実は、今年の春頃から、左脚の麻痺が少しずつ悪くなっていて
少しでも改善できないものかと、体調の良い時にはジムに通い
軽いトレーニングを続けていたのだけれど
トロッターで走るどころか、時速にして5km程度の歩行でも
左脚が引っ掛かり、転びそうになってしまう状態で、まるで進歩しなかった。

僕の脚は、麻痺といっても感覚まで失っている状態ではなく
膝を引き上げる力が、右脚に比べ左脚は弱いということらしく
不整地を歩くのが辛いくらいで、歩けないわけではない。
ただ、早く走ることは今はまだ無理。階段を上るのも。

で、トロッターは危なそうなので、ステーショナリバイクに切り替えたところ
これが全く不安なく踏めて、ちゃんとトレーニングになる程度の負荷をかけられることが
わかった。左脚を引き上げる力が弱くとも、それはペダルクランクを介して
右脚がやってくれる。右脚を踏み込めば勝手に、左脚を引き上げてくれる。
念のため、数日間ジムに通い、踏んでみて「これはイケルな」ということで
ジムに通うよりは、ということで、自前の自転車を手に入れることにした。

夜中に自転車で走り、田んぼに落ちたり、土手から転げたりしたことはあっても
大きなトラブルなく、天気の良い日は毎日のように走りに出かけているのだけれど
走行距離がなかなか伸びない。
8kmあたりでお尻が痛み出して、引き返すことになってしまう。
尻を集中的に鍛える方法はないのだろうか。
いっぺん痛くなってしまうと、3日くらい痛みが続き、結構つらい。
あまり無理のないように、ともかく走って
尻が育つのを待つしかないのだろうか。
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上の細っこいサドルが、元からのやつ。
痛みを少しでも和らげようと、交換したのが下の丸っこいサドル。
あまり効果はなく、ちっとも距離は伸びない・・・。

休み休み行けば30kmくらいは、走れそうなんだけど
どうも勇気が出ないわ・・・。

人の身体の恒常性維持っていうのは、電子制御のように
どこかからの入力に対して、絶対値を出力し制御するようなものではなく
体中のあちこちで、何かが不足している、或いは何かが過剰だと
そういうアクチュアルな信号を化学物質で伝えあって、その拮抗する物質で
例えば、血圧を上げてほしい、或いは血圧を下げてほしい、それらが打ち消しあって
より要求の高い方へ傾くことで、適正な状態(恒常性)を保つ
どうやら、そんな風に作られているらしい。

ベバシズマブの副作用の高血圧は、正常な身体の血圧を下げる働きを抑制してしまうことや
もっと直接的に、血管新生を抑制することで、末梢の微小循環を損なってしまい
血液の流通を妨げて、その結果的、血圧が上がってしまう。
そんなことのようだ。
僕の場合、降圧剤で抑えられているので、心配なく過ごせるけれど
基礎疾患に高血圧があるような人だと、厳しいのかな。

先週から、またボチボチと自転車で走り始めているのだけれど
治療後に初めて出かけたときは、なんと、4km足らずでフラフラになって
ヨタヨタと帰宅した。余裕をもって10kmは走れるだろうと思っていただけに
自分でも少し驚いた。

もっと驚いたのは、その翌朝、ヘロヘロにはなったけれど8kmを走りきれたこと。
それからもう一週間は経つけれど今はまた、いっぺんに
15kmほど走れるまでに回復できた。

ヒトの身体っていうのは意外と、数字や計算なんかでは表せないような
不思議な力が支配しているのではないかという考えも、浮かんでしまう。

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でかい水管橋。下のほうにいくらか紫がかったところがあるのは、コスモスの畑(?)

