風邪症状で久々に病院へ行ってみたわ。 | 空飛ぶ猫の旅

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ぼくら みんな 旅の途中

大多数の“宗教”や“常識”と正面きって争うつもりもないので控えめに
書こうと思いますが。

病気は医者には治せない。治すのは本人のカラダ。
・・・なんですよねえ。ほんと。(医療そのものを否定しているわけじゃない
ですけども)

るぅがまた風邪をひいたみたいなの。高校受験の推薦面接が今週あるのに。
とほほ!!(笑)

家に帰ってきて、具合の悪さもあって泣きべそ。面接受けられなかったら
どうしよう!!病院へ連れていって!!!と。

この場合は対症療法で乗り切るのもテだよね、ってことで病院へ行きました。
薬を入れることで完治まで長引く可能性もあるけど、本人の焦りの気持ちを
和らげるためにも連れていってあげましょう、と。本人自ら病院へ行きたいと
言うのもたぶん初めてのこと。



最近、“異端医療者の告白”(原題:Confession of a medical heretic)という
本をたまに読み進めています。邦題は『医者が患者をだますとき』。邦題の
タイトルはセンセーショナルすぎて残念。どうして“常識”に切り込む良い本は
トンデモ本みたいなタイトルをつけられてしまうのだろう。

この本は絶版になっていますが、内容からして圧力も大きかったのでしょうね。

医者が患者をだますとき/ロバート・S. メンデルソン
¥1,944
Amazon.co.jp


ご本人自身が信じて行っていた治療・投薬によって患者をかえって病気にして
しまっていたことに愕然とし、執筆されています。もう15年前の本です。


これは、注文して母に送ったものですが、絶版だから捨てないでねと伝えたら
送り返されてきました。たぶん読んでないんだと思いますけど(笑。


何かというと病院へ行って薬をもらいまくっている母と父に気づいて欲しくて送った
ものです。クスリのせいでボケたり体が不自由になるような老後を送ってほしく
ないから。もっと言えば、クスリのせいなんかで壊した脳や体をわたしが介護する
ようなことにならないように。・・・・です。ヘンな言いかたでスミマセン。


こればっかりは本人の気づき次第なので仕方ないけど。ずっと気丈で元気だった
祖父は、あきらかに投薬で痴呆になって寝たきりになって施設で亡くなりました。
当時のわたしに何かを選択し責任がとれるわけでもなく、祖父が弱っていくのを
見ていることしかできなかったんだけど・・。


強気で生命力にあふれていた祖父の最期がそんな風だったのは、とても残念
に思っているのです。



さすがにるぅは面接までにスッキリ風邪を治してほしいと願ったようです。
というか、面接の練習もしたいし、今日、いますぐ治してほしい!っていう願い。


病院では頭痛時と高熱時に飲むアセトアミノフェンと、喉の痛みにトローチを
もらいました。


わたしは納得でしたが、るぅは「頭痛と高熱のときしか薬がないの?」とガッカリ
した様子だったのを微笑ましく思ってしまいました。いきなり抗生物質を出さない
あたり、良いお医者さんだったなあ。


「ふつうの風邪だと思いまぁ~す!」と言ってたお医者さん。
るぅとしては、“〇〇による風邪”なので それに効く△△を出しますね、くらいの
ことを期待していたから拍子抜けしたようで。


面接の日も症状が重ければ薬で症状押さえて意地でもがんばってもらうしか
ないけどね。焦りは禁物、なにより自分のカラダを信じなさい♪と伝えて寝かせ
ました。なんだ結局いつもの自宅静養ッスね、と思ったかもしれない(笑。

アセトアミノフェンの機序を考えるとむやみに飲むべきものではないけれど、
頭痛がひどいので抑えてから眠りたいとのことで飲ませました。これで解熱され
ちゃうのも困りものだけど。その他副作用にも注意してなくちゃ。


トローチは殺菌作用があることを説明して、今は要らないとの答え。



今回も本葛湯のスペシャル梅醤番茶を飲ませました。適当ですが、しょうがの
すりおろしと大根おろしも入れちゃいました。葛の梅醤番茶ってホントおいしい♪


風邪症状で病院へ行くのは本当に久しぶりで新鮮でした。
なんとか助けてくれ~!と願ったるぅの気持ちにも寄り添えました。


お医者さんも薬で治せないのは十分わかって診ていらっしゃると感じました。
一応わたしもね、「先生、受験の面接があるんですぅ・・・」とか言って。
言ったところでどうにもならんの分かってるけど、病院に来たら言っちゃうね(笑。


だいぶ長い間、医者や薬のことをスーパーマンのように思って頼って安心して
いたことを思うと、懐かしいような気持ちになりました。


想定外の病気じゃないかどうかを診てもらうために念のため病院へ行って
薬は飲まないっていう使いかたもアリだと思うし、具合が悪い時はわざわざ
病院へ行って疲労しないでじっと寝てればよろしっていうのも再確認した次第。


そしてやはり、今の社会には受け皿がないゾーンがあると思ったし、現代人は
いつの間にか自己治癒力を過小評価するようになっちゃってると思った次第。
自己治癒力以外にも、いろんな動物的なセンス。