
「三次元で見る-作成はこちらから-」を押して進むと
ちっこい地形図が表示され,その表示された範囲のSTLデータを生成してくれるらしい。

試しに思い出の山「谷川岳」の全体を含むデータを生成して
Fusion360で内容を確認してみる。データはかなりでかく24MB程度・・・。
全体の大きさは150x150程度だろうか。

tanigawadake.png

こういった自由に利用できるデータが3Dプリンタの普及に一役買うかもしれない。

よーく見てみると,西黒尾根からマチガ沢・東尾根・一ノ倉沢,幽ノ沢
当たり前だが稜線をたどると,トマノ耳・オキノ耳が確認できる。
たとえば,一ノ倉沢衝立スラブだけを拡大して編集し,立体的なトポ図をつくったり
縦走ルートを出力してミニチュアを使った山行予定をつくったり・・・色々つかえそうだ。
考えるだけで楽しくなってくる。

試しに谷川連峰をダビンチで出力してみた。
元データを50%に縮小しデフォルトの設定。

tanigawarenpo.jpg

縮小の影響かニョロニョロ過ぎる残念な結果に。
これじゃ楽しくない。

小学生の頃,夏休みの工作に地形図を元に等高線に沿って厚紙を切り抜き積層し
富士山と樹海・富士五湖を作ってきた友人が居た。
それを見て「スゴイナコイツ」と感じつつも
「大沢崩れが無いじゃないか!」と指摘して
泣かせてしまったことを思い出した。
餓鬼の時分から意地悪だったんだな・・・。

もともとこのブログは,Solidworksを中心に三次元CADに関する情報を書いていたんだけど
当時勤めていた会社を退職し,自営で設計業務を,と準備している時期に大腸癌を発症し
更新をやめてしまった経緯がある。
その後,アメブロが気に入らず,あっちで書いていた癌日記をこっちに引っ越した。
そのときにインポートに失敗し,以前の記事は全て消えてしまったんだけれど
どこかに残ってる古いリンクや検索エンジンのキャッシュをたどってこのブログを訪れた人は
ビックリしてるかも?なんて思ったりしてる。

自分の三次元CADの経歴は,99年頃ProEngineerの使用から始まるのだけど
当時三次元CADはUNIXワークステーションでなければ動かず,しかも英語版ばかりだった。
今ではPCワークステーションで稼働するCADが当たり前で,簡単操作でしかも高機能。
おまけに「家庭向け3Dプリンタ」なども市販されるようになってきた。
いい時代になりつつあるよね。

めったに「もっと後に生まれたかった」なんて考えないのだが,この件については
あと15年くらい遅く生まれたかったかな。
元気な現役エンジニアのうちに,この時代を迎えたかった。

少し前にアメリカのAutodeskのWebページを読んでいると
「Autodesk Fusion 360」というクラウドベースの三次元CADを発見した。
AutodeskFusion360
ソフトウエア自体の評価はともかく,FreeTrialしてみれば分かるのだが
学生や物好きには無料で使わせてくれるらしい。これは凄いことだと思う。
ただし,英語版しか用意されておらず,3Dモデルから図面を生成する機能はない。
3Dプリンタに興味があったり,あるいは既に持ってるが肝心の3Dモデリングの手段がない人には
いい選択ではないのかな。タダなのだから。

よくある話だけど,ついこの間のアップデートでなんだか随分改悪されて使いづらくなった。
イライラしながらモデリングしてみる。こんなの。

Fusion360_test001.png

3Dプリンタがアンダカット形状にどこまで対応で出来るか試すためのモデル。
10°20°30°40°45°の傾斜面で側面の支えアリとナシ。
3Dモデル→STLデータ→XYZware(純正2.5軸CAM)とデータを受け渡し
プリンタで出力した結果がこちら↓


block001.jpg
block002.jpg


このプリンタの実力は,レゾリューション0.2mm,標準的な精細さで出力した場合
45°のアンダカットであっても,サポート無しで形状が壊れたりしないことが確認できた。
これは地味にスゴイ。(今回の出力ではラフトもサポートも使っていない)

使用したプリンタはXYZプリンティング社製のダヴィンチ1.0(Da Vinci 1.0)。
本体価格は税込みで69,800円という意欲作。ヤスイ!儲かってるのだろうか?
ちなみにこの会社は台湾の会社らしい。
日本国内に法人を持ち,日本語でのユーザーサポートが受けられる。
会社はなぜか千葉県東金市にあるんだという。どんな縁からなのかな。

