長浦港のカモ見に続いて、長浦の倉庫街のことを書いている。日本海軍が使っていた建物が今も残っており、そのうちのいくつかは現役で使われている。
戦後のこの海軍への物資の輸送や戦後の倉庫としての荷役の関係で、かつてここまでJR田浦駅方面から貨物線が引かれていた。
地図上に記入をするとこんな感じで、田浦駅とつながっていた。
そして、この貨物線はいくつにも分岐をして、物資輸送が円滑に行われるように工夫が凝らされていたようである。
その線路も倉庫群と同様に今も残っている。
場所によっては、この様に道路が舗装されてしまったために埋まったようになっている。
またある所では・・・
枕木ごとそのままのところもある。
面白いのは、いくつも分岐をした関係だろう。全国でも珍しい、線路のクロスポイントが存在する。
在りし日、このあたりを縦横に貨物を積んだ列車が駆っていたのだ。
最初の地図の赤いラインのところにも線路が存在する。といっても、現在その地点にいくと雑草が伸び放題になっていて、その面影をたどるのは難しい。
ここに踏み入っていけばいいんだろうけどね。
この倉庫群を初めて訪ねた頃には、この雑草が年に数回刈り取られているようで、線路などをみることもそれをたどっていくことも可能だった。
その頃の写真を再アップする。
線路だけじゃなくて、こんな輪転機(?)も据えられていた。
それなりに草は生えているが、線路をみることは可能だった。
それこそ、さらに昔まだカラオケが8トラックやレーザーディスクだった頃、青春歌謡などでこの廃線となった線路を若い二人が歩いていくみたいなシーンがあったことを想い出す。
一度、行けるところまでと、この線路を辿ったことがあった。
フェンスで仕切られたその向こうはJR横須賀線の線路。そして向こう側には、隧道がみえる。あの隧道は、田浦駅のホーム、一番横須賀よりのところにつながるものだ。最初に地図の赤いラインの端っこにあたるあたりとなるだろう。
昨日、この長浦倉庫群を遺構として保存できないかということを書いた。この線路も含めて、何とか維持管理してくれたらと思ってしまうのだ。