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当サイトは「けいおん!!」関連の記事が多めなアニメ系ブログです。
■「けいおん!!」感想記事
【けいおん!】ツイッターに投稿したぼやき 他
■ツイッターに投稿した『けいおん!』関連のツイート
ツイッター でいろいろ呟いてます。
けいおん関連の発言もたくさんしているんですが(というか基本的にけいおんのことしか呟いてないw)、今日の記事では映画公開日以降に投稿したいくつかのツイートを抜粋して載せておきたいと思います。
ツイッターは速報性と手軽さに優れている一方で、過去の発言がすぐに流れてしまうという欠点があるんですよね。なので、今日の記事で過去に投稿したツイートに改めて光を当てることで、自分の思考を振り返ってみることにしたいと思います。まぁ要するに自分用の備忘録みたいなものですw
尚、ブログとは違いツイッターの方では割と攻撃的な発言もしてたりするので、不快に感じる方は読み飛ばしてくださいw
●けいおんの感想記事を書くことの難しさ
けいおんの感想記事を書くのがぶっちゃけ一番難しい。他のどんなアニメの感想よりも。テレビシリーズ放映中は毎週頭抱えて悩みながら書いてたような気がする。あまりにも見たまんま過ぎて、それでいて奥が深すぎて、唯たちの仕草や言動一つ一つに意味があり過ぎて、とにかく言語化するのが難しい。
2011年12月5日 - 20:11
●朝日新聞の記事に対する憤り
空気系、物語なき楽園求め人気 「けいおん!」ヒット http://t.asahi.com/4tnv 作品のことを何も分かっていない、というかそもそも理解しようともしていない人にレッテル貼りされるのが一番腹立つ。本気で「物語がない」とか思ってんの?てか未だに空気系とかドヤ顔で語る人ってw
2011年12月7日 - 16:14
まどマギをいちいち引き合いに出してるのもタチ悪い。もうね、記者っていうよりただの2ちゃんのアンチじゃん、この人
2011年12月7日 - 16:16
●関西の某番組でけいおんが紹介されたらしい件について
関西の「おはよう朝日です」って番組でけいおん特集があったのか。「ふとした特別な瞬間を丁寧に描き」とか「演奏シーンが本格的」とか「高校生以下→憧れ、大学生以上→懐かしさ」とか、結構ツボを押さえた好意的な特集だったみたいだね。他の局も是非こういう取り上げ方をして欲しいな!w
2011年12月14日 - 15:16
●恋愛描写の欠如を批判に結び付けるのはナンセンス
恋愛描写の欠如ねぇ・・・
2012年1月6日 - 20:35
恋愛を描くことを目的にしていない作品に対して「処女性がー」とか「男キャラの欠如がー」ってそもそも批判になってないっていい加減気付けよ。刑事ドラマに対してSF展開がないのは不自然って言ってるのと同じくらい的外れ。けいおんが描こうとしているのは「仲間との絆」と「かけがえのない今」だ
2012年1月6日 - 20:40
作品が描こうとしているテーマ・ベクトル。それを履き違えてもらっては困るし、作品の主題以外の要素を持ち出して批判しようとする姿勢は最早不当と言う他ない
2012年1月6日 - 20:41
第一、恋愛描写の欠如を非難する言説に関しては監督がscreen+誌で真っ向から反論を行っている。「自分の恋愛には案外無頓着で、恋愛よりも余裕で友情を優先させたりするのが女子高生のリアルな姿だ」と。女性である監督自身がこう語っている以上、それを男性視聴者が否定するのはナンセンス
2012年1月6日 - 20:43
まぁ大体こういう難癖をけいおんにぶつけようとする人は、けいおんを単なる萌えアニメの枠に収めたくて必死になってる人なんですけどw 単なる萌えアニメがここまで幅広い層にヒットするわけないのに。けいおんの特殊性や異質さを無視して論を展開するなんて土台無理なわけで、そこが理解できてない
2012年1月6日 - 20:45
...とか言いつつ私自身は「澪律最高」とか「りっちゃんチュッチュ」とかキャラ萌えに走ってる部分ももちろんありますけどねw ただ、けいおんを何も知らない人が作品をまともに理解せずに「萌えだけで釣ってる空虚なアニメ」とレッテル貼りしている場面を見かけるとやはり憤りを禁じえないわけです
2012年1月6日 - 20:47
●映画「けいおん!」の劇中歌アルバムについて
けいおんアルバム聴き終わった!ネタバレになるから今日は詳しい感想を書くのは避けるけど、本当に素晴らしい一枚に仕上がってると思う。音楽スタッフの拘りを随所に感じる!劇中のステージ、使用機材、演奏状況などとほぼ完璧にリンクしたリアルなMIXが意識されてる。とにかく驚くほど丁寧な作り!
2012年1月17日 - 21:23
音楽好きな人やバンドやってる人にこそ聴いて欲しい一枚だな~
2012年1月17日 - 21:25
カレーのちライス映画版いいなあ~
2012年1月18日 - 21:14
何がいいって、演奏の雑さまでもがしっかり再現されてること。慣れない場所で急に演奏することになったから唯たち動揺してるんだよね
2012年1月18日 - 21:16
「回転寿司屋のライブでは、唯たちがまごついてる様子やバタバタしてる感じもサウンドで表現した」という要旨の発言を小森さんらがパンフでしているが、今回アルバムを聴いて本当にその通りになっていて驚いた。演奏が所々簡略化されてたり、唯のギターソロが雑だったり...リアルさが追求されている
2012年1月18日 - 21:18
●けいおんは青春物語
けいおんは挫折や葛藤を描かない「ぬるま湯」だと揶揄する人がいる。確かに一理あるなとは思う。しかし「挫折や葛藤を描いた作品の方が高尚」とか「挫折や葛藤を描いてこそ青春物語」と思考停止し、そうした妄想に拘泥する姿勢を崩さない方がよっぽど「ぬるま湯」に浸っているのではないかと思う
2012年1月17日 - 22:32
「けいおんの感動の本源は『変わらないもの(=仲間との絆)があるから変われるんだ』というテーゼにあるのではないか」というリプライに対して↓
@***** そうですね、けいおんは変化を描くことを避けた作品では決してなく、むしろ変わり続ける日々に真正面から向き合っている作品だと思います。そして、どんなに先の見えない未来であっても、仲間との絆があれば乗り越えて行ける...そんなメッセージを今回の映画では特に強く感じました
2012年1月21日 - 19:45
●映画からけいおんに入った人に対して言っておきたいこと
映画けいおんはTVシリーズ未試聴の人にも割と好評だと聞く。嬉しいなとは思うが、同時に自分の心には何故か引っ掛かる部分があった。その理由がようやく分かった。自分は映画だけを観てけいおんのすべてを理解したような気になられるのを嫌悪しているんだ。映画だけでけいおんを語るのは不可能だと
