承前

2021年8月28日、TOKYO2020 パラリンピックへ向けての旅が始まった!
競技の二日前、フィールドキャストの顔合わせ的一日が終わる。
競技前日、フィールドキャストの当番ではないので、自転車で忍野八海、三国峠など徘徊。
ロードレースの初日は、若干の混乱を含みながらも終えていった。

2021年9月1日 水曜日

0645、大型車がアイドリングしたまま朝を迎える道の駅ふじおやま。

大きな国道に面した道の駅は、彼らの憩いの場。
お仕事、ご苦労様です、が、就寝中はエンジンを止めていただけるとありがたい。

セブン-イレブンの冷やしラーメンで朝食。0651

ツナをトッピング。

0809 道の駅ふじおやま発
0831 富士スピードウェイ着

いつもの駐車場から歩いてセキュリティを通過する。

競技のコース沿いを、地元小学生が育てた朝顔が彩っていた。0843

朝顔たち、オリンピック時は観客を出迎えていたが、無観客開催となったパラリンピックで配置転換された。

パラリンピック二日目となると、無線の内容も各パートで連携が取れるようになり、表彰式進行の手際が明確に改善、それを聞くこちらも人の成長に胸が熱くなっていた。

この日はハンドサイクルのロードレース。1037

寝そべっているのはより障がいの重いクラスで、もっと軽度の選手は上半身を起こした状態でクランクを回すので速度が全くことなる。
なぜそんなに違うのか、それは、上体を起こせれば上半身の重量をペダルに乗せて押すことができるから。
ママチャリだって、体重の使い方次第でパフォーマンスは随分と変わってくるんだぜ。

競技合間のピットロード。1042

ここもコースの一部、通常のレースとは逆方向に走る。

道先案内がやってきた。1045


彼らはおそらく日本人。1048


ニュートラルサービス。

機材にトラブルが発生した際、選手の所属に関係なく助けてくれる頼もしいやつ。

選手接近。1049


お昼はチキンソテー。1241


そんなこんなでこの日は九つのレースが用意されていたが、ハンディキャップは人それぞれ、同じクラスのレースでもとてもそうとは思えないほど実力差が大きいこともあり、昼頃から競技の進行が予定から深刻なほどに遅れることとなる。

前日も途中で進行が遅れる場面もあったが、UCIが仕切る競技の現場は「遅れたどうしよう」ではなく、「遅れた?だったらオンタイムに戻すまでよ」というノリでバリバリ作業を進め、競技数の多さも手伝い終了予定の時間にきっちりとまとめ上げていた、幾ばくかの混乱もきたしたが。

けれどこの日は違う、どうにも回収できない遅れを周辺企業にどのように説明するか、優秀なスタッフたちが大騒ぎを始めた。
この日のロードレースでは、周辺の一般道路も競技終了まで閉鎖され、その道路に面している工場や事業所は、搬入や搬出、人の出入りも道路の封鎖解除まで調整されているはずで、進行が遅れるならその旨を、理由も含めて説明しなければならない。
結局、どのような結論になったのかは聞こえてこなかったが、責任を取るとは大変なことだ。

多少とは言えない問題もあったが、この日も全競技が終了、1830頃に富士スピードウェイを離れ宿を目指す。
道の駅ではない、本当の宿に向かう。
車中泊でも問題ないが、もう直ぐ終わるロングジャーニーを、少しだけのんびり締めようじゃないかというセンチメンタリズム発動。

須走インターチェンジに程近い民宿にチェックインしたのは1855。
駐車場がわからず一度、宿の前を通り過ぎてしまった。

玄関で声を掛けるも反応が無い、ピンポンを鳴らすとお腹の大きい若女将が二階から降りてきた。
人伝に聞いたことだが、身内で妊娠中に階段から落ちて流産した者がいたらしいので、ヒヤヒヤしながら降りてくるのを待った。
(その事故がなければオイラは三男坊)

部屋に荷物を置き、汚れ物を持って近所のコインランドリーまで歩く。
熟成された香りが振りまかれている。

コインランドリー到着、喜べ、道路を挟んだ向かいがローソン小山町須走東店だ、洗濯が終わるまではボッチ宴を盛大に繰り広げようじゃないか!

僕ビール君ビールと角ハイボールで乾杯だ。

洗濯物を乾燥機に掛けるも生乾きで民宿へ戻り、部屋のハンガーに洗濯物を掛けて宴の第二部が始まった。

そして旅はもう少し続くのです。