大谷晃一さんのハガキ | 喫茶店の書斎から

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コーヒーカップの耳

宮崎修二郎翁から頂戴した「苜蓿」の創刊号を触っていたら、中に葉書が挟まっていた。
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一昨年お亡くなりになった大谷晃一さんからのハガキである。

大谷さんは、足立巻一先生、庄野英二氏と共に「苜蓿」の創刊同人。
このハガキから伺えることは、恐らく宮崎修二朗翁へは創刊号が献呈されたのだろう。
ところが、宮崎翁はそれに甘えないでお金を送られたということ。
それに対する大谷さんのハガキなのだろう。
文中、足立さんとあるのは足立巻一先生のこと。
宮崎翁の気づかいの隠された一面をまた見せて頂きました。

思うに、宮崎翁の夥しい蔵書の中には、こうした著名人からのハガキがたくさん挟まれているのだろうな。これまでにもちょこちょこ田辺聖子さんや杉本苑子さんなどのハガキを、「出てきました」と言ってわたしに提供して下さっている。