知らぬ間に7月1日(原発巣切除の日)が過ぎ
ボクのがんは12歳となった。
およそ1年ぶりの更新となるのさけど
この1年、相変わらずフラフラと過ごしながら
ジワジワと悪くなっていく、がんの様子をうかがってきた。
先月の画像診断で、頭部には異常なかったのだけれど
肺の方はすこぶる悪く、去年12月と比べもはや
何倍になった!と表現できないほど進展している。
ボクのように、治癒的切除が不能で、有効な薬も無い患者が使える
新しい治療法が保険収載された。
その治療は、免疫チェックポイント阻害薬を使った内科的治療なのだけど
適応には条件あって、MSIという因子が陽性である必要があるらしい。
MSIというのは、ザックリ言ってみれば
遺伝子上のちいさな塩基配列の連続で起きる、複写の失敗で
その頻度が一定以上あるとMSIーhとされ、治療の適応となるらしい。
そして、ボクのような状態の患者全例に対し、MSIーhとされる頻度は
およそ6%らしい。
明日、その遺伝子検査の結果を聞きに行くのだけど
ボクの一番新しい検体(試料)は、2011年切除の肺のもので
遺伝子検査には、だいぶ古いのだそうだ。どうなることか。
いずれにせよ、なにか手を打たないと
遠くない将来、死ぬということらしいし、なにかすることになるだろけれど
他にも様子のおかしいところがある。
がんと関係あるのか不明だけれど、心臓の様子と右腕全体の様子もおかしい。
どうなったとしても、診断から12年。
頑張った方ではないだろうか。どうだろう。
この1年、これまでの人生の縮図のように濃密だった。
辛いことも多かったけれど
まあ、悪くはなかった。