これは、落語協会の「謝楽祭2022」に出かけたときの朝。会場は上野の湯島天神、始まる10時に合わせて天神につきたい。ただ、せっかく上野までいくので、ここで朝飯を喰いたい。
「老酒鋪」へ足を運ぶようになってから、まだ1年半ほど。調べてみたら、初訪問は昨年の5月だった。
それまでは、「鈴本演芸場」昼席の際に朝からいきなり「大統領」で朝酒というパターンが多かった。
が、以来、寄席などで上野にいくときは、朝も昼もこの「老酒鋪」というパターンとなった。大のお気に入りである。
JRの御徒町駅から、秋葉原方向へ少し戻るガード下に「老酒鋪」はある。もう店先からして、漢字しかない。あちらの方がやっているかなり(味付けも)本格的な中華料理店なのだ。
時間はまだ9時前。だが、ほとんど席は埋まっている。運よく1ヶ所空いていたテーブルに案内された。
早速のビール。
朝からビールは最高さ。ま、まわりをみてもほとんどの客のテーブルに同じ瓶がある。
朝の品書き。「早餐セット」と書かれている。ご覧の通りで、どのセットもワンコイン(以下)でいただける。
そして、この裏側には朝用のつまみがずらりと書かれている。
ビールのお供にまず注文したのは、その裏側のメニューから。これもちゃんとお気に入りがあって、裏側を確認して、そのつまみの番号をいうだけ(中国語で発音できないもの)。
すぐくる「ピータン」とややすぐくる「(中国)湯葉とセロリの和えもの」。ピータンは昔っからの大好物。
そして、湯葉の方はこの店で最初に注文した時から、ドはまりした。薄目についている塩味とその歯ごたえがたまらん。
もう1本ビールを追加したい欲求と戦いながら、朝飯(早餐)の方もね 注文。
こちらももう決まっている。
Bセットの「揚げパンと豆乳=炸油条+豆漿(漬物付)」。昔、何かの本で読んで中国では朝飯にこの温かい豆乳を食べるのだと知って、いつかトライしてみたいと思っていたのだ。この炸油条は横浜中華街でお粥といっしょに喰っていてよく知っていたけれども、この豆乳との組み合わせで全く違った印象になることをこの店で知った。
豆乳の脇に添えられた白い皿には砂糖。これはお好みでと、つけてくれる。そのままでも美味いのだが、豆乳にほのかな甘みが加わるとまた一段と美味く感じられる。
こうやって、まったりと朝飯の時間を過ごして、いざ「謝楽祭」へ。そんなに構えるもんじゃないけどね。