鎮痛剤は飲み続けないで! 解熱鎮痛剤の副作用 | 片頭痛、変形性頚椎症患者の健康日記

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頭痛薬、痛み止めという薬は、薬剤の言葉では解熱鎮痛剤といいます。
頭痛、生理痛や喉の痛み、捻挫の際の痛み止めなどで使われています。

鎮痛剤で、消炎鎮痛剤というものもありますが、効き目はまったく違います。

解熱鎮痛剤は、脳の体温調整中枢に作用して発熱を抑えたり、皮膚の血管を拡張させて放熱を促進すると共に、痛覚神経に作用して興奮を抑え、痛みを緩和する効果がある薬です。

有名な解熱鎮痛剤の成分としては「アスピリン」「イブプロフェン」などがあります。
最近では、「ロキソニン」が入っている薬も市販されるようになりました。

解熱鎮痛剤(頭痛薬)の副作用としては、胃炎と薬剤乱用性頭痛が代表的です。
アスピリン(バファリンなど)では出血もあります。

解熱鎮痛剤を飲み続けると、胃粘膜の防御機能が低下して、胃の粘膜が胃酸で溶けて、びらん性胃炎となり、ひどい場合は胃潰瘍や胃がんになることもあります。

病院で解熱鎮痛剤やかぜ薬を処方する際に胃薬(胃潰瘍治療薬)のは、この副作用を軽減するためです。
胃を守るためには、食後すぐに薬を飲むことです。

空腹時に飲まなくてはならないときは、牛乳で飲むのもいいといわれています。牛乳の脂質やタンパク質が胃粘膜に付着し、保護膜になると考えられています。

それもない場合は、大量の水と一緒に飲むことです。

コップ一杯の水で薬を飲むのは、薬を溶かすためであり、ほんの一口の水では足りません。水が少ないと薬が溶けきれず食道に貼り付いてしまい、食道がただれることがあるそうです。

びらん性胃炎は、あまり自覚症状がないこともあります(私がそうでした)が、びらん性胃炎を起こすような薬の飲み方をしていると、ほぼ確実に薬剤乱用性頭痛になります。

薬剤乱用性頭痛は、要約すると、頭痛薬の飲み過ぎで、「薬が頭痛の原因になってしまい、その頭痛を抑えるために薬が必要になる」という悪循環に陥った状態と言えます。

実際に私は、一時期「ロキソニン」を1日に3錠、時間をずらして「ボルタレン」を同じく1日に3錠飲んでいた時期がありました。

その結果、薬剤乱用性頭痛になりましたが、この直前にまだ「ロキソニン」だけ1日3錠を飲み続けていた時期(この時点で頭痛薬を飲み続けて2~3年です)に、人間ドックでびらん性胃炎と診断されています。

もうひとつの副作用は、バファリン(病院で処方されるバファリンは「アスピリン」です)を連用していたときのことです。
気がつくと、太ももの内側に赤い斑点が‥。皮下出血しているようでした。

次の受診で医師に見せると、即「薬を換えましょう」と、重大な問題と考えたようです。
バファリンは血栓防止に使用されるということで、それが副作用の原因のひとつになったのかもしれません。

怖い薬と感じる方がおられるかと思いますが、月に10日前後までであれば、薬剤乱用性頭痛はないと考えられています。

私自身の場合は、頭痛が激しい時の薬(とんぷく薬といいます)は、月に10日までに抑えるために予防薬を飲んでいますが、予防薬も少ないほうがいいので、激しい頭痛が月に5日前後であれば「OK」として、頭痛のつど記録にとって医師に見せて、その都度薬の種類や量を判断してもらっています。
このためにも頭痛日記は必要です。

なお頭痛薬は、痛みが強くなってから飲んだのでは効き目が弱いです。
「頭痛がひどくなるかな?」と思った時点で飲むと一番いいのですが、判断はなれるまでは難しいですね。




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