日本ワインは日本人の口に合う。
地産地消というか、マリアージュとでも言いましょうか。
フランスイタリアスペインの
わりと優秀なワインを飲んでも
酸味や甘味や発酵度合いによる香りは、
どれもたしかに旨いのだけど、
しっくりくるかと言われれば、
それがそうでもない。
『お客様』が五臓六腑を潤す、
というような余韻が残るのだ。
それはそれで思い出としては悪くはない。
いい悪いではなくて、
パンよりお米、
スープより味噌汁を好む傾向がある、くらいの
生まれ持った
どうしようもないフィーリングなのだと思う。
 
日本ワインの中でも、
新潟の岩の原ワイナリーのワインは
大袈裟な深さ浅さ高さ低さもなく
ただなだらかに遠くへ向かう小径のように
まず体を、そして心を満たしてゆく。
ZENはデイリーにするには少し高いけれど、
2,000円以内で買える優等生。
普段は赤しか飲まないけど、
このシリーズの白とロゼは
いくらでも入ってゆく。
静かに口に含むと
スパークリングではないのに
子どもが嬉しくて小躍りしているような
プチプチ感が口中に弾ける。
やさしくてかわいい感触。
 
家族が滞在しているので
ワイナリーまで行って買ってきてもらった。
驚くことにZENは近所のスーパーでも売っているらしい。
お米も日本酒もワインまで充実しているとは、
恐るべし新潟である。
 
頼んであったZENとそれ以外に加え
家族が数量限定の赤も買ってきてくれた。
※もちろんお代はこちら持ち
 
これはまだ開けていない。
いいことがあれば開けようと思う。
いいことがたくさんあったら
また買ってきてもらおう。
たくさん買ってきてもらおうと思います。
 
右がワイナリー販売のみ数量限定。ナンバリングされています。