2012年1月24日 - 22:02
これは1期からの古参ファンとしてのつまらない矜持であろうか
2012年1月24日 - 22:04
新参者に分かられて堪るかという排他的な感情が自分になかったとは言わない。けれどけいおんという作品は、間違いなく、映画だけを観てそのすべてを語れるほど薄い作品ではないのだ。入学時からの唯たちを繊細に丁寧に描き抜き、そしてたどり着いた境地に「天使にふれたよ!」は凛と輝いているのだから
2012年1月24日 - 22:07
何が言いたいのかというと、映画を観て少しでもピンと来るものがあった人は是非TVシリーズの方にも目を通して欲しいなということw 映画からけいおんに入った人はある意味ラッキーだ。他の既存のファンとは違い、映画→TVシリーズという特殊な順番でけいおんを楽しむ権利を手にしているのだから
2012年1月24日 - 22:11
●けいおんは作り手とファン、双方から深い愛情を注がれている作品
けいおんのように作り手に深く愛されてる作品はやはり良いね。自分は一つの作品にどっぷりハマったらそれ以外の作品は割とどうでも良くなるタイプの人間なんだけど(笑)、けいおんの場合はそういう熱烈な作品愛を受け止めてくれるだけの愛情が制作者側からも確かに作品へと注ぎ込まれているんだよね
2012年2月3日 - 20:40
一方通行じゃないから凄く良いと思うんだ、けいおんは。ファンからだけじゃなく、スタッフからも本当に愛されてるんだ。大事に大事にされてるんだ。こんな安心感は他の作品では味わえないよ、きっと
2012年2月3日 - 20:41
●ウィキペディアに対する批判
ちょっとウィキペディアについて言いたいことがあったので
2012年2月5日 - 22:19
いい加減ウィキペディアのけいおんの「評価」って項目は何とかならないのか?ウィキペディアという比較的信認を得ているネット辞典で、特定の作品を中傷する文章があれほど堂々と掲載され続けていることには憤りしか感じない。何が空気系だよ、何がオチも成長もないユートピアだよ、的外れ過ぎて笑える
2012年2月5日 - 22:21
ヒットした理由は空気系作品全般にみられるような特徴が現代社会とマッチしたからとか、実質的には無内容の会話が延々と繰り返される作風とか、あまりにも見当違いなことがあたかも客観的な事実かのように書かれていて戦慄する。というか数人の評論家()のレッテル貼りがそのまま引用されてるんだけど
2012年2月5日 - 22:25
「成長」とか「仲間との絆」とか「かけがえのない青春」とか「共感と郷愁」とか、素人目に見ても明らかにけいおんの主題・魅力だと分かる部分になぜ言及しようとしないのか。つうか、「実質的には無内容の会話が延々と繰り返される」だけの作品に感情移入して泣いたりするほど視聴者は馬鹿じゃねぇよ
2012年2月5日 - 22:28
けいおんが好きだから贔屓してるわけじゃなく、どう頑張って好意的に受け止めようとしてもあの「評価」って項目は本当におかしいと思う。ハッキリ言って完全に叩くためだけの文章w キャラの解説とかは結構うまくできてると思うんだけどねw
2012年2月5日 - 22:31
●「娘タイプ2012年3月号」の感想
とりあえず娘タイプ読み終わった。いつも通り特集の中身は薄いしインタビューも超コンパクトだけど(まぁぶっちゃけ描き下ろしイラストを鑑賞するためだけの雑誌だから仕方ないw)、山田監督のインタビューはすごく良かった。要点が的確にまとまってる
2012年2月6日 - 20:27
唯に関して山田監督は「少女と女性の間にある、めまいのような瞬間を描きたい」と考えていらっしゃったそうだ。そして唯を描写する際には、「感受性が豊かな女の子だと思うので、具体性よりも感性を大事に」なさったとのこと。なるほど、言うまでもないことだが監督のキャラへの言葉はあまりにも深い
2012年2月6日 - 20:33
「この作品で、好きなものを好きと言える強さを貰いました」という言葉でインタビューが締めくくられているのが何よりも嬉しかった。もうね、この言葉だけで十分ですわw このたった一行だけで娘タイプに780円払った価値があったと自分は思ってます
2012年2月6日 - 20:38
●けいおん脚本家の特徴w
【けいおん脚本家の特徴】
吉田さん→女性らしい細やかな描写や温かい雰囲気の話が得意。
村元さん→全体的にバランスの取れた安定感のある脚本を書く人。
花田さん→キャラの掛け合いの描写が上手く、ギャグも繊細な話も器用にこなす。
横谷さん→梓推し&突飛な設定や面白おかしいギャグを好む。
2012年2月17日 - 14:49
あくまで自分の中でのイメージなのであしからずw でも放送当時はこの認識を頭の片隅に置いて観ていれば大体7~8割くらいは脚本担当者を当てられた。特に分かりやすいのは吉田さんだと思う。村元さんと花田さんの判別は結構難しかった気がw
2012年2月17日 - 14:50
●ストイックになって行くけいおん
けいおんは1期→2期→映画と進むにつれて、その作りがどんどんストイックになって行くというか、文学的になって行くというか、旧来の萌えアニメ的なテンプレから遠ざかって行くのが興味深い。例えば映画では派手なワイプが一切使われていなかったり、キャラのデフォルメ顔が極端に少なくなっていたり
2012年2月25日 - 21:38
1期でもその片鱗は見られるんだけどね。一番分かりやすいのは13話。ああいう空気感を山田監督はずっとやりたかったんだろうなと思う
2012年2月25日 - 21:39
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■映画「けいおん!」の特典フィルム
まだブログの方には載せたことがなかったので載せておきます。
フィルムは結局トータルで2枚しかゲットできませんでした・・・orz
半券が今のところ3枚余ってます。う~む、フィルムはオマケに過ぎないわけだけど、やっぱり勿体ない!w
最初に引換えたフィルム。
ロンドン1日目、靴ずれを起こしてしまった梓に対して澪が語りかけているシーンですね。
割とキャラが大きく写っていたので満足w
2回目に引換えたフィルム。
「天使にふれたよ!」の原曲を今まさに唯が聴こうとしているシーンですね。ムギに対して手で合図を出している様子が分かります。
1枚目が私服姿だったので2枚目で制服姿を当てることができて良かったですw
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■映画のバンドスコアを手に入れたよ!
●「バンドやろーよ!! K-ON! MOVIE編」(バンドスコア付)
●製品内容:CD1枚、バンドスコア1冊
●発売日:2012年2月29日
●価格:2310円(税込)
映画のバンドスコア買いました!
