
『吉本興業を創った人々』ですが、やはり、秋田実さんが何度も出てきました。
戦後のお笑い界には欠かせなかった人だったんですね。
参考文献として50冊以上の書籍が紹介されていますが、その中に「KOECCO」の拙文に活用させていただいた、編集工房ノアから出ている『大阪笑話史』もありました。
解説を、吉本興業株式会社代表取締役社長・大崎洋さんが書いておられます。
その一部。
《(著者の堀江誠二さんが)最初に本を出されたのは、心斎橋筋2丁目劇場がオープンした昭和六十一年の翌年にあたる。その後も、堀江さんは取材を続けられ、発刊から七年後、銀座7丁目劇場を開いた平成六(1994)年に改訂版を朝日文庫から出版されている。『吉本興業の研究』の編集担当者によると、その後も吉本の動きに関心をもっておられたが、吉本社内の動きが慌ただしかったこともあり、しばらく静観されているうちに体調を崩され、平成十八(2006)年三月に肺がんで逝去されたという。ご存命であれば今年で七十八歳。体制が落ち着いたいまならきっと、吉本を再び取材していただろうという。(略)》
堀江さんの病没はやはり残念。お元気ならば、家も近いことだし、興味深い話もお聞きできたかもしれない。