「けいおん!!」２０話は、青春！【感想その１】
皆さん、こんにちは。
今日の記事は「けいおん２期」の感想です。第２０話です！
・・・すいません、いつも通り冷静に書き始めようと思ったんですが、ムリでした。
脚本がどうだったとか、作画がどうだったとか・・・そんな考察は今はどうでも良いです。
いつもの記事のスタイルからガラリと変わってしまいますが、今回はいきなり「全体の感想」から書きたいと思います。
細かいキャラ考察（特に澪や梓について詳しく書きたい）や、小ネタは次の記事に回します。
初の試みですが、二部構成で行きます。
今はとにかく、この胸の高鳴りを思うままに書き殴らせてください。
見苦しいかもですが、よろしくお願いします。
☆『けいおん!!』第２０話「またまた学園祭！」の感想
■全体の感想
・私は「けいおん」を忘れない
まず、最初にこれだけは言わせて下さい。
私は、この先どんなに素晴らしい作品に出会ったとしても、「けいおん」を、唯たちを絶対に忘れません。
１０年経っても、２０年経っても・・・どんなに月日が流れても、唯たちが見せてくれたあの最高のライブを絶対に忘れません。唯たちが流したあの涙を絶対に忘れません。
もう、「神回」とかそういう表現がバカらしく思えてしまうくらいでした。
この第２０話のために今までの「けいおん」のすべてのお話が存在したと言っても良い。
アニメ１期があり、アニメ２期が始まり、第１９話まで進み・・・そして今ようやくたどり着いた境地。
５人の、最高の、青春。
この瞬間にリアルタイムで立ち会えた奇跡にただただ感謝したいです。
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・私たちファンと、唯たちが分かち合うライブ
まぁ、正直ライブはグダグダですよ。
唯のMC（トーク）は相変わらずだし、その内容も内輪ネタばかり。
演奏のレベルだってプロみたいに巧かったわけではないでしょう。
しょせん、女子高生５人が学園祭ライブを彼女たちなりに成功させた・・・ただそれだけ。
たぶん、何も知らない人があの唯たちの姿を見たとしても、特に何も感じないだろうと思います。
ああ、なんか５人の仲良い子たちがライブ頑張ったんだな。・・・それくらいにしか思えないはずです。
最後の部室のシーンだって、もしかしたらチープに感じられるかもしれないです。
なぜ泣いているのか、理屈で分かってしまうはずですし。
しかし、私たちは違います。
唯たちと今までずっと歩んで来た私たちは違います。
唯たちのあの涙を本当の意味で共有することができたのは、おそらく、アニメ１期からアニメ２期のこの第２０話までずっと唯たちの姿を見守ってきた私たちファンだけ。
唯たちと一緒になって笑い合って、ときには涙してきた・・・そんな私たちだけ。
あのグダグダなトークも、なんてことのない演奏も、終わったあとの寝顔も・・・。
そのすべては唯たちの３年間の積み重ねがあったからこそなんだ！
さわ子先生、和ちゃん、憂ちゃん、純ちゃん、クラスメイト、そしてライブを観に来てくれた生徒・お客さん。
みんなを巻き込んだグダグダで放課後ティータイムらしい最高のライブは、明らかに、「けいおん」を今まで応援し続けてきた私たちファンに向けてのライブでもありました。
私たちと唯たちが、手を取り合って分かち合うライブでした。
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・今は思いっきり泣いていいんだ
Aパートののんびりとしたライブシーンの部分はまだ大丈夫でした。
冷静に観ていることができました。
しかし、Bパート。
「U＆I」の演奏が始まったあたりからだんだんと自分の視界がおかしくなって行くのを感じました。
「U＆I」の歌詞がなんかグッと来るんですよね。
唯たちの感謝の気持ち、今が最高に幸せなんだよっていう気持ち。
いろんな「ありがとう」が詰まっている曲。
でも、まだ涙はこらえました。
唯たちがすごく楽しそうだからこちらもライブを一緒になって楽しみました。
そして、この部室のシーン。
いつものやり取りを部室でする５人。
暖かい雰囲気が最高です。やりきったぞという晴れ晴れとした皆の表情に思わず安堵させられます。
楽しそうな会話を聞いているうちに先ほど出かかった涙も一度は引きました。
本当にみんなよく頑張ったよなぁ・・・。今はゆっくり休んで欲しいよ。
しかし、会話の内容が未来のことに及び・・・。
澪「次はクリスマスパーティだよな」
紬「その次はお正月ね！」
梓「初詣に行きましょう！」
クリスマス、お正月、初詣・・・
ああ、やめてくれ・・・そんなことを話し始めたら・・・
ダメだ・・・その先を言っては・・・その先だけは絶対に・・・！
澪「それから、次の新歓ライブかぁ・・・！」
澪のこの言葉！
次は卒業じゃないんだよ。また春が来て新歓ライブが来るんだよ。
来年もずっと放課後ティータイムは続くんだよ。
