承前

2021年8月28日

TOKYO2020 パラリンピックへ向けての旅が始まった!

8月29日

競技の二日前、フィールドキャストの顔合わせ的一日が終わる。

8月30日

競技前日、フィールドキャストの当番ではないので、自転車で忍野八海、三国峠など徘徊。

8月31日

ロードレースの初日は、若干の混乱を含みながらも終える。

9月1日

競技二日目、エントラントの能力差が大きく、競技終了が想定を大幅に遅くなり、その理由と説明を周辺企業へどのように説明するかざわめくスタッフ。
それでも日は暮れ、真夏の大冒険初の宿泊施設で就寝。

9月2日

競技三日目、土砂降りで落車が相次ぎ、緊急水掻き班出動、半袖では肌寒い。

※本編に書き忘れたエピソードを追記。
競技終了後、残っていたフィールドキャスト三名(二人は女性)、そこへどこかのチームの青年スタッフが駆け込んできてこうさけんだ、
「フィードゾーンでアイシールドを無くしたから探しに行きたい(意訳)」
言語は英語だったがなんとか把握。
競技進行に携わる部屋だったもので、このような客もある。
アイシールドとは、ヘルメットに磁石などで装着するバイザーというかゴーグルというか、雨風から目を守るもの。
個人の経験では、汚れがついたりして見えなくなると外すこともある。

そこで立ち上がる女性フィールドキャストの一人と旅人、その女性、英語は堪能だがロードレースの知識がなく、フィードゾーンの指す意味がわからない。
ちなみに、フィードゾーンとは補給所のことで、速度の落ちる上り坂であることが常。

そこで旅人が応対し奥にいた競技運営スタッフに声を掛けるも、競技進行の立場でチーム側のお助けはできない(コースに入って案内できない)。
さて、どこへ連絡を取ろうかと逡巡していると、あまり見ない顔だが会場レイアウトに詳しいスタッフ二名がやってきた。

通常のロードレースでは、コースサイドの定められた場所に補給担当者が一列に並ぶが、パラリンピックでは体の片側が不自由な選手も参加しているので、右手で受け取るフィードゾーンと左手で受け取るフィードゾーンの二箇所がある。

会場スタッフは二箇所のどちらかを確認するも、チームスタッフはよくわからない。
それなら右手と左手、どちらで受け取るかを尋ねて、それならあっちだから一緒に行こうとその場はまとまった。

アイシールドが見つかっていることを祈るばかり。

天気の荒れた9月2日、肌寒さもあって長袖ユニフォームを着たのだけれども、試着のときは問題なかったのに、夏へ向けて追い込んだ筋トレの成果で広背筋が少し発達し、脇の下がキツキツになっていた。
そんなことを暇な時間に話していると、
英語女子さん 「そんな簡単に体型変わるの」
と質問してきた。
ええ、変わりますとも。
この方、運動が嫌いで若干丸めの体型だった。
筋トレ、すればいいと思うよ。

2021年9月3日 金曜日

前日と同じ鯖寿司を食べたような気がしないでもない。
民宿マルヤマをチェックアウト、0800に宿を出発、富士スピードウェイ南ゲートの彼らにご挨拶。0809



いつもの駐車場からみみずパスを歩く。

階段を登って見えてくる景色。
この駐車場を使わせてくれたら近くて便利だったのに。

一段高くなった先がセキュリティチェック。

ご覧あれが昼食会場だよ。


お巡りさんもご苦労様です。0826


いよいよ我がパラリンピックも最終日、万感の思いが込み上げてきたわけではないが、最後のチェックインでご褒美をいただく。

限定柄のスウォッチ。
TOKYO2020公式時計はオメガだが、オメガはスウォッチグループなのでこういうことになったと推測。
会場によってもらえる条件が異なったようで、学生に配った幕張メッセというのもあったようだが、こちらでは通算参加日数(何日かは忘れた)でギリギリ最終日に達成。
表と裏が並んでいるのは、別のフィールドキャストさんもこの日に手に入れていたので、それなら一緒にくまなく撮影しようということでこうなった。

こちらが持ち場の入り口。

今更、晒したところで問題ないだろう。
それにしても、こういうところは手作業なんだな。

パラリンピック自転車ロードレース最終日、競技数は四つ。
そして真ん中に掲げられた日の丸。1233


杉浦佳子さん、女子個人ロードレース(機能障害C1〜3)で優勝。


圧勝でした。
もう一人、藤井美穂選手も見事完走。

表彰式終了後、杉浦さんが近づいてきた。1326

最年長の記録更新、これからも期待しております。

なんやかんやと大団円を迎えたが、思い出すと不愉快な部分も蘇ってくるから、そういうのは総括で軽くふれましょうか。

その場にいた者たち、お金をもらって働いている人も、ボランティアとしてここへきた人も、それぞれの感想を述べて解散。
ここの総大将が「これからもロードレースを見てください」
と訴えたけれども、誰の心も響かなかったようだ。
(フィールドキャストのグループLINEを作ったので、そこでロードレース情報を流してもほぼ無反応なのできっとそういうことだろう)


さあ余興の始まりだ。

風呂を求めてEXPASA足柄へ。
するとそこには同じユニフォームを着た女性がいたので、お互い軽く会釈して労を労う。

風呂の前にラーメンを食す。1913

無意味なアクリルの衝立。

そして道の駅富士吉田へ移動し、ローソン富士吉田新谷店で手に入れたハイボールで一人打ち上げ。

暑い夏が遠い過去のようだと余韻に浸り夜が更けていく。

そして、旅の終わりを迎えるのです。