バンスコには、「いちばんいっぱい」、「Unmei♪wa♪Endless!」、「Singing!」、「おはよう、またあした」、「光」が収録されています。今回の映画用に新しく制作されたボーカル付きの楽曲が網羅されてる感じですね。
CDの方には、「Unmei」と「Singing!」の各楽器マイナスバージョンのインストや、映画サイズの「いちばん」、「Unmei」、「Singing!」などが収録されています。(詳しい収録内容については、ポニーキャニオンの製品ページ またはけいおん公式ページ を参照してください。)
今回のバンスコも割とガチな内容で、ぶっちゃけ楽器をやっていない人にはあまりオススメできませんが、お値段がまずまず安いですしCDの収録内容も充実しているので、興味のある方は手に取ってみると良いかもしれません。
「Singing!」の各楽器マイナスバージョンとかは、楽器をやってない人でも結構楽しめると思いますよ!それぞれのトラックを聴き比べてみてください。
特にしっかり聴いて欲しいのは、キーボードマイナスバージョンですね。キーボードをマイナスすると曲の雰囲気が驚くほどガラッと変わりますから、その変化を是非ご自分の耳で感じ取って欲しいです。「Singing!」ってキーボードのサビのフレーズが凄く重要な役割を担っている楽曲なんですよね。
それから、映画サイズの「いちばん」、「Unmei」、「Singing!」ももちろん良い感じです。劇中歌アルバム&サントラと上手く組み合わせて聴けば、映画を観ている気分に浸れるはず・・・!w
今のところけいおんのバンスコはコンプリートしてますww
写真の上から下に向かって、最古→最新です。
長い旅路でしたが、今回の映画バンスコのリリースを以ってこの「バンドやろーよ!!」シリーズにも一区切りが付いたことになりますね。感慨深いです。
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■生動画 秋山澪Ver.
●けいおん!! 描き下ろし生動画 秋山澪
●京アニショップ! 限定グッズ (京都にある実地店舗、もしくは通販でのみ購入可)
●価格:3000円(税込)
再入荷を利用して生動画の澪Ver.を購入しました!
本当は唯、ムギ、梓も買いたかったけれど、財布の中身が厳しかったのでとりあえず澪だけで我慢・・・w
この生動画が一体どういうグッズであるのかということに関しては、先日の記事(律Ver.のレビュー) の中で詳しく解説させて頂きましたのでそちらをお読みになってください。
まぁ一言で簡潔に説明しておきますと、このグッズは京アニの第一線で働く本物のアニメーターさんが手描きで仕上げてくれた世界に一つだけのグッズです。
こちらがセット内容です。当然ですが、律Ver.と同じですねw
カット袋、タイムシート、レイアウト用紙、動画用紙(4枚)、取り扱い説明書、保証書がセットになっています。
動画用紙4枚。
澪がクルっとこちらを振り向いて微笑む様子が描写されています。美少女!
澪の顔を接写。
印刷では決して生まれることのない、鉛筆描き特有の温かみと生っぽさが存分に伝わって来ます。
今回の担当者は、棗田(なつめだ)さんと、中野さんでした。
おお!律のときと全く担当者が違うぞ!
例によって名前を映画のパンフレットに照らし合わせてみましたw
今回私が買った澪の生動画の担当者は、
動画検査→中野恵美さん
動画→棗田麻奈美さん
ということになりますね。
ちなみに前回買った律の担当者は、動画検査が清原さん、動画が多田さんでした。
多田さんと棗田さんの線を比べると、若干棗田さんの方が細くカッチリとしている印象です。また、棗田さんは影の部分の塗り方がやや豪快な感じですw
やはりアニメーターさんによってそれぞれ描き方にクセがありますし、当然のことながら筆圧なども全然違うんですよね。そういうアニメーターさんごとの個人差を比較して楽しむことができるのも生動画の醍醐味だと思います。
・・・というわけで、相変わらず秀逸なグッズでした!
現在、京アニショップ! で再入荷分を購入することが可能です。いつまた販売停止になるか分かりません。欲しい方はぜひこの機会にご注文を!
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■クリアポスター
●けいおん!!・描き下ろしクリアポスター「第7弾」【ちょっとひといき】
●京アニショップ! 限定グッズ (全国の京アニグッズ取扱店 でも購入可)
●価格:500円(税込)
澪の生動画を注文するついでに購入しましたw
クリアポスターのシリーズは何気に今回初めて買いましたが、A3サイズと大きめなので迫力があって良いと思います。気に入りました!
それにしても京アニショップはここ最近本当に質の高いグッズを大量投入して来ますね~。
新シリーズフィギュア(Singingフィギュア)や映画の美術背景集、それからイラスト集の第3弾など、気になる商品がいっぱいあり過ぎて困ります。さて、どうお金を使うべきか・・・w
りっちゃん可愛い!生脚!(*´Д`)ハァハァ
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※以下、3月3日17時 加筆修正:
■ハリウッドチャンネルとオリコンスタイルの記事
●「映画がもっと面白くなるハリウッドチャンネル」
続編が望まれる映画 「けいおん!」山田監督 「ソフィア・コッポラみたいな女の子の映画を撮りたい」
●「ORICON STYLE」
ハリウッドチャンネルとオリコンスタイルに山田監督へのインタビュー記事が掲載されています。
どちらも短めな記事ですが中身の濃い素晴らしい内容です。ファンならば必読ですよ!
