しおじのし -20ページ目

   しおじのし

  ー裏路地の one dropー

いつにも増して


暖かな季節が来ることを期待している君に

もう少し薄い色の花と

少し甘味が足りないミカンを贈る。


足りないのは僕の厳しさなんだろう。
小さなチョコレートの箱詰めに

冬眠していた心をくすぐられた。


いつか
何かをしたいじゃなくて
今したい事をしただけなんだ。
何時来るかわからない暖かな春一番と
誰かと見間違えた冬のおわりに。
何の根拠もなく 君の
今年は幸せだとか
素敵な一年間だよと言ってしまうのは
ただ無限に愛してるだけじゃないんだ。
中央線に総武線が並ぶように
その窓から 二人は見つめるよに
小さな花を 両岸で見つけたよに
また明日。 と校庭の端から叫んだり
手を繋がなくも
 ー離れていても大丈夫よ。
その温かさは知ってるよな
君を軸にして 時に 僕を軸にして
星たちのように 周り続けるんだ。
互いに周り続けるんだ  僕ら止まらずに。


君たちが、
考えるのをやめると言ったから
僕は
またこぶしを挙げたんだ。
面倒な事から逃げてきたツケが
君たちへと廻らないように。
光りを探す旅に出たけど
闇しか見当たらないなんて
面倒なヤツの言い訳なのに
答えがひとつしかないと信じる君たちへ
疑う素晴らしさや
歯向かう清らかさを
本当の闇を見たヤツは
光りを背中に受けて輝くことを
だから僕は
またこぶしを挙げたんだ。