今年も半夏生 | 酒と散歩の日々                                               

 夏至の日から数えて11日目を半夏生という。今年は7月1日だった。

一方、この名を冠した植物も存在する。ドクダミ科の植物で、ちょうどこの半夏生の季節、花のすぐ下の葉が苞として白く色づく。

 

 野比にあるYRP水辺公園では、奥から2番目の池の周囲にこの半夏生が繁茂していて、この季節だけその一帯が公開される。

今年の公開は、6月22日~28日。行けるのは土日しかないので、その公開初日に水辺公園まで車を走らせた。

 

 

 もうこの公開日に水辺公園を訪れるのは何年も続けている。いつもは公開していないこのエリアを公園が公開するのは、3月終わり頃のニリンソウの季節とこの半夏生の季節のみ。ニリンソウはもう少し奥にある「最奥の池」周辺に多く、こちらの半夏生は「聖なる池」の周辺に多い。

 

 

 正確にはこの半夏生の花は、この穂のようになったところに付く小さなもの。この苞の部分が花びらのように鮮やかにこの植物を見せている。ちなみにドクダミも、あの白い花びらのように見える部分は苞なのだ。

 

 

 

 季節のものをいただくと寿命が延びるというけれども、季節の植物も眺めているだけでそんな気がする。

 

 

 

 いや、また来年も楽しみにしようというそんな気持ちが、そうさせているのかも知れない。

今年も半夏生だけではなく、タシロランやコクランの花を鑑賞することができたのもありがたい。