個人的に、この2つの記事のポイントは以下の4点にあると思っています。
・監督自身がけいおんという作品と唯たちを何よりも愛していること。
・3年間の生活の中心が公私ともにけいおん一色に染まってしまうくらい、全身全霊を捧げて制作に臨んで来たこと。
・作り手側の都合でキャラクターを動かさずに、徹底して「生きた少女」の姿を描き出すことに腐心して来たこと。
・制作中はファンの声を完全にシャットアウトし、頑としてブレないように注意していたこと。
もうね、今のアニメ業界にこんな真摯な姿勢で一つの作品のために全力を注ぎ込める人って他にいるんですかって言いたいですよ。
なんと言うか、山田監督は他のアニメ監督とはそもそも作品に対する姿勢・接し方が全く違うんですよね。他の多くのアニメ監督がオタク層に迎合した売上至上主義の「消費型コンテンツ」の量産を試みようとしているのならば、山田監督はまさに唯一無二の「芸術作品」を生み出そうとしている。両者では、視点の高さと信念の強さが根本的に違う。
山田監督は「売れるかどうか、話題を作り上げられるかどうか」という安直な判断基準を持たない。小手先だけのテクニックや萌えにも頼らない。流行にも惑わされない。彼女は、「生きた少女」を描き出したいという自分の中の軸を決してブレさせずに、己が信じるたった一つの作品(=けいおん)をただただ良いものに仕上げるためだけに全神経を傾けるわけです。そして、四六時中けいおんのことしか考えられないくらいけいおんに入れ込み、ファンにも一切媚びずに、自己哲学を貫き通してキャラクターと物語を深く愛する。
――山田監督がこういう愚直なまでに誠実な姿勢でけいおんを作り上げてくださったからこそ、この作品は私たち視聴者の心を掴み、これほどの高みへと登りつめることができたのだと思います。監督の一途な愛情と熱意抜きにはけいおんというアニメは絶対に成り立たなかった。そう断言できるでしょう。
本当に山田監督はすごいとしか言いようがないです。この若さで、監督としての確固とした気骨を持っていらっしゃる。もはや賞賛の言葉しか浮かんできません。他の多くのアニメ監督とは、初めから見据えてるものの高さが違うというか、完全に次元が異なっていた。
彼女のこのクリエイターとしての理想的な在り方を、ツイッターや雑誌インタビュー等で軽々しい発言をしてしまう幾人かの業界関係者にもぜひ見習って欲しいものですねw
※関連記事
『けいおん!!』描き下ろし生動画のレビュー【京アニショップ限定グッズ】
映画「けいおん!」は本日より公開!ついにきたぁああああああああああ
ナムコ×「けいおん!」キャンペーンでクリアファイルバッグとブロマイドを入手したぞー! 他
【けいおん!】JR山手線でラッピング電車の運行が決定!マジすげぇえええええ 他
ローソンで映画「けいおん!」フェアが開始!早速クリアファイルゲットして来たぞぉおおお
【けいおん!】京アニショップの律ちゃんクリアファイルが可愛すぎる!これは購入確定! 他
「天使にふれたよ!」の劇中における扱いと意義について考察
今日はいつもとは少し趣向を変えまして、けいおんの劇中歌について考察を書いてみたいと思います。この記事でクローズアップするのは、卒業式当日に3年生が梓に対して演奏した曲「天使にふれたよ!」に関してです。
(以下、画像はすべて2期最終回から引用。)
「天使にふれたよ!」はテレビシリーズのけいおんを語る上で絶対に欠かすことのできない重要楽曲の一つだったわけですが、今回の劇場版を通じてこの曲に関係する描写やエピソードが飛躍的に増大し重要度がさらに高まり、それと同時に考察や研究・分析すべき点もテレビシリーズ放送時に比べて格段に増加することになりました。
そこで今日の記事ではテレビシリーズと映画両方の内容を踏まえて、「天使にふれたよ!」という楽曲について改めて議論を深化してみたいと思います。まずは、タイトルや2番の歌詞の解釈方法といったテクニカルな面から。その後に、キャラの心情やこの曲の劇中における存在意義などを考察して行きます。
ちょっと長いですがご容赦をw
■「天使にふれたよ!」という楽曲名は劇中に登場していない
皆さんお気づきかと思いますが、劇中で「天使にふれたよ!」という楽曲名が登場したことは実は一度も無いんですよね。
私たちが手にしているCDやエンディングのスタッフロールの中ではこの楽曲に「天使にふれたよ!」というタイトルが付されているわけですが、唯たちが実際に劇中でこの曲のことを「天使にふれたよ!」と呼んだことは一度もありません。そもそも「天使にふれたよ!」という言葉自体まず登場したことがありません。
「いちごパフェが止まらない」はタイトルだけが劇中に登場して演奏描写は行われなかった楽曲でしたが、「天使にふれたよ!」はその逆で、演奏描写は存在するもののタイトルは登場しなかった楽曲でした。
なぜ「天使にふれたよ!」という楽曲名が劇中に一切登場しなかったのか。なぜ唯たちは「天使にふれたよ!」というタイトルを一度も口にしなかったのか。アニメ2期が終了した段階ではその理由はイマイチ不明瞭だったんですが、今回映画によって楽曲制作の裏側が丁寧に描写されたことによって明確になったと思います。
すなわち、唯たちが梓に曲を聴かせてあげた段階では、「天使にふれたよ!」というタイトルは全く決まっていなかった。“梓に贈る曲”というコンセプトだけが決定しており、タイトルは白紙の状態だった。――こういうことだと思います。
映画の屋上のシーンで描かれた通り、「天使」というフレーズが唯によって考案されたのは卒業式当日。それも卒業式が終わり部室に入る前という、まさに梓に曲を届ける寸前のタイミングです。
「天使」という言葉がこうして急遽楽曲に組み込まれることになったフレーズである以上、そのフレーズを受けなければ成立し得ない「天使にふれたよ!」というタイトルを、唯たちが梓に曲を聴かせるまでの間にきちんと決めることができたとは到底思えません。彼女たちがあのとき自由に使えた時間はごく僅かであり(梓はムギがお茶を入れ始めた頃には部室に到着)、その短時間のうちにタイトルを決定していたと考えるにはやはり無理があるでしょう。従って、演奏時点でタイトルは未確定だった。
というより、極論を言ってしまえば、唯たちは曲のタイトルをどうするかということに関してあまり興味が無かったのではないかと思うんですよね。
唯たちにとって大切なことは、梓というたった一人の愛すべき大切な後輩に対して自分たちの想いを伝達するという行為そのもの、つまり演奏そのものであり、曲のタイトルが何であるかといった本質外の事柄にはさほど関心が無かったのではないかと思うんです。自分たちのメッセージを歌に込めて梓に届けたい、その一点のみが唯たちにとって絶対的に重要なことであり、そこにタイトルという「形式」を付加させる必要性を取り立てて感じていなかったのではないでしょうか。
だから、唯が「天使」のフレーズを思い浮かぶ・浮かばないに関係なく、唯たちが梓にこの楽曲を披露した段階ではタイトルは存在していなかった。唯たちの中ではこの楽曲はあくまで“梓に贈る曲”(律のポスカ 的に言えば「あずさの歌」)であり、それ以上でもそれ以下でもなかった。
このように解釈するのが最も自然なのではないかと思います。
■「天使にふれたよ!」というタイトルはいつ決定したのか
とは言ったものの、実際にはこの楽曲には「天使にふれたよ!」というタイトルが確かに付けられているわけです。
それでは一体いつ、どのタイミングで「天使にふれたよ!」というタイトルは決定したのでしょうか。
結論から言うと、分かりません。(オイw
梓に向けて曲を演奏した時点では正式なタイトルは存在していなかった。これは間違いないとしても、その後どんな経緯でこの曲に「天使にふれたよ!」というタイトルが付けられたのかは不透明です。
帰り際に梓にタイトルを質問されその時に4人で考えたのかもしれませんし、もっと時間が経ってから「あの時に演奏した曲は『天使にふれたよ!』というタイトルにしよう」と決めたのかもしれません。
いやもしかしたら、唯たちの中では“梓に贈る曲”はいつまで経っても“梓に贈る曲”のままであり、その後も正式なタイトルは特に付けておらず、「天使にふれたよ!」というタイトルはスタッフ(山田監督ら)が便宜上名付けたタイトルに過ぎないのかもしれません。
いずれにせよ、タイトル決定の描写や決定を示唆する描写は劇中で全く行われていないので想像の域を出ません。今確実に言えることは、あの最終回の演奏の時点では唯たちはこの曲にタイトルを付けていなかったということだけでしょう。それ以外のことは確定不可能、謎に包まれたままです。この辺の真相が今後BDのスタッフコメンタリーや公式ガイドブック(もし発売されるのならw)で明らかにされると良いですね。
ただし、もっと別の方向から議論を深めることはできます。
■「天使にふれたよ!」の2番は、あくまでイメージソング?
