スルメイカゴロ刺 | 酒と散歩の日々                                               

 

 ここを訪れるときは、「白根家」である。と書き出すことが多いことに気が付いた。

 

 

 基本まずカウンターの席に座ればキープしているボトルが出て、その間にホッピーの白か黒かを乞うことが多い。

お通しよりもまずは一杯目だ。

 

 ちょっと口に含んだ頃合いでもって、この日のお通しが出てくる。

 

 

 最近はこうやって2品が出てくることが多い。椅子と一緒にこの二点盛りの皿を新調したのかな。この日は、タコの酢の物とわさび漬けを添えたかまぼこ。

 これをつまみとしつつ、つまみを考える。そう、最初の写真のホワイトボードの右側の刺身コーナーをじっくりとみて選ぶのだ。

 と、気になる「スルメイカゴロ刺」。きくと、スルメイカの胴に肝(これをゴロという)を詰めて凍らせたもの。

皿に盛って出され、食べているうちに少しずつ溶けていくのだとか。

 

 

 ならばと・・・最初の一切れは凍ったまま。噛まずに口の中で転がすようにして解凍していく。肝のところの旨みが徐々に舌の上に広がっていく、なるほど。

 これは美味いもんだ。

 

 

 この日は、この一品で呑んだ。目の前のロマネスコの造形に感服したり、白い椅子(昨年 これに替えられた)を眺めたり。

 

 

 こうやって何でもなく時間を過ごしていく、ホッピーを口に運ぶ そんな時間が愛おしい。そんな、「白根家」での夜。