「心配」 | 喫茶店の書斎から

喫茶店の書斎から

コーヒーカップの耳

先に上げた手づくり詩集「つきひ」の中にこんなのがあった。

  「心配」

娘が拾ってきた子猫を

妻がそれはそれは可愛がっている

自分の布団におしっこされた時も

叱るどころか 

自分が砂場に連れて行ってやらなかったからと

可哀そうなことをした とまで言う始末

それはそれでいいのだけれど

子猫でさえこんなだから

もしも将来

孫が生まれでもしたら。

         (1990年5月)

「もしも将来」なんて書いている。孫が出来るなんて全く現実感を持ってなかったんですね、この頃。しかし今、5人もの孫がいる。家内は、この時恐れたようなことになっている。