私たちが持っているCDには当然のことながら「天使にふれたよ!」の2番も収録されています。
「ねぇ 桜の木もちょっと」から「夢と出会いくれた 音楽にありがとう」までが2番ですね。
で、ここで一つ疑問が浮かんでくるんですが、この「天使にふれたよ!」の2番は果たして劇中でも演奏されたのでしょうか。梓の目の前でもこの2番は演奏されたのでしょうか。
劇中では、1番→Dメロ(「駅のホーム 河原の道~」の部分)→大サビという流れで楽曲は構成され、2番は演奏されていないわけですが、私の解釈としてはこれはアニメの尺の都合上の省略ではないと思うんです。すなわち、唯たちが梓に向けて演奏したオリジナルの楽曲にはそもそも2番は存在しておらず、劇中で演奏された1番→Dメロ→大サビが“梓に贈る曲”のすべてだったのではないかということです。
そう考える根拠は2つあります。
まず一つ目。劇場で配布された唯たちのポストカード。(これ )
それには2番の歌詞が一切登場していないし、そもそも誰一人として2番の歌詞を考えて来ていない。これは決して唯たちの怠慢ではなく、彼女たちは初めから2番を作ることを考えていなかったからだと思います。現実問題として制作に費やせる時間には限りがありましたし、当初から“梓に贈る曲”は1番→Dメロ→大サビで完結する曲という念頭の下に制作されたのでしょう。
さらに細かいことを言うと、4人バージョンの歌詞が書かれた唯のノートが映画終盤で何度か映りますが、そこにも2番は書かれていませんでした。(1番しか書かれておらず、下の方に「つづく」とだけ書かれている。おそらく次のページにはDメロと大サビの歌詞が書かれているのでしょう。それと、当然のことながらタイトルも記されていませんでした。)
二つ目。2番の歌詞は「天使」という単語と表裏一体になっていると思しきフレーズを含んでいること。
注目して欲しいのは、Bメロの「ふわり放課後の廊下に こぼれた音符の羽根~」の部分です。ここの歌詞からは明らかに「天使」という単語との関連性が窺えますよね。
しかし、上に書いた通り、「天使」は唯が演奏直前にギリギリで思いついた単語で、屋上シーンより前の段階では存在すらしていなかった。それにも関わらず、この「天使」という単語に影響を受けなければ生まれないであろう「音符の羽根~」のフレーズがすでに歌詞に組み込まれているのは不自然であり、前後関係が矛盾するわけです。
従って、直前まで「天使」という言葉を歌詞に取り入れていなかった唯たちが、この2番を卒業式当日に梓の目の前で演奏した可能性は限りなく低いだろうという結論に至るわけです。
では、私たちがCDで聴いている2番は一体何なのかというと、これが非常に微妙な問題ではあるんですが、あくまで商業用と言いましょうか、2番がないとあまりにも曲として短くなってしまうのでCD用に新たに追加された部分とでも言いましょうか、そういう類のものなのではないかと思います。
“梓に贈る曲”のオリジナルはあくまで第24話と映画で演奏されたあの曲で完結しており、「放課後ティータイムⅡ」や映画の劇中歌アルバムに収録されている「天使にふれたよ!」は“梓に贈る曲”をCD用に完成度を高めた曲、もっと別の言い方をすればイメージソングに近い楽曲である。このような回答が導き出されるのではないでしょうか。
■第24話と映画の「天使にふれたよ!」、どっちが感動できた?
テクニカルな話は以上にして、ここからは「天使にふれたよ!」とは一体どんな楽曲であったのか、唯たちはどんな想いを込めてこの曲を演奏したのか、そしてこの曲の劇中における存在意義とは何だったのか、といったことについて分析して行きたいと思います。若干ただの感想っぽくなるかもですが、あしからずw
まず、今回の映画では3年生の視点、特に唯の視点に重きが置かれていました。
アニメ2期の終盤(第21話~第24話)において、唯は実質的に主人公の座を梓に受け渡したような状態になっており、実際に卒業式の回でも唯の内面が描写されるシーンは少なく、梓の視点を通じて卒業生の姿を描き出すという手法が用いられていました。
それとは対照的に、映画では梓の内面描写は控えめになっており、むしろ唯を中心とした3年生側から見た梓の姿や3年生視点からの「天使にふれたよ!」が如実に描き出されたわけです。山田監督がいくつかの雑誌インタビュー等で発言なさっていた通り、映画はしっかりと唯の物語になっていました。(自分はあくまでけいおんは唯が主人公の物語であるべきだと思っているので、これは単純に嬉しかったですw)
さて、そういう構造の下に演奏された映画版「天使にふれたよ!」。
ハッキリ言ってしまうと、自分は最初戸惑いました。アニメ2期(の特に終盤)では梓に感情移入して、梓視点からけいおんの世界を観るように方向づけられていたにも関わらず、映画ではいきなりそれを唯たち側からの視点で捉え直さなければならなくなったからです。「天使にふれたよ!」は唯たちが梓(≒けいおんを観ている視聴者)に対して届けてくれる楽曲であるという固定観念をすぐには払拭できず、それを披露する唯たち側に感情を重ねることができず、正直に言うと一回目の鑑賞では「天使にふれたよ!」を聴いてもほとんど泣けませんでしたw
まぁ、梓が泣いてしまうという分かりやすいインパクトも映画にはありませんでしたからね。余談ですが、個人的に一回目の鑑賞で一番泣けたのは堀込先生がさわ子に対して「昔のお前らに比べれば可愛いものだな」と優しく声を掛けたシーンだったり。この学校で生徒たちの青春が過去も今も未来も変わらずに紡がれ続けて行くということを彼は理解しているんだな、さわ子の成長すら俯瞰できる立ち位置にいるんだな、ということが胸に響きましたし、何よりもあの教室ライブを温かく見守る大人の眼差しにはただただ感動させられました。
話を戻しまして「天使にふれたよ!」。では自分はテレビシリーズと同じように梓視点からこの曲を描いて欲しかったのかというとまったく違います。
映画はアニメ2期終盤とは異なり一貫して唯たちの視点から描かれた物語であるということをしっかりと認識すること。そして、唯たちの物語という文脈の中で演奏された「天使にふれたよ!」においても、至極当然のことながら唯たちの感情にこそ注視するべきであること。――たったこれだけの転回で良かったんです。要するに、「映画は3年生視点なんだから、テレビ版で得た先入観を捨てて、もっと頭をクリアにしてそのまま物語と楽曲を受け入れろよ」ということですw
一回目の鑑賞ではどうしても自分にはそれができなかった。でも鑑賞後にすぐに、映画は徹底して唯たち3年生の話だったんだということに気付き、その反省の下に鑑賞した二回目、三回目ではこの映画版「天使にふれたよ!」(というか屋上のシーンから全部w)には本当に泣かされることになりました。そして、唯たちの視点でこの曲が描かれることになって良かったと心の底から思いました。
肝は2つあると思っています。まず、一つ目。唯たちにとってあの「天使にふれたよ!」が今までで最も緊張する演奏であったということ。
軽音部としての成果が問われる学園祭や、ロンドンという異国、そしてクラスメイトたちと共有した教室ライブ・・・唯たちは何だかんだと言いつつ様々なステージの上で演奏を行って来ました。で、傍から見るとどう考えてもライブハウスでのライブやロンドンでの野外ステージライブの方が緊張するだろうに、彼女たちは梓に対して演奏するこの瞬間が今までで一番緊張すると言うんです。講堂にいる満員のお客さんに対してでも、日本語が通じない外国人に対してでもなく、たった一人の後輩のため、二年間を共に過ごした梓のために演奏するまさに今が一番緊張するんだって言うんですよ!
