田浦倉庫群を歩く ~旧海軍倉庫~ | 酒と散歩の日々                                               

 横須賀の田浦。長浦港に沿って、旧海軍の使用していた倉庫が今も残っている。そのノスタルジックな光景が好きで、毎年一度くらいの頻度でこの倉庫街をながめながら歩きたくなる。

 昨日も書いたように、今年は京急の安針塚側から歩いて比与宇隧道を抜け、倉庫群のあるエリアにたどり着いた。

 

 

 昨日もアップした元第二海軍航空廠横須賀補給工場 発動機倉庫(昨日とはアングルが異なる)。

現在これらの倉庫群の多くは、相模運輸が倉庫として利用している。

 

 

 旧第二海軍航空廠横須賀補給工場の一飛倉庫。

 

 

 旧光学兵器庫。光学兵器とは、双眼鏡などの光学機器のことらしい。

 建物はモルタルが塗られているが、その下はレンガ造り。

側面の窓の部分には、現在では赤いカバーがかけられている。

 

 

 その壁一面につたの跡。上のほうからふさになっているのも、そのつたなんだろうか。地面からというよりも、屋上に生えたものが垂れ下がっているかのよう。

 

 

 こちらは旧兵器修理場。

 

 

 Fの文字があらわなF倉庫は、旧第三水雷庫。水雷というのは、機雷・魚雷・爆雷などを使った水雷戦の主力兵器。この近くには、海軍水雷学校もあったそうで、その任を担う装備がここにおさめられていたのか。

 

 

 明日は、JR田浦駅からの貨物線のことを書くが、こういった倉庫の上部にみられる構造は、おそらく貨物車両の上部と同じ高さで搬送された物資の積み下ろしが容易くなるように設計されていたと想像している。

 今、ほとんど行きかう人もいないこの一帯。当時はどれほどの人がここで作業をしていたのだろうか。