意識が朦朧とした中で
二つの道が見えていた。
僕は二つの道が持つ意味を知っている。
それは簡単だ。
必ず達成出来る目先の悦楽か
達成できるかわからない究極の至福。
僕は目先の悦楽に
何度も心を惑わされた。
何も得るもののない幻想に。
だけど一番崖っぷちで
僕は必ず手を止められた。
自分の意思が全てではないけど
やはり自分の心は嘘をつかない。
究極の至福はどこへ行くんだよ。
そいつを愛してるから
そいつとずっといたいと思うから
もう一度這い上がろうとして
何もないところから始まったんだ。
こうしてここまで来れたけど
俺は誓いを果たせていない。
刻まれたあの時あの言葉を
まだ忘れていないから
僕は何度でも立ち上がるってだけだ。
俺はもう気付いている。
向かう先はそこしかないと。
そして
もう一度会いに行く。