第24話で梓視点から唯たちの「天使にふれたよ!」を聴いているときには、どれだけ彼女たちがこの曲を大切に作り上げ、演奏するときに手が冷たくなってしまうほど緊張していたかなんて分からなかった。いくつかの細かな描写からその心情を推察するしかなかった。梓視点から描かれた24話の唯たちは「大きく」、「立派」で「しっかり自立」している存在に見え、付け入る隙がありませんでした。
(もちろん映画でもそう。例えば、梓が橋の上でたい焼きを食べながら「怪しい・・・」と先輩たちの悩み顔を回想するシーン。あそこでは、実際の唯たちの表情よりも、梓の記憶上の唯たちの顔が大人っぽく真剣なものとして描かれている。つまり梓から見た唯たちの姿には補正がかかっている。)
でも実際には唯たちはそんな完成された存在なんかではなくて、まだまだ大人に成りきっていない頼りなさがあるし、弱さもあるし、大切な人の前では緊張もする。そして「天使にふれたよ!」を通じて梓に想いを伝えることができたのは、彼女たちが「偉大な先輩」だからではなくて、一所懸命に準備をして、入念に歌詞を作り上げて、地道に練習をして、受け入れて貰えるかどうかという不安を押し殺して、そうやってすべてを梓にぶつけようと全力を尽くしたからこそだったんだ。
梓視点から解放された(というとちょっと語弊があるかもですがw)唯たちが、洗練され過ぎず、すごく等身大に、ありのままに愛おしく描かれていて、涙が止まりませんでした。そうか、自分はこんな完璧でない唯たちが、完璧ではないけど精一杯前へと歩もうとする彼女たちの姿が大好きだったんだ。
感動の二つ目の肝。学校近くの橋における描写。
注意深く見ていると、実はけいおんという物語は割と橋という場所がキーになっている場合が多く、今回の映画の「天使にふれたよ!」でも橋の上でドラマが展開されていました。
橋という建造物は、離れた二地点間を結びつける物。言うまでも無く、唯たちと梓の間には目に見えない距離が横たわっていた。梓は学年の違いという決して埋めることのできない隔絶に孤独感と苦しみを抱き続けて来たし、一方で唯たちも大切な後輩である梓に自分たちのメッセージを認めてもらうことができるのか、「大好き」という想いを受容してもらえるのかという恐怖を感じていた。つまり、唯たちと梓の間には橋が架かっておらず、隔たりが依然残されたままの状態だったわけです。
そこで演奏されるのが「天使にふれたよ!」。梓が「怪しい・・・」と疎外感を呟いたあの場所で、唯は「仲間だから!」と力強く想いの丈を叫び、そしてその場所から変わらぬ笑顔で手を振り続ける先輩たちのもとへ梓が駆けて行く。――「天使にふれたよ!」は先輩と後輩という「溝」に確かな橋を渡し、隔たりを解消して、両者の心を強く結び付ける楽曲となった。すなわち、唯たちが緊張に震えながら届けた渾身の想いは梓に受容され、梓は孤独を乗り越え先輩との断ち切れぬ絆をついに確信したのです。
あの橋における一連の描写はまさに「天使にふれたよ!」の象徴そのものであり、「天使にふれたよ!」がお互いの心と心を繋ぐ懸け橋となる存在として刻まれた以上、5人の絆が断ち切られることは絶対にない。こういうことが暗示されていたのだろうと思います。
さらに映画の最後のシーンで、橋の先を歩いている梓(と和)に唯が抱きつこうとするのも良いですね。唯は梓の卒業旅行に皆で行こうよと未来を語った。そして梓と和というこの先「離ればなれ」になってしまう二人を橋の上でつかまえる。これは、唯たちの「天使にふれたよ!」が刹那的な楽曲ではなく、未来においても彼女たちの懸け橋として、彼女たちを絆で結び続けるであろうということの寓意であると思います。なんと愛情に溢れた描写であろうか。
「天使にふれたよ!」によって“過去”に共有した時間の差異が埋められ、“今”この瞬間に仲間の絆は強固なものとなり、そしてそれは“未来”においても不変なものである。――この楽曲に込められたそうしたメッセージに気付かされたとき、そのあまりの温かさと深い愛情に感銘を受けました。けいおんはつくづく山田監督ら制作陣からの唯たちへの計り知れない愛情で成立した作品なのだなと感嘆させられました。
そして映画で唯たち視点の「天使にふれたよ!」が描かれたからこそ、この楽曲はここまで深く大きな意味を持つ境地へと辿り着いた。梓が唯たちから受け取る曲という一方的なものではなく、先輩と後輩の心を繋ぐ双方向的な楽曲へと昇華を果たしたのです。だから映画でこうして「天使にふれたよ!」が描かれて本当に良かった。今ではそう自信を持って言えます。
■「天使にふれたよ!」と「翼をください」の関連性
最後の議論です。
私は過去に「けいおん!!」最終回(第24話)の感想その1【希望の空に翼広げて】 という記事で以下のようなことを書きました。そのまま引用。
アニメ1期の第1話で「翼をください」を演奏してスタートした軽音部。
ちっぽけで、右も左も分からなくて・・・でも希望とワクワクに満ち溢れる中始まった日々。
本当にいろいろなことがありました。練習ばかりに熱心に打ち込んできたとは到底言い難い。ライブではアクシデントも多かったし、ときにはケンカしてしまうようなこともあった。
けれどもあの日「翼をください」と願った4人は3年後の今日、確かな翼を手に入れ、ついに空へと大きく羽ばたきました。
大空に羽ばたき、天使と出会いました。その天使とは、仲間とのかけがえのない絆。軽音部でのキラキラと光る日々の思い出と、未来への新たな希望。
「でもね会えたよ 素敵な天使に
卒業は終わりじゃない これからも仲間だから
大好きって言うなら 大大好きって返すよ
忘れ物もうないよね ずっと永遠に一緒だよ」
たとえどんなに向かい風に吹かれても大丈夫。一緒ならきっとどこまでも飛んで行ける。
さぁ、梓も一緒に!俯いているヒマはないよ!一緒に飛ぼうよ!これからもずっとずっと!!大丈夫だよ。だって梓の背中にもホラ、美しい翼があるのだから・・・!