気合いを入れればコレくらいの形状は楽勝(ホントは楽勝でもない)↓
モデリングにはSolidworksを使用した。

lenshood001.png

癌で死にかけてるっていうのに
何をノンキにと思うかもしれないけど
楽しいんだよね。こういうの。
毎日が楽しければ長生きしたくもなるかもよ。

最後の治療から105日が経過した。
昨日,定期検診があった。

血液検査結果のおもな値(正常とされる値)
------------------------------------------
白血球;8570(3630ないし9290)
赤血球:4980(4510ないし5650)
血小板:21.8(15ないし30.3)
CEA:5.3(<5)↑
CA19-9:11(<37)
CA125:16.1(<65)
------------------------------------------
正常値を維持している様子。
CAEがわずかに異常値を示しているけど
これは喫煙が原因だ。


治療していた頃から医師に毎回言われていたのは
「身体の中で何かが起きているようには見えないよねぇ」という言葉。
少なくとも外見上,非常に元気に見えていたらしい。
今では体重が少し増え,ますます健康そうに見えるのではないだろうか。
元々が推奨される体重の上限値付近だったので
最近の悩みは,この体重について。
治療をしていた頃と何ら変わらない生活をしているのに
ゆるやかに体重が増えていっている。コマッタ
まあそれだけ,抗がん剤が身体に負担をかけていたのかな
今後は食事には気をつけないと・・・。


ゼローダの半減期は非常に短く,0.4ないし0.8時間。
アバスチンの半減期は割と長く,およそ20日間。
ゼローダについては完全に,アバスチンについても
「0」と見なせる程度しか身体には残っていないはず。
そのためかやはり,副作用による有害事象のほとんどは改善され
足の裏の痺れだけが残っている。
冷たい床の上を素足で歩くと痺れていたくなる程度。

これまでを現在までを振り返って
治癒切除不能に陥ったとはいえ,その後の治療で
治療効果では完全奏功(CR),無増悪生存=奏効期間は18ヶ月余を得ている。
一時はどうなることかという展開が続いたけれど,トータルで考えると
この癌に対する治療は,成功したと言っても良いのではないかと。
けれど「だからといって癌が治ったとは言えない」
癌っていやだね。

問診後の会話で医師は
「頭に転移したときは『大変なことになった』と思ったけれど
治療がうまくいって驚いている」と。

この状態が維持できるといいな。
なんて,ぼんやり考えている想像寛解105日目。
予定通りであれば今月は治療のある月なのだけれど
治療は行わなかった。行った検査の結果は,いつものように異常なしだった。
全ての治療を中止したので,12月24日が最後の治療ということになる。

治療中止の理由は,有害事象や癌そのものの悪化ではなく
「今後は寛解した思い込んで生活しよう」という決心から。
もちろん現状は寛解などという状態ではないし,むしろ今後も
寛解を迎えるということはあり得ないだろうということは
理解した上でのこと。いくつかの考えをまとめると
こういった結果になる。そういうことなんだ。

医師には反対されると思っていたが
「あなたが中止したいと考えるなら,そうしましょう」と。
来月,頭部と体幹の画像診断を受け何か問題があれば
そのとき改めて考えようということになっている。
何もなければおそらく,8週に一度の検査を続けることになると思うが
「まぁ当分は何もないと思うけどね」と医師。

治療を中止することで,医療から距離をとることになり
もっと不安を感じるかと思っていたが,むしろ清々しい。
自分の分身とも言える非自己異物とのパワーゲームを止めることで
これほど世の中が明るく自由に感じるとは思っていなかった。

この決心の結果が「ゆるやかな自死」とならないように
これまで以上に生活習慣については注意を払うべきだ。とは考えているが
医師が言うように,しばらくは何も起こらないのではないかと
楽観している。

毎度のことだけれど,あっけなく年は明け2014年になった。
PFS(無増悪生存期間)はもう少しで16ヶ月になる。
原発からだと1665日。あちこち転移しながらもあと半年で5年になる。

身体の状態は良くも悪くもなく,いや,降圧剤のおかげとはいえ血圧は下がってきたし
寒さの割には手足の痺れもずいぶん良くなっている。ただ,精神面ではイライラしたり
ふさぎ込んだりと,どうも調子が出ない。なので,その領域のクスリの量が増えた。
消化器内科の医師のすすめの通り,街の心療内科ではなく腫瘍精神科に通うべきなのか。

ゴロゴロしていても仕方が無いので,以前に集めた臨床試験の情報などを整理している。
使わなくなったことでナマクラになった英語のスキルや,統計のスキルを回復するには
良いチャンス!と,しておこう。

浮いた気分になれないならせめて,楽しくなるような物語でも読めばいいのに,と
自分でも思うんだけど,興味が無いんだな。そういう本。

2月に入るとまた,検査と治療・その他の事情で少しだけ忙しくなるので
風邪など引いたりしないようにしないと。
バイオテロでないのか?というほどに
ノロも大流行してるし。


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