途中諸事情で中断がありましたが、何とかやり切れました。お題を決めて釣りをする、という事を1年間やってみて色々な事が見えてきました。
今年は何やかんや言って50upを自分なりに本気で狙っていました。その目標は今年も達成出来ませんでした。
40upの本数はバス釣りを始めてから1番釣れた年(11本)でした。数に関しては1年分ぐらい釣ったんちゃうかという日が2回ぐらいありましたが、それは凄く甘い釣り場での事。40upの本数にしても9月以降は失速しましたし、40upは釣れるけど50upが釣れない。その理由をやっぱり本気で考えるようになりました。
ハイプレッシャーだったとか状況悪かったとか、そういう要因は確かにあるかも知れないし、正直、休日アングラーなので平日に行ければ…という思いが無いと言えば嘘になります。ただ、釣れない理由を全てそれで片付けるのは絶対に違うと思います。
釣れない理由を本当の意味で痛感したのは企画釣行の最終戦でした。
この日は予想以上の状況激変で思い描いていたプランが全て崩壊しました。ですが今から考えたら攻略手段もあったかも知れないし、むしろこういう時にどうやって釣るかがバスフィッシングの醍醐味だと思います。
まず良くなかったのはこういう場面で台本通りの釣りをしてしまった事。ファーストルアーが違う物であればまた変わっていたかも知れないし、やりたい釣りと現実がかけ離れていたらまず魚に出会えない。状況対応能力と魚を探す能力。これが今後バス釣りを続ける上で僕が最も求めなければいけない課題だなと思いました。
そもそも極端な話ハイシーズンはサイズを問わず魚を探すだけなら簡単です。向こうから勝手に岸際に来てくれるし、ストライクゾーンも広いし特に夏場なんかは付き場も絞りやすい。逆に言えば、今の実力ではこういう好条件が来ないと魚を見つけられない。特に今のようにバスのレンジがディープ寄りだったり、散ってたりとバラバラになりやすいこの時期なら尚更です。いかに自分の釣りが運要素や人から聞いた話等に頼ったものなのか、そして魚を探す精度が低い事を非常に痛感させられました。
そしてその次は目先の釣果に走ってしまう事。どちらかと言うと僕は「魚がいるなら釣りたい」派です。とりあえず一匹は釣っときたい…って考えてしまいます。
魚が欲しい時、こういう時に僕は良くワームを出します。しかし、ワームの釣りは時間がかかるしこれこそ魚の居場所がわからないと意味が無い。今年のスタート辺り、ひたすらダウンショットやノーシンカーで釣りをした日が1日だけありました。釣れない事はありませんがとにかく時間が経つのが早い。そりゃそうです。点の釣りだしルアーパワーは弱いし、広範囲は探れない。ワンキャストしてルアーを回収するまでが長い為、ドツボにハマってしまったら意味無く過ごしてしまいます。よくこのブログに出てくる管理池ぐらいの規模の釣り場だったり、確実にバスがそこにいると知っているローカルスポットならそれで良いかも知れませんが、大きな釣り場になるとそれは通用しないし釣れたとしてもほとんどがラッキー要素だと思います。
そしてやっぱり決め手はセオリーや過去の実績ばっかり考えて頭でっかちになり、合う釣りをしていれば釣れていたかも知れないチャンスを放棄していたんだと思います。
よく「条件が悪かった」とか「今日は難しかった」って言いますが、果たして本当にそうだったのか…もっと言えば「条件が良ければ俺なら釣れる」って思い込みがあるからこそ、そういう言葉が出るんだと今は思っています。
投げたいルアー、釣りたいルアーに拘るあまり、それを投げてりゃ釣れたのに…はあったかも知れません。
事実今年は仲間内で釣りに行って幾度と無くデカイ魚を釣られました。
それらは全て自分がその時投げていたルアーとは全く違うものでした。色違いやチューンの工夫とかでは無く、根本的に違う釣り。こういう状況ならこれ…と自分の中で釣りを型にはめ過ぎた結果だと思いますし、きっと僕が1人で釣っていても釣れなかったと思います。連れて行った人が釣るのは素直に嬉しいですが、正直心の中は悔しいで埋め尽くされてました。競い合っているわけではありませんが、やっぱり自分に釣れないのは理由がある。運もあるかも知れないけどさすがに違うと思い始めました。
つまり僕が今思っている課題はこの3つです。
※魚を探す能力、確度を上げる事
※簡単に釣れる魚に走らない事
※こだわりを捨てる事
そしてこれは将来的に…いや、この釣りをやっている以上永遠のテーマだと思いますが自分の力で釣った魚を増やす事。
これには今年何度かヒントがありました。
例年と比べて唯一成長したなと思えたのはハードルアーでの釣果が増えた事。僕のバス釣りは今までハードルアーではあまり釣れた事が無く殆どがワームでの釣果でした。まさしく課題通りですが、合っている釣りが出来ていたら素直に反応が返ってくるという事を肌で感じた瞬間でした。それを今年、僕に教えてくれたルアーがこれです。
今年のMVPに指名しようかと思っています。EGシャワーブローズ ショーティー。
長らく僕のタックルにはバーサタイルスタイルでフロロばかり巻いていたので、トップが使えなかったのですが今年は途中からナイロンに変えたので使えるようになりました。なのでトップも長く使っていなかったのですが、こいつは初投げでいきなり結果を出しました。そして僕に気付きを与えたストライクの出し方が初めて出たルアーでした。引いていたのが岸際スレスレ、水深20センチぐらいの場所。そこから急角度のブレイクになっている素晴らしいバンク。そこにベイトを追い込んでいるのが見えたのでギリギリを通したら割れました。結局バラしてしまったのですが、「コースの大切さ」を思い知りました。多分、離してたら喰ってなかったと思います。
他には台風前で低気圧の風が強い日にスピナーベイトで連発したり、小バスばっかりでしたが企画最終回はメタルで入れ食いになったり、ハードルアー最強となる場面って知らないだけで結構あるんだなと思いました。
そこに辿り着く過程は運要素かも知れないけど、辿り着いた時の見返りは大きい。もっと言えばハードルアーが分からなければワームを理解する事は出来ない。苦手意識を持っていたルアーを少しずつですが手懐けるイメージも出来たので、来年からはハードルアー縛りとまでは行きませんが、サイズ問わず釣れるようなワームを持って行かない釣りも増やしていこうと思います。
一時期はバンドに夢中で辞めていた釣りが復活してもう5年。復活したての時は軽く釣れたら何でもいいやと思っていたのに、今やこんなにハマってしまいました。それはやっぱりバスフィッシングの奥深さに少しずつ足を踏み入れているからなのは間違いありません。
何かこの感覚は楽器に近いものがあります。ドラムでは散々悔しい思いをしていますけど、釣りでここまで悔しいと思うなんて昔は考えた事もありませんでした。
こんな記事書いてたらフィールドに出たくなって来ました(笑)
ドラムが上手くなりたきゃ、ドラムを触らなきゃ始まらない。
釣りはフィールドに行かなきゃ上手くならない!
昔、とあるセミナーで某プロが仰っていたと聞いた事があります。
「釣りが上手くなりたかったらこんなとこ来ないで釣りに行け!」
極端すぎるけどそういう事ですね。
これからの課題は自分の力で釣った!って言える魚を増やす事。
安易に50upとか言わず、まずはそこから。
そこに辿り着く過程を考えて、頭を使って。
本当に喜べる魚を1本でも多くこの手に抱く事。それが出来るのが、この釣りの本当の面白さだと思います。
そのプロセスが必ず目標サイズを釣らせてくれると思います。
長文を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。