ホテルのパンは旨い。
極端な話、マスタードを敷いたパンに
薄っぺらな胡瓜が挟んであるだけの
殺風景なサンドイッチだとしてもいい。
どういう理由なのだろう。
美味しいパンを食べたことがないお前が言うな、と
ブログアップする前から聞こえてきそうだが、
そうおっしゃるのなら
ホテルの楽屋飯のパンは旨い、と
言い直そう。
 
焼きたてではない。
焼いて暫く経ったパンと
どおってことにない具材がたまらない。
こちとら前後に仕事があるわけだから、
歯を磨き直すことも、口紅を塗り直すことも
気にしなくていいあんばいのボリュームと
繊細な味わいが
後からあとから身に沁みてくる。
 
どのホテルでもパンが旨いというわけではない。
但し言えるのは、
行列のできる個人ベーカリー店に
一定数
元ホテルのパン職人がいるということである。
ホテルのパンを知るなら
いくらでも誤魔化しがきくクロワッサンやタルトではいけない。
さっくり焼けた縁のあるオーソドックスな食パンか
(一瞬ブームになって、予想通り廃れた食パンではない)
こんがり焼けたナチュラルなコッペパン。
※フランスパンは多湿の日本で旨さを見極めるのが難しい
(個人感想)
 
忙しいのはありがとうである。
ありがとうの先に
ささやかなご馳走がある。
 
名古屋の驚くような富豪が集まる宴席のバックヤード。