杉山平一さんを偲ぶ会 | 喫茶店の書斎から

喫茶店の書斎から

コーヒーカップの耳

明日、大阪のホテルで「杉山平一さんを偲ぶ会」がある。
200人以上が参加されるらしい。
偉い先生方がたくさん出席されるのだろう。
わたしなどは場違いなのだが、出席の通知を出している。
隅の方から偲ばせて頂こう。

昨日ご息女の初美様から頂いた『季』に「杉山平一詩抄」というページがあり、その中の「たましい」という詩。これ好きです。


   たましい

僕のこの立小便は

晴れた野原の草に沁み土に沁みこんで

やがて かげろうとなつて天にのぼり

雲となつて遠く行き

オアフ島の上に降るであろう


一滴の水も減らず

一滴の水も増えぬ

この世にあつて

どうして僕の魂も

消えることがあろう


いつの日か一匹の犬となつて

ストックホルムの丘を走り

遂げられなかつた思いに向かつて

遠く高く吠えることであろう



これは多分、昭和20年前後の作品であろう。