これはアニメ2期第24話を観終わった時点で書いた文章でしたが、今回映画が公開され唯の口から「翼をください」に言及する発言が飛び出し、「翼をください」と「天使にふれたよ!」は関連付けられるべき楽曲であるということが確かになったと思います。これは正直、過去の自分の考察がピタリと当たる形になったので嬉しかったですw
ただし、過去の自分の考察をそのまま用いると少し違和感が残ってしまいますので、この機会を利用して修正を加えておきたいと思います。
けれどもあの日「翼をください」と願った4人は3年後の今日、確かな翼を手に入れ、ついに空へと大きく羽ばたきました。
大空に羽ばたき、天使と出会いました。その天使とは、仲間とのかけがえのない絆。軽音部でのキラキラと光る日々の思い出と、未来への新たな希望。
ここの文章がちょっとおかしい。いや、この文章の通りに「天使にふれたよ!」を解釈することも可能なんですが、映画で唯は「私たちに翼をくれたのはあずにゃんで、あずにゃんは幸せをくれた『天使』だ。この曲もあずにゃんの羽根になるかな?」という要旨の発言をしているんですよね。
だから正しい解釈は以下のようになると思います。
けれどもあの日「翼をください」と願った4人は、梓という大事な後輩、彼女たちにとっての「天使」と出会い、5人組の軽音部として大切な時間を共に過ごす中で、大空へと羽ばたく確かな翼を手に入れた。
その翼とは、仲間とのかけがえのない絆と、軽音部でのキラキラと光る日々の思い出、そして未来への新たな希望。
唯が天使=梓と言っている以上、このように解釈を改めるのが妥当でしょう。
そして、「天使にふれたよ!」は唯たちが3年間で手にしたこの翼という宝物(=仲間との絆、かけがえのない「今」を前向きに積み重ねて行く尊さ)を梓に伝え、自分たちとの2年間が梓にとっての翼にもなるかどうかが試される楽曲であったのです。
・・・とまぁ、今日の記事はこんなところですw
「ふわふわ時間」や「U&I」そして「Singing!」など、映画の中で演奏された他の楽曲との関係性という観点などからもまだまだ議論を深めることはできると思いますが、そこまでやるとあまりにも冗長になってしまいそうなのでここまでにしておきたいと思います。お読みいただきありがとうございました。
つーかいい加減映画全体の感想記事を書こうぜって話なんですがw
どう書けば、何を書けばこの映画の素晴らしさと感動を文章として正確に表現し伝えることができるのか、まったく見当がつかないんです。自分の感情に言葉が追い付かず、嫌になる。どういう切り口で書いてみても、けいおんの良さの1割すらも言語化できているとは思えない。作品の大きさの前にただただ圧倒される。そして書くことを投げ出す。この繰り返しでいつの間にか2月も下旬になってしまいました。情けないですね・・・。
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■生動画
今日は久しぶりにグッズのレビュー記事です。
●けいおん!! 描き下ろし生動画 田井中律Ver.
●京アニショップ! 限定グッズ
●価格:3000円(税込)
※全5種類(唯、澪、律、紬、梓)が存在。価格はすべて同じで、3000円。
※私が今回買ったのは律バージョン。
この生動画は、11月上旬ごろから京アニショップで販売され始めたグッズです。
アニメーターさんによる手作りグッズということで生産数に限界があるためか、しばらくの間は通販すら行われておらず、京都にある京アニショップ(実地店舗)に行かなければ買うことができないという希少品でした。もちろん、コトブキヤ秋葉原館などの京アニグッズ取扱店 でも一切販売は行われていませんでした。買うためには必ず京都に出向かなければならない。・・・そういう入手困難なグッズだったんです。
しかし、12月中旬に通販が突如解禁され、ネット上の京アニショップでもついに購入することが可能になりました!
クオリティの高いグッズだと噂になっていたので欲しいなとは思っていたものの、流石に京都に足を運んでまで買うことはできず長い間辛い思いをしていた私でしたが、この通販のおかげでようやく買うチャンスが回って来ました。通販開始を知るやいなや、即予約ボタンを押させていただきましたよ!
・・・私のように通販開始を待ち望んでいたファンはきっと多かったんじゃないでしょうか?w
そして先日、注文していた生動画(律Ver.)がいよいよ自宅に到着しました。
京都でしか買うことのできなかったレアアイテムがついに私のような田舎民の手元にも・・・!感激です!京アニさん、通販解禁してくれてホントにありがとう!w
(・・・まぁ実を言うとヤフオクなどにも多少出回っていたので、もし通販が実施されていなかったとしても買おうと思えば買えたんですけどね。当然、その大半は法外な価格設定でしたがw)
で、別にレビューとかそこまで詳しく書くつもりはなかったんですが、実際にこの生動画をゲットし開封してみてその凄さに衝撃を受けたので、記事にしたい気持ちがとても強くなりました。
この生動画の素晴らしさ、まだ持っていない方々にも是非伝えたい!・・・こう思わざるを得ないほどそのクオリティに圧倒されたんです。
というわけで、何枚か写真を撮ってみたので早速レビューして行きたいと思います。
どうぞご覧くださいませw
<セット内容>
*絵が描かれた動画用紙・・・4枚
*レイアウト用紙・・・1枚
*カット袋・・・1枚
*タイムシート・・・1枚
*取り扱い説明書・・・1枚
本商品は、アニメ制作現場で実際に使用されている動画用紙に、アニメーターが一枚一枚手作業で描き下ろした世界に一つだけの生動画です。
アニメ本編では使用されていない、この商品のみの描き下ろしカットとなっております。
制作過程の中でしか見ることのできない、えんぴつによる線画を楽しむことができます。そのため、消しゴムをかけたり、こすったりすると絵が消えてしまうので注意が必要です。
動画って?
作画セクションの一つで、動きの要(かなめ)となる絵の間を補完しつつ、最終的に画面に映る線画を完成させていくお仕事です。
セット内容、及びに商品の説明は上のような感じです。
(取り扱い説明書のオモテ面に書いてあることをほぼそのまま載せておきました。)
実物を手に取ってみて驚きました。この生動画には動画用紙が4枚入っているのですが、4枚すべてが本当に手描きです。印刷などでは決してなく、一枚一枚ちゃんと鉛筆で描かれているんです!
しかも絵柄はこのグッズのためだけに用意された新規カット!
※動画用紙のサイズはA4よりも若干大きいくらい。
※左上に写ってるのはレイアウト用紙。レイアウト用紙は手描きではなく印刷。
この手作り感、画像越しでもお分かり頂けるでしょうか?
いや、手作り感というか実際に手作りなわけですが、影の部分が色鉛筆で塗られている様や鉛筆特有の線のムラなどをハッキリと確認してもらえると思います。正真正銘、アニメーターさんによって手描きされた物なんだということが分かります。
まさに商品名通り「生」という感じですね。プレミア感が半端じゃない!
タイムシートと取り扱い説明書。それから品質保証書。
取り扱い説明書のチビキャラたちがなんとも可愛らしいですね。裏面にもいろいろ書かれてますが、あまりネタバレし過ぎるのも気が引けるので載せるのは自重しておきますw
一番下に置いてある茶色い大きい紙がタイムシートです。動画や撮影に対していろいろな指示や指定を行うための紙ですね。裏面には何も書かれていません。
で、一番気になるのは、この生動画はいったい誰によって描かれたのかということだと思います。
いくら鉛筆で手描きされた世界に一つだけの商品とは言え、誰が描いたのか分からないのでは話にならない・・・そう考える人も多いだろうと思います。
私も最初は無名なバイトの人が描いたんじゃないだろうかとか疑っていたんですが、よく見るとカット袋の方に担当者の名前がちゃんと表記されていました。
まず結論から言っておきます。
この生動画の作画を担当しているのは、実際にけいおん本編で動画制作を担当している京アニのアニメーターさん達です!
これがカット袋です。こちらも実際にアニメ制作現場で使われているのと同じ物と思われます。
いろいろなチェック項目があるんですが、真ん中左の方に担当者の名前が書かれていますね。
ズームしてみましょう。↓
動画担当:多田
チェック:清原
こ、この御二方は・・・!
どこかで名前を見たことがあるような・・・そうだ!
※けいおん!! 第3話のEDより。
※映画「けいおん!」 パンフレットより。
私が今回買った律の生動画は、担当者が多田さんと清原さんとなっていました。すなわち、
多田さん=多田夏美さん (※もしかしたら多田絢香さんの方かも)
清原さん=清原美枝さん
ということですね。
このお二人は、上の画像で示した通り、けいおん2期3話のEDなどに名前がクレジットされています。また、現在公開中の映画の制作にも当然参加なさっており、パンフレットにも名前がしっかりと載っています。
京アニの第一線で働く本物のアニメーターさんです。
ついでに言うと、清原さんは2期BDのスタッフコメンタリー にも出演したことがあり、京アニの中では比較的有名な方です。
つまりこの生動画は、外注とかでは全くなく、けいおんの制作に実際に携わっている京アニスタッフが手作りで仕上げてくれたグッズなのです!
これは凄い!京アニはこのグッズにどんだけ気合い入れてるんだよ!
てかアニメーターさん大丈夫なのか!?たかが4枚と言えどもそれなりに手間かかってるよね?w
けいおん本編の動画担当者として活躍しているアニメーターさんが鉛筆で描いてくれた本物の動画用紙。それが4枚も入って3000円というのは、ぶっちゃけかなり安いと思います。お買い得にも程があります。仮にこれの倍の値段だとしても私は買うと思いますw
けいおんの制作現場と自分自身がこのグッズを通してダイレクトに繋がっているという事実が、何とも言えない満足感を与えてくれるんですよね。
ちなみに、私の生動画の担当者は多田さんと清原さんでしたが、このお二人以外にも何名かのアニメーターさんが生動画の作成を行っているようで、私がネットで見かけた情報だと池田さん(池田佳珠さんか池田さやかさんのどちらかと推測される)の名前が書かれている生動画も存在しているようです。
もし生動画持ってる方いましたら「自分が買った生動画の担当者は○○さんだったぜ!」と教えてくださいw
いやそれにしても噂に聞いていたよりも遥かに質の高い秀逸なグッズでした。素晴らしいの一言です・・・!
これぞまさしくファン垂涎のアイテムと言えるでしょう。本当に買って良かった!
けいおんオタを名乗るならば、出来の悪いプライズのフィギュアとか、既出絵がプリントされているだけの手抜きなグッズとかにお金を掛けるよりも、この生動画のような「本物」なグッズに積極的にお金を落とすべきだと思いますねw
全力でオススメできるグッズです!なんかゴリ押しの販促記事になってしまい非常に申し訳ないんですが、まだ購入していない方は是非手に取って、アニメーターさん渾身の生動画をその目と肌で体感してみてください。
というか、実際に買ってみたら私ももっと欲しくなって来てしまったんです。とりあえず全種類の生動画をコンプしたいですね。それから欲を言えば律の保存用のやつも確保したいです。ものすごく!w
・・・とかオススメしつつ、大変残念なことに実は生動画は現在ネット販売休止中となっているんですorz
やはりアニメーターさんによる手作り品ということもあり、生産が追い付いていないようです。相変わらず京都の京アニショップでは購入することができるようですが、ネット通販がいつ再開されるのかは不明です。
生動画をゲットしたい方は頻繁に京アニショップ の更新をチェックして、次のチャンスを逃さないようにしましょう。
アニメーターさんも結構しんどいだろうし、気長に待ち続けたいですねw
※ツイッターにUPした画像2点
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■オマケ グッズ関連の写真3枚
ひまわりっちゃん。
ようやく手に入れました。生動画と一緒に注文しました。
可愛すぎる・・・!(*´Д`)ハァハァ
けいおん×カピバラさんのキーホルダー。
ツイッターに投稿した画像の使い回しですw
1回200円のガチャガチャなんですが、3回やったら律と澪とムギが当たりました。珍しくダブりなし!w
そう言えば、皆さんは今回の映画にちゃんとカピバラさんが出演してたの気付きましたか?ヒントは唯ちゃんの部屋です。
28日から配布が始まった正月絵柄のポスカ。
29日に劇場に行ったんですが無事にゲットできました。まだ貰っていない方は急いでください。今までのポスカと同じように用意されてる枚数はあまり多くないと思うので。
大入り入場者特典はこれが第1弾です。スタッフブログを読む限りどうやら少なくとも第2弾があるのは間違いなさそうなので、どんな物が登場するのか今から楽しみですねw
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※以下、2月3日 追記
・生動画の通販が再開されました!!
京アニショップ! で購入可能です。いつ売り切れるか分かりません、欲しい方は忘れずに注文してくださいね!
・拓☆PON さんが提供してくださった情報によりますと、中野恵美さんの名前がクレジットされている生動画も存在するようです。拓☆PONさん、教えてくださり本当にありがとうございました!(画像 )
・大入り感謝入場者特典の第2弾の詳細が発表されました。今回もまたポスカで、絵柄は例のJALキャンペーンのやつみたいです。配布期間は2月4日から10日まで。う~む、また映画鑑賞でお金が飛ぶw