早くに送って頂いていて、隙間隙間にページを開いていました。

『現代川柳』第13号です。
い~っぱい川柳が載ってます。
そのたくさんの中から、わたしの胸に響く句を探し出すのが何とも楽しいのです。
今号の中から見つかったのを上げます。
暇つぶし誰かに電話したくなる 宇田ミドリ
一人居の捻じれて張った湿布薬 宇田ミドリ
読み聞かすママが絵本に入り込む 太田牧子
あの人が去り伸びるのをやめた爪 風生冬子
AIはきっとあなたを選ばない 風生冬子
信号の赤有難し息を継ぐ 近藤ゆかり
入院の書類の多さ 缶汁粉 林かずき
胃を切除 范文雀が伝わらぬ 門前喜康
巣の奥にツバメの顔が・・・居留守かよ 涼 閑
カタカタとクレヨン跳ねるランドセル 渡辺かおる
今言って欲しい言葉が二つ三つ 黒川佳津子
しっかりと聞えるようにささやいた 清水洋子
何時までも男でいたい力こぶ 川本勝三
震える手般若心経書く余生 原三郎
正義だと教え込まれた桃太郎 夏梅堂
◎この頃は母に言われる ごはんまだ 渡辺かおる
本当のことは言わない医者の前 高橋兎さ子
芯がない父の生き方好きでした 平里彩
置き忘れ出てきた物をまた探す 中神国彰
夏はいや寒いがいいと言ったはず 雪岡信子
褒めてごらん敵は意外にもろいから 小林康浩
パーティーは我が人生の調味料 中野文擴
よく動く舌だなぁ元気な妻だなぁ 鈴木厚子
つべこべ言わず雪掻きしてよAIよ 新井恵子
今号も色々と楽しませていただきました。