いつも、大きな河川沿いの土手にある遊歩道を、サイクリングコースにいしているのだけれど
途中に見える河川敷をコスモス畑にしている場所がある。花の見ごろまではまだ日がありそうだけれど
土手を吹く西北西の強い向風のなか走ると、秋も深まり、もうすぐ冬なのかな。
なんて感じる。大好きな冬が、もう、そこまで来ている。
なんでなのかワクワクする。

治療前の診察時に確認したところ、去年の9月から開始した
FOLFIRI+ベバシズマブの治療は、16サイクル目ではなく、今回で18サイクル目だった。
どこで数え違えたのだろう・・・。

副作用を少しでも抑えて、より長く治療を継続しようということで、今回から
CPT-11と5FUの使用量をともに、10%減薬した。
ベバシズマブは標準用量のままなのだけど
5FUのボーラスIV分はすでに減薬済みなので、この用量で十分な
治療効果が得られるのかどうかは、次回の画像診断までわからないそうだ。

減薬したせいなのか、今回の副作用は幾分マシで、いつもなら10日以上つづく
酷いだるさは5日間程度で軽快した。同じころに食欲も戻り、口内炎も癒えて
食事をとるようになると、外出できるようになった。
以前、副作用のひどい頃は、およそ3週間も寝たきりのような状態だったことを考えると
ずいぶん軽くなったと思う。

体幹CTと頭部MRIの検査結果も良好で
ともに「転移巣は消失を維持」「新たな転移を示す所見なし」とのこと。

今回の治療もCRを得ているということなのだろうけど、少し心配なこともあって
それは、白血球と血小板が減少し始めていること。
まだ下限値までは余裕があるのだけれど、問題なのは、その検査結果は
治療薬の影響をもっとも受けない、次のサイクルの治療予定日
言い換えれば、回復期の最後の日の検査結果だということ。
「減少し始めている」というよりも、「回復しきれていない」ということなのかな。

原発の診断から2294日、再再発から507日経ったわけなのだけれど
あとどれくらいの間、この状態を維持できるだろか。

答えの出ない問題で悩むより
自転車をこいで出かけよう。

今週は、第16サイクル目の治療がある。

医師の話によれば、5FUの累積投与量が極量(?)に近いか、超えているとのことで
肝臓の調子次第では薬を変えなければならない。でも
大腸がんの内科的治療の主軸はフルオロピリミジンなのだから、今後、選択できるのは
ベバシズマブ単剤とかそんな感じなのかな。
限界までは今のレジメンで耐えるつもりだけれど、どうだろうか。

自転車のほうは、雨が続いたりでトレーニングが飛び飛びになり、いまいち目に見えた変化はないのだけれど
いっぺんに15km程度は走れるようになった。といっても、それこそもうヘトヘトになってしまうので
とてもじゃないけど、往復30kmの行程でどこかに出かけるのは無理。
これではまだ、市内を周るのもおぼつかない・・・。

いよいよ秋も深まってくるし、朝なんて寒いくらい。
大好きな季節が近づいてくる。寒いと痺れも戻ってくるんだけどね・・・。

今度の治療後、元気が出るまでしばらくは自転車は無理だけれど
回復までの期間が少しでも短くなっているのではないかと
期待しちゃうな。


足掛け3年も療養生活を続けていると、暑さ寒さを避けて
できるだけ快適な部屋に閉じこもることが多くなってしまい
こんな生活も、治療後の回復の遅さに影響を与えているのではないか
そう考えるようになり、最初は荷を担いで歩いたりしていたのだけど
今回、思い切って自転車を購入した。

MyBike.jpg

一応、「MTB風」ではない本物のエントリーモデル。
トレーニングを開始してまだ一週間なのだけれど
最初は2km程度でヘトヘトになっていたのが、今は10kmの走行を
一日に3度まではこなせるようになった。
友人によれば「もう少し速度を落として距離を伸ばしたほうが良い」のだそうだけど
グングン速度を上げたり、坂道をグイグイ登って段々脚が張ってくる感じが
気持ちよくて仕方ない。

これまでも20kg程度の荷を背負って山道を20kmくらい歩ける程度の
体力はあったのだけれど、自転車を漕ぐ力にはあまり関係ないらしく
腕も脚も棒のようになり、ともかくヘトヘトになる。

気温が下がってきて、暑さに弱い僕にとって活動しやすい時期になってきた。
目標は、年内に一回のセッションで50kmを走破できるようになること!

来月の頭にはまた、化学療法が始まるが
治療後の回復に少しでも良い影響が出るといいな。
いろいろな意味でモチベーションを高めてくれそう。