この言葉で私の涙腺は一瞬で崩壊しました。グシャッと自分の顔が歪んで行くのを感じました。
なぁ、澪。本当は分かっているんだろ？
自分が今、高校最後のイベントを意図的に飛ばしたということを。
そして、君が今楽しそうに語っているそのライブは、新歓ライブは・・・！
さらに、澪の言葉に乗っかるように次々とこれからのことを語り始める５人。
唯「今度はさわちゃんも誘おうよー！」
梓「良いですね、それ！」
律「夏になってもクーラーあるし！」
紬「合宿もあるし！」
暑くてもさ、来年は平気だよ。クーラーをゲットしたじゃん？でも唯はクーラー苦手なままなのかな！？
来年の合宿はどこに行く？今年は山だったから次は海かな！？またムギの別荘の大きさにビックリさせられるのかな！？
それでさ、次はさ！次はさ・・・！
・・・。
いやだ・・・。
・・・やめてくれ・・・！
お願いだ、もうやめてくれ！
それ以上、聞きたくない・・・！！
そんなに楽しい時間はもう二度と戻ってこないんだよ。
どんなに願ってもどんなに握りしめても、絶対に時間の流れには逆らえないんだよ。
今年で終わりなんだよ。もう終わりなんだよ。卒業しないといけないんだよ・・・！
唯たちはそんなことを承知の上で楽しそうに語り続けます。
まるで軽音部が、今この瞬間が、永遠に続くかのように・・・。
声を出して泣きました。なんかもう訳がわからないくらいに泣きました。
唯たちが今まで積み上げてきたもの。笑顔も怒り顔も泣き顔も・・・そのすべてが頭をよぎりました。
画面を直視できませんでした。
唯「来年の学園祭はもっともっとうまくなってるよ？」
そうだよなぁ、唯。きっと来年はもっとギー太をうまく弾いてあげられるだろうなぁ。
来年も君のすごいパフォーマンスを見てみたいよ。
ちょっと間抜けなトークを楽しんでいたいよ。
楽しそうに歌う姿を眺めていたいよ・・・。
でも、来年はもうないんだよ。
学園祭ライブは今日で最後なんだ。
ねぇ、ホントは分かってるんだろ？
寂しいけど、それはちゃんと認めないといけないことだって。
今の唯ならさ、しっかり前を向いて歩いていけるだろ？
だからそんなふうに悲しそうに笑わないでよ・・・。お願いだよ・・・。
律「って、次はないない」「高校でやる学園祭はもうないの」
もう分かっているんだ。
次がないということぐらい。痛いくらいに分かっているんだ。
ただ、みんな一瞬だけ「夢」を見ていたかっただけ。
軽音部は永遠に続いて行くんだという「夢」を・・・。
そして、あのライブの余韻に浸っていたかっただけ。
律のこの言葉・・・いったいどれだけ勇気を振り絞って出した言葉だっただろうか。
律の声は確かに震えていました。壊れそうなくらいに震えていました。
認めたくない。でも、認めなくちゃいけない。終わったという事実を受け入れなくてはいけない。
寂しいよなぁ・・・。
終わってしまうことはすごく寂しいよ。
でもだからこそ、今は泣いて良いよ。
というか、胸を張って泣いて良いんだ。
思いっきり自分たちのすべてをぶつけて、ライブを成功させたじゃないか！
澪「良かったよなぁ！本当に良かったよなぁ！」
うん、良かったよ！最高のライブだったよ！！
君たちだからできたライブだよ！君たちにしかできなかったライブだよ！
一生懸命やり通した君たちは、泣いて良いんだ。素直に泣けば良いんだ。
もう感情を爆発させて良いんだよ。ガマンする必要なんてないよ。
何かに打ち込んで、熱中して、のめり込んで・・・そんな全力な高校３年生の涙を誰が責められようか・・・！
最後の学園祭が終わってしまったという喪失感。
ライブをやり切ったという達成感。充実感。
そして、頭に蘇ってくるのは、軽音部での今までの楽しかった日々。
そんなものがごちゃ混ぜになった唯たちの涙は、まさに青春の涙でした。
言葉にならないくらいに泣いたことも、涙と汗でグチャグチャになったお互いの顔も・・・５人は絶対に一生忘れないだろう。
この先どんなことが５人の人生に待ち受けていたとしても、ふと振り返ったとき胸の奥でキラキラと光り輝き続けるのは、この夕暮れの部室の景色。心に刻まれた青春の涙。
そして、私たちも忘れない。
唯たちと一緒に笑ったことを、唯たちがくれたあのライブを、唯たちと共に流した涙を・・・。
ありがとう。大好きをありがとう。
大好きだよ。君たちのことが、ずっとずっと、大好きだよ。
卒業までまだ時間はある。
「けいおん!!」はもうちょっとだけ続く。
だから、本当に最後の瞬間が訪れるそのときまで・・・今はただ、夢の中で５人・・・。
「感想その２」へ続く。
追記：
「感想その２」書きました。→「けいおん!!」２０話の感想その２【みんなのライブ！最高のライブ！】
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アニメのキャラクターとかそういう概念を飛び越えて、唯たちはもう完全に生きていた。
私たちの心の中で、確